チリで高品質ワインを生産している Clos de Fousという生産者がいます。
以前にもシャルドネとカベルネ・そーヴィニョンのワインを飲んだことがあり、レベルが高いメーカーだなと思っていました。
今回新たに飲んだワインはその生産者が手がけた Würm 2013 というものです。
美味しいか美味しくないかという次元を超えて、感覚に訴えるような優美さがあったようにすら感じました。
ごく私的ではありますが、忘備録も兼ねて書き記しておきます。
Würm というキュベに関する情報は少ないため、生産者情報についてが主となります。
【Clos des Fous】
2008年に設立された新興のワイナリーです。
バランスと地域の個性を最大限に発揮するワインを製造することを重視しています。
チリの複数の地域にぶどうの木が育つのに限界とも言える場所を探し出し、そこで収穫されるぶどうから類い稀なワインを製造しています。
感慨も行わないことに重きを置いており、その点ではヨーロッパの銘醸地と同じです。
栽培地域は高度が1,000mを超える高地から海の冷涼な影響を受ける海岸地域まで非常に多彩です。
どの地域でも高品質なぶどうの栽培に最適と思われる場所を探し出し、最適な品種・クローンを植えることで明確な個性のあるワインを生み出しているようです。
シャルドネもこれがチリのワインかと思えるほど煌びやかですが、ピノ・ノワールやカベルネも誠に優秀です。
特に今回飲んだものは Würm 2013というキュベで、度肝を抜く品質のワインでした。
かつて新世界のワインに多かった行き過ぎたアルコール感や熟れきった果実味といった感は皆無で、酸味やタンニンののバランスが秀悦でした。
それだけでは単なる優秀なワインとなるかもしれませが、個人的にはそれ以上に魔法のような味わいの奥行きがあったようにさえ感じました。
飲んだ瞬間に香りが立ち、味わいも当然いいのですが、味覚どうこうではなく頭に直接訴えてくるような感覚を楽しめました。
(当然ですが、この部分はこれ以上ないくらい主観的です。)
【参考】
Clos des Fous. PEDROPARRACHILE. Available at https://pedroparrachile.wordpress.com/
Accessed on 24 July 2019.
Clos de Fous, The Wine Society. Available at https://www.thewinesociety.com/
Accessed on 24 July 2019.
Clos des Fous. Liberty wines. Available at https://www.libertywines.co.uk/
Accessed on 24 July 2019.
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