そもそもワインにかかる関税とはどれくらいなのでしょうか?
ワイン好きな人でもなかなか考える機会がないと思われるので、
一度以下の様におさらいしてみます。
【2L以下の容器に入ったワインの関税率】
WTO加盟国からの輸入製品にかかる関税は、以下の2つのうちの
どちらかとされています。
⑴ 基準価格の15%、又は
⑵ 125円/L
上記2つのうち、少ない方が課税される関税になります。
イマイチ釈然としないので、どんな場合に関税がいくらになるのか
まとめると以下の通りになります。
⑴ 関税率が15%になる場合
ワインの基準価格が833円/L以下の場合です。
かなり廉価なワインの場合ですね。
⑵ 関税率が125円/Lになる場合
ワインの基準価格が834円/L以上の場合です。
(少数は考えていません)
【備考】
基準価格が834円/Lよりも高い場合、そのワインにかかる税金は
相対的に安くなります。
仮に基準価格が10,000円/Lの場合、関税は125円/Lになり基準価格に
対して関税の割合は1.25%となります。基準価格が833円/Lだった
場合は15%だったので、ワインが高ければ高いほど関税は相対的に
小さくなることがわかります。
【輸出国によって関税撤廃の影響は変わるのか?】
となると、関税がなくなることで最も恩恵を受けるかと思われる国は
ワインの単価が安く、製品単価に占める関税の割合が大きい国と言え
るのではないでしょうか?
高級ワインにとっては関税が相対的に少なくなり、廉価ワインの場合
には関税が多くなり、最大の場合15%もかかってしまうためです。
今日のところはこの辺りで寝ます。おやすみなさい。