2018年7月15日日曜日

ニュージーランド1 ー 統計から考えるニュージーランド ー

何度かに分けてニュージーランドについて書いていきたいと思います。

今回は初回です。他のワインの生産国と比較してニュージーランドの特色を探るため、今回は世界のワインにまつわる統計数字を使って考えてみます。

まず結構何度も登場している資料ですが、OIVの ”2017 World Vitiviniculture Situation” のデータを使ってニュージーランドの特徴を考えてみます。

【ニュージーランドのワイン生産・販売量について】
・2016年の生産量(予測値)を基準にした場合、ニュージーランドは14番目のワイン生産国である。2016年時点で3.1億リットル。
(→知名度が低いロシアやルーマニアよりも生産量は少ない。)
・国内でのワインの消費が少なく、上位30位に入っていない。
ある意味日本(消費量で15位)とは対照的な国と言える。
・輸出する比率が高く、2.1億リットルが輸出された。世界で11位。
・輸出は金額ベースで計算した場合、更に高くなり世界で7位。2016年の時点で10億ユーロとなる。

【ちょっとした考察】
ニュージーランドの特徴は高価格ワインを輸出している点である。比較のために2016年時点での有名生産国の輸出量とその金額、それから計算される平均単価を示します。


Country
Volume (million hl)
Value (billion Euros)
Unit price (Euros/L)
Spain
22.9
2.6
1.14
Italy
20.6
5.6
2.72
France
14.1
8.2
5.82
Chile
9.1
1.7
1.87
Australia
7.5
1.5
2.00
South Africa
4.3
0.6
1.40
USA
3.8
1.4
3.68
Germany
3.6
0.9
2.50
Portugal
2.8
0.7
2.50
Argentina
2.6
0.7
2.69
New Zealand
2.1
1.0
4.76
Moldova
1.2
-
-


いかがでしょうか?あの高級ワインの産地であるフランスについで圧倒的にワインの単価が高いことがわかります。
また、輸出量・金額ともに継続して成長が続いており末恐ろしい存在と考えて良いかと思います。

※この単価はおそらく海上運賃・航空運賃、保険料、また輸出先でかかる販売管理費などが加算されていないものだと思われます。そのため私たちがスーパーで目にするワインの単価とは意味合いが異なります。とはいってもニュージーランドのワインはスーパーの棚に並ぶことはやや珍しいかもしれませんが。


そして次は New Zealand Winegrowers の資料からニュージーランドのワイン生産の概要について調べてみます。


 【ニュージーランドワインの同行について】
・栽培面積は35,463ha(2015年時点)。
(時期が少し異なるため単純比較はできませんが、上のOIVのデータと比較するとこの数字が意味を持つ様になります。他の主要生産国と比較してこの数字も小さいことがわかります。比較のために引き合いに出しますが、フランスのRhone Valleyが2016年時点で70,365haです。)
この生産地域が縦に長細い国土に点在しています。南緯36から46度にまたがってワイン産地が存在しており、異なる気候の生産地域が点在することが想像できます。
・この栽培面積のうち、Marlboroughが圧倒的に割合が高く約66%を占めます。その他歴史が比較的古いHawke’s BayやGisborneがあります。またCentral Otagoも生産面積では国内3位です。
・栽培面積のうち、ソーヴィニョン・ブランが占める比率は約57%。つづいてピノ・ノワールやアロマティック品種が続きます。
・ワイン生産量は世界の1%以下。
・輸出の成長は数量ベース、金額ベースとも堅調。


ニュージーランドという国は国土が細長く伸びているため 、ワイン生産における内陸生産地と呼ばれる様な場所がないかと思います。どの生産地域でも海からの影響を受けることが特徴の1つです。New Zealand Wine はこれからくる夜に気温が下がることが高品質のワイン作りのポイントであると考えている様です。ブドウの木の栽培方法(特にCanopy Managementと呼ばれる剪定方法)やステンレスタンクをん持ちいた発酵の技術も重要な要素だと捉えている様ですが、それについては次回以降に書きたいと思います。

【参照】
2017 World Vitiviniculture Situation OIV Statistical Report on World Vitiviniculture. International Organisation of Vine and Wine. [online] Available at http://www.oiv.int
Accessed on 15 July 2018.

A land like no other. New Zealand Wine. [online] Available at https://www.nzwine.com/
Accessed on 15 July 2018.

Key Figures. Rhone Wines. [online] Available at http://www.rhone-wines.com
Accessed on 15 July 2018.


2018年7月10日火曜日

グルナッシュという品種について

グルナッシュは割と過小評価されがちな品種かと思います。そのため勉強する際にも少し抜け落ちがちな品種だったり為るのは自分にとってだけでしょうか。


早速、書いていきます。

【栽培関連】
品種の特徴として樹勢が強く適切に管理されなければ収量が多くなりがちです。この品種で有名な産地は共通して収穫量を低く傾向があります。適度に収量が制限された場合には色が濃くタンニンも多い複雑さに富むワインを産むとされます。熟成するためには温暖な気候が必要であるため有名産地は温暖な地域に位置することが多いです。グルナッシュに限ったことではないのですが樹齢が古い木から収穫されるブドウからは高品質なワインができるとされます。Jancisによるとこの品種からできるワインに共通する要素は甘やかな完熟した果実味だとのことです。渇水には比較的強く、また適度に水が限られた気候で良い結果を出す品種であるようです。この点については以下で更に書きます。Bush vineと呼ばれる株仕立てに特別な適性がある品種のように思われます。
※Grenacheとは別の品種であるAlicante Bouchetについては参照2に要点がまとめられています。

この品種から高級ワインが作られる最も有名な産地は南ローヌのChaâteauneuf du Papeとスペイン北東部のPrioratです。前者については年間の降水量が680mm程度で、そのほとんどが冬に降るとされるため少なくともブドウの成長期の間は乾燥した地域と言えます。また日照量も多い土地です。また畑に散りばめられたGaletと呼ばれる小石は日中に熱を蓄え、それを気温が下がる夜間に放出することでブドウの熟成を促進すると言われています。後者でもこれは同じで降水量はここでも少なく、光を反射するマイカと呼ばれる鉱石を含むとされるスレート土壌のお陰でブドウの熟成が進むとされます。ただしこの二者間ではブレンドの相手方の品種が異なります。PrioratではCariñena
主要なブレンド品種です。共通して言えることはグルナッシュが適切に熟すためには温暖な気候が必要だということです。新世界のなかではオーストラリアでもこの品種は成功していると言えます。オーストラリアでは広大な国土の中に様々な気象条件のブドウ生産地域が存在しますが、高品質のグルナッシュを産出するのはここでも温暖な地域です。Barossa ValleyやMclaren Valeが最も有名です。それぞれ成育期間中に降る降水量は160mmと180-200mmでありかなり限られています。Barossa Valleyは世界で最も樹齢が古いとされるグルナッシュが未だにワインの製造のために現役で使用されていることで有名です。

【醸造関連】
グルナッシュはGSMと呼ばれるブレンドの主役と言っても良い品種です。GSMはグルナッシュ(Grenache)、シラー(Syrah)、ムールヴェードル(Mourvedre)のことです。これらの個性や熟し方が異なる品種をブレンドすることによってワインに複雑性を持たせることがこのブレンドの狙いであるように思われる。このブレンドの起源となっているのが南ローヌのAOC Châteauneuf-du-Papeです。その中でもひときわ名前が知られている生産者としてChâteau de Beaucastelがあります。このワイナリーは世界のワイン造りに重要な影響を与えたと考えて問題ないかと思いますので、少しだけ突っ込んで書きます。ここでは上記の3種類に加え、AOCで使用が認められている合計13品種をブレンドに使用します。スペインでは上記の通りCariñenaとブレンドされるため、このワインはGSMとはスタイルがやや異なるワインとなります。オーストラリアでは、個人的には割と珍しい様に思えるのですが、この品種を使って単一品種のワインを作るケースも増えています。
除梗についての話になりますが、現行のChâteau de Beaucastelは100%の梗を取り除いた状態で発酵させてワインを作ります(2015年はシラーの梗を残した模様です)。一方でオーストラリアにおいては除梗を行わず、そのまま発酵後まで果汁と接触させるケースがあります。梗を果汁と接触させることにより梗に含まれるタンニン等の成分がワインに溶け出すとされ、結果的にワインの骨格が改善されて味わいの複雑性も増すと言われる場合もあります。オーストラリアの狙いもこのタンニンからくる骨格の強化と、さらには抽出される香り成分の増強です。一方で全ぼう発酵の場合にはワインの中にある酸量が減り、またpHが上がる傾向にあることも指摘されます。要するにこの点でもかなりワインの性格が異なってくることが考えられるわけです。このへんのところは実際にBeaucastelのワインを飲み比べて見なければわからない話なのですが。。。

【参照】
1.
Grenache. Jancisrobioson.com. [online] Available at https://www.jancisrobinson.com
Accessed on 9 July 2018.

2.
Grenacha Tintorera(es) / Alicante Bouchet. Vine to Wine Circle. [online] Available at http://www.vinetowinecircle.com
Accessed on 9 July 2018.

3.
Red Grenache. Rhone-wine.com. [online] Available at http://www.rhone-wines.com
Accessed on 9 July 2018.

4.
Terroir at Beaucastel. Chateau de Beaucastel. [online] Available at http://www.beaucastel.com
Accessed on 10 July 2018.

5.
All about Chateauneuf du Pape Guide Best Wine Character Style History. The Wine Cellar Insider. [online] Available at https://www.thewinecellarinsider.com
Accessed on 10 July 2018.

6.
Priorat. Decanter. [online] Available at https://www.decanter.com
Accessed on 10 July 2018. 

7.
Hudin, M.(2018). Priorat profile. Decanter. [online] Available at https://www.decanter.com
Accessed on 10 July 2018.

8.
Accessed on 10 July 2018.

9.
Barossa Valley. Wine Australia. [online] Available at https://www.wineaustralia.com
Accessed on 10 July 2018.

10.
McLaren Vale. Wine Australia. [online] Available at https://www.wineaustralia.com
Accessed on 10 July 2018.

11.
Robinson, J.(2015). Destemming. In Oxford Companion to Wine, forth edition. Oxford : Oxford University Press.

12.
Theron, C.(2015). Whole bunch fermentation for red wines. Wine Land. [online] Available at http://www.wineland.co.za
Accessed on 10 July 2018.

2018年7月8日日曜日

オーストラリアにおけるグルナッシュについて

グルナッシュは南ローヌのワインに多用されることで有名な品種だが、オーストラリアでも成功を収めている品種です。

今回はオーストラリアにおけるグルナッシュの個性について書いてみます。

【品種の個性】
この品種は一般的に適度なレベルの水不足にさらされなければ、また適切な収量制限がされなければ、ワインはタンニンや色素が少なくなりやすいと言われる。温暖な気候の産地で最も良い結果を生みやすく、適切に成熟させるためには成育期間が長い方がいい。結果的に糖度と度数は高くなる傾向がある。
オーストラリアでの有名産地は収量で考えれば断トツでリバーランドが、古木を利用した高品質なワインを産するとして有名な産地はマクラーレン・ヴェールやバロッサ・ヴァレーなどがある。幹が丈夫で機械による収穫は向かない一方で、ゴブレット型の仕立てには適性がある。渇水、高温や風にさらされる環境下でも比較的育ちやすい品種とされる。この品種の性質が南オーストラリアの気候と合っていたことが成功している一因かと思われる。

【歴史】
オーストラリアには19世紀前半に苗木が持ち込まれたためその歴史は長い。その点では意外だが、スペインのリオハよりも歴史が古いことになる。20世紀後半まではむしろ安定して高い収量が見込める品種として扱われていたため、高品質な品種としては認識されていなかった。1960年代までは通常のワインよりも酒精強化ワインの製造が盛んだったこともあり必然的に大規模生産されたこの品種のブドウもこの目的のために使われた。冷涼気候の産地が台頭したことと温暖な産地でも他の品種に押されたことにより栽培面積は長らく減少傾向が続いている。2017年の時点ではオーストラリアの葡萄畑全体の1%程度でしか植えられていない。頻繁に耳にする割にはかなり珍しい品種と言える。
ちなみにワインとして輸出される割合も年々減少しており、さらに2017年では輸出先は中国、イギリス、米国、カナダ等が占めており日本への輸出は相対的に少ない。

【ワインのスタイル】
単独としてもブレンドの構成要員としても使用される品種であって、これによってスタイルは異なる。また、収量制限や渇水から生じる適度な負荷、それに木の樹齢は品質を左右しうる重要な要因である。Goodeによれば、この品種は他の黒ブドウ品種と違い色が浅く洗練されたスタイルのワインを生むとされている。そのため、カベルネ・ソーヴィニョンやシラーズといった更に強烈な果実味を持つワインを生む品種とはできるワインに明確なスタイルの違いが生じる。全房を使用することにより荒々しい成分の抽出を避け、過剰なオークの影響を避けるため小樽や大樽を使用し熟成したスタイルが有効とのこと。
特にマクラーレン・ヴェールやバロッサ・ヴァレーといった地域ではGSMと呼ばれるブレントで作られることが多い。これはグルナッシュのほかシラーズとマタロ(ムルヴェードル)を使用したブレンドを指す。
グルナッシュに限ったことではないが、バロッサ・ヴァレーでできるワインに関しては古木の果実から作られたワインのために使われる特別な表記用語がある。詳しくは参照4を確認して下さい。この樹齢という概念もオーストラリアでは非常に重要な要素であると思います。1980年代から古木が抜かれるという悲劇が起きたわけですが、今でも古いものでは125年も樹齢を重ねだブドウの木が商業的にワインの製造のために使われています。ここまで古いブドウの木は世界的にも珍しく、バロッサ・バレーのワインの名声を高める所以の一つである。特にCirillo Estateの樹齢125年以上の木から作られる単一のグルナッシュはグルナッシュ✖️古木のスタイルの1つの最骨頂かと思う。

【参照】
1. 
Robinson, J.(2015). Grenache Noir. In Oxford Companion to Wine, forth edition. Oxford : Oxford University Press.

2. 
Accessed on 8 July 2018. 

3.
Variety snapshot 2017 Grenache. Wine Australia. [online] Available at https://www.wineaustralia.com
Accessed on 8 July 2018.

4.
Barossa Old Vine Charter. Barossa Australia. [online] Available at https://www.barossa.com
Accessed on 8 July 2018.

5.
Accessed on 8 July 2018.

6.
Jenkins, L.(2015). The Proust Q&A Marco Cirillo. The drink Business. [online] Available at https://www.thedrinksbusiness.com
Accessed on 8 July 2018.

2018年7月6日金曜日

干ばつがワイン業界に与える影響

干ばつが問題になっているワイン産地はいくつかあった、特に有名なのが南アフリカ、オーストラリア、チリ北部などがある。

今回はその中のオーストラリアについて書きます。

【前置き】
オーストラリアは2016年時点での生産量を基準に考えた場合5番目のワイン生産国である。輸出金額では世界で5番目であるため、ワイン輸入国に対する影響も大きい。情報源は参照のOIVです。
干ばつは慢性化しており、特に有名な”The Millennium Drought”と呼ばれる1996年から2010年中頃まで続いたものが最も深刻。この時期の前にはぶどう栽培よりさらに水が必要である米の栽培も多かった。しかし水のコストの上昇に伴いぶどう栽培に移行してきた背景がある。

【The Millennium Drought】
1996年から2010年中頃まで続く干ばつだが、その中でもピークは2001年から2009年に渡って続いた。
影響があった範囲は人口が大きい南西部、南東部、Murray-Darling Basinである。ほぼ全ての農業地域に影響を与えたと考えて良いかと思う。

【ワイン生産に対する影響】
参照2の地域ごとの降雨量を表した画像によると、主要なワイン生産地域の多くで降水量が少なかったことがわかる。
また、Murray側の上流で雨が少ない場合、South Australiaの海側のような下流地域にも影響が出たもの思われる。
生産量が大きいNew South Wales州のRiverinaやCanberraDistrict、Victoria州の全体が真っ赤に染まっており、降雨が少なかったことがわかる。オーストラリアの産地の中には灌漑がなければブドウですら育たない地域が多く、そのような場所では灌漑に使われる水価格の上昇によるコスト高と供給不足のために栽培の継続が困難になる栽培農家が増えた。統計の数字で見てみると、特に2006-2007年の期間はブドウの生産量が激減。ワイン生産量は微増したものの、在庫されていたワインの数量は大きく減ったことがわかる。
参照8によると2007年のブドウ生産量は139万トン。これに対して直近のヴィンテージである2017年は198万トンです。現在の生産量から比べれば2007年がかなりブドウ生産量が少ない年だった。
※Wine AustraliaとBureau of Statisticsの数字が合わない。Wine Australianの2007年のワイン生産量とワイン販売量のグラフが逆になっているのではないかと思う。
Bureau of Statisticsによると、2007年の時点ではブドウ畑の面積は163,951ha。畑の総数は8,041で、そのうち83.7%が灌漑が導入された畑である。面積でみれば157,401haである。つまり、灌漑はほとんどの畑の生産に影響を与える重要な要素で、これを妨げる渇水は大変な問題である。灌漑の方法としては78,5%がDrip irrigation ともしくは Micro irrigation である。

【干ばつ後の変化】
干ばつの影響を避けるために講じられた措置としては主に以下の通り。

・灌漑効率の向上
・畑の土の保湿力向上を狙った土壌管理
・代替品種の使用、または代替の台木品種の使用
・キャノピーマネジメントの最適化
・冷涼産地での畑の開拓、もしくは冷涼産地で生産されたブドウの使用

代替品種と台木の使用について解説為る。Wine Australianのレポートによると、樹勢が強くなる台木と樹勢が弱くなる台木を使用した場合、実際のブドウの木の樹勢には大きな差ができるもののブドウの生産量という意味では比較的影響が少ないのだという。具体的には両方の系統の台木を使用し、シラーズを接木し育ても樹勢、葉の繁り方、呼吸の量に関しては最小と最大のものを比較した場合に3から4倍の差ができた。しかし、その場合でもブドウの生産量で比較為ると最小と最大のものを比較しても1.7倍程度の差しかできなかったのである。そのため、樹勢が低い台木を使った方が呼吸による水の蒸散量を減らしつつ、より効率的にブドウを栽培できると考えられる。接木する品種の変更には消費者の好みを考慮した慎重な判断が必要になるのと比べ、台木の変更は通常の木の植え替えの際に行える。大きな味覚的要素の変化を避けつつ水の使用効率をあげることができるというのが台木の変更のメリットである。

【参照】
1
Accessed on 5 July 2018.

2
Recent rainfall, drought and southern Australia’s long-term rainfall decline. Australian Government Bureau of Meteorology. [online] Available at http://www.bom.gov.au
Accessed on 5 July 2018.

3
Vesch. M.(2008). Wine, Rice and Drought in Australia. The Wine Economist. [online] Available at https://wineeconomist.com.
Accessed on 5 July 2018.

4
Wine Scorecard 2016-2017. Govoernment of South Australia. [online] Available at http://www.pir.sa.gov.au
Accessed on 5 July 2018.

5
Riverina Geographical Indication. Wine Australia. [online] Available at https://www.wineaustralia.com
Accesse on 5 July 2018.

6
Accessed on 5 July 2018.

7
Environmental and climate. Wine Australia. [online] Available at https://www.wineaustralia.com
Accessed on 5 July 2018.

8
Australian Wine and Grape Industry 2007. Australian Bureau of Statistics. [online] Available at http://www.abs.gov.au
Accessed on 6 July 2018.

9
Accessed on 6 July 2018.









2018年7月1日日曜日

オーストラリアの主要産地の気候の比較

以下、オーストラリアの主要産地の気候についてのデータです。



Vineyard area
(ha)
Altitude
(m)
Growing season rainfall(mm)
Mean temperature(Jan, °C)
HDD
Adelaide hills
3052
400-500
280-320
19.1
1270
Barossa aValley
11370
250-370
160
21.4
1710
Canberra District
253
500-800
420
20.2
1410
Clare Valley
4289
300-500
250
21.9
1770
Coonawarra
4960
50
260
19.6
1430
Granite Belt
-
810
279
-
-
Heathcote
-
160-320
279
-
-
Hunter
2324
75
500
22.3
2170
Langhorne Creek
-
30
140
-
-
Margaret River
4875
40-90
275
20.4
1690
McLaren Vale
6210
50-250
180-200
21.7
1910
Marnington Peninsula
792
25-250
320-390
19.4
1570
Riverland
-
20
135
-
-
Rutherglen
411
170
310
22.3
1770
Tasmania
1505
0-80
350
16.8
1013
Yarra Valley
2150
50-350
400-550
18.7
1352

データはなんでもそうですが、賢く理解されなければなりません。
ここでの平均気温は1月のものです。
平均気温もHDDも気候に関する1つの指標にしか過ぎません。
日較差も風・雲の影響もこのデータには直接的には出てきません。
このこの類の情報については個別の地域の情報を確認する必要があります。

【参照】
Discover Australian Wine Regions and Varieties. Wine Australia for Australian Wine. [online] Availablea at https://www.wineaustralia.com/
Accessed on 1 July 2018.