世界のブドウやワイン生産量についての統計データの筆頭となるのが、
OIVの年鑑かと思います。ただ、数字の規模が大き過ぎるため理解しにくい。
覚えやすい用に、他の分野の数字との比較した際の情報を載せておきます。
最善を尽くしたつもりですが、間違いがありましたらご指摘頂けます様
お願いします。
最新(2017年)版の輸入数量・金額については別に書いています。
【世界のブドウの栽培状況(2015年)】
●栽培面積 :750万ヘクタール
●ブドウ生産量:7,570万トン
※生食ブドウを含む
(備考)
・ボルドーの栽培面積が2015年時点において、だいたい12万haなので、
全体の栽培面積のうちボルドーが占める割合は約1.6%になる。
・中国は世界で1位(2015年時点で全体の約17%)となっている。ただし大半は生食用。
2014年時点において総ブドウ生産量の75%は生食用とされている。
・日本の国土が37万8,000km2(3,780万ヘクタール)なので、栽培面積は日本の国土の約20%。
北海道の総面積(7万7,983km2、約20%)と近い。
【世界のワイン生産状況(2016年)】
●生産量 :2億5,900万hl(259億リットル)
●生産金額:データ無し(?)
(備考)
・この数字は2015年と比較すると、▲1,500万hl(15億リットル、5.5%)の減少。
・世界のワイン生産量は過去直近の20年間で最も低い水準に低下。
・2015年のProseccoの生産量が3.4億リットル。年度が違うけど、
単純比較すると1%弱。おそらくこの数字はDOCとDOCGの合計かと思われる。
(正直、このプロセッコの数字はよくわからない。それでも残しておく)
【世界のワイン消費状況(2015年)】
●消費量 :2億3,900万hl(239億リットル)
●消費金額:データ無し(?)
(備考)
・生産量と消費量を比較すると、生産量が約2,000万hl(20億リットル)多い。
【世界のワインの輸出状況(2015年)】
●輸出量:1億400万hl(104億リットル)
●ワインの輸出額:283億ユーロ
(備考)
・118円/Euroで計算すると、3兆3,394億円。
(2012年の鉄鋼の国内生産額が2兆3,106億。為替が変化するため単純比較は不可。)
・2014年と比較すると数量ベースで約2%の増加。金額ベースで10%の増加。
【ワインの輸入状況】
●ワインの輸入量:1億200万hl(102億リットル)
●ワインの輸入額:280億ユーロ
(備考)
・輸出量は輸入量より200万リットル多い。
・輸出額は輸入額より3億ユーロ多い。
【参照】
- "2016 World Vitiviniculture Situation", OIV, http://www.oiv.int/public/medias/5029/world-vitiviniculture-situation-2016.pdf(2017年2月26日)
- 『島面積』, 国土地理院, 2016, http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MENCHO/201610/f3_shima.pdf(2017年2月26日)
- Guy. C, ”Prosecco 2016 Output Seen Up as Much as 20% as U.K. Sales Surge”, Bloomberg, https://www.bloomberg.com/news/articles/2016-05-07/prosecco-2016-output-seen-up-as-much-as-20-as-u-k-sales-surge, 2015, (2017年2月26日)
- 『日本の産業別実質市場規模(国内生産額)の推移』, 総務省, http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nd130000.html(2017年2月26日)
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