WSETの勉強仲間からオススメされたニュージーランドのピノ・ノワールの生産者がDomaine Thomasだった。
生産者のWebサイト読みながら思ったことはを忘備録として書き残す。
【Domaine Thomas】
セントラルオタゴ(ニュージーランド)とジュブレシャンベルタン(フランス)の二箇所でワインを生産する家族所有のワイナリー。ぶどうの品種はピノ・ノワールのみ。
【セントラルオタゴ(Central Otago)】
●位置情報
・緯度はおおよそ南緯45°
※比較のために日本の地理について言えば、最北端の択捉島が北緯45°に位置する。
※英語で緯度を表記するとき、例えば北緯45°に位置すると言う場合、"at a latitude 45° north"となる。" ° "の読み方はディグリー。ちなみに温度を言う場合は、厳密には℃(ディグリー セルシアス、もしくはディグリー センティグレード)や℉(ディグリー フェレンハイト)と言った方が誤解がない。
・冷涼な産地だが、ピノ・ノワールにはこの温度帯が適しているとされる。温暖な気候帯ではジャムの様な行きすぎた甘さが出るワインが出来てしまう可能性がある。
●地形
・畑は周辺地域より高地に位置しており、その中でも別々の位置に4つの畑を所有している。全ての畑の個性は異なる。
●栽培方法
・ピノ・ノワールの中でもクローンはPommardやDijonを栽培している。
Pommardはワイン新興国でよく流通している。Dijonはブルゴーニュ由来で人気が高い。
対照的にPinot Droitと呼ばれるブドウの粒が大きく生産量が多いクローン群もある。おそらくサイトにPommardやDijonのクローン名が明記されると言うことは、そう言ったクローンは使っていないということを強調したいと思われる。
●製造工程
・製造上のコンセプトは出来る限りセントラル・オタゴの風景や気候を反映したワインを作ること。人の手による介在を出来る限り少なくする。
・果実味とバランスを出すためフランス産オーク樽を使用する。
【ジュヴレ・シャンベルタン(Gevrey Chambertin)】
●位置情報:
・こちらも北緯は高く47°。
セントラル・オタゴとは対照的に、こちらの生産地は何世紀にもわたってワインが生産され続けてきた伝統生産地域である。そのため過去に修道士たちによって蓄えられた細かい地域区分ごとのワインの個性についての膨大な情報がある。
●地質:
・石灰石と粘土。岩と軟体生物の化石も多い。
水はけの良さと適度な保水効果があるとされる組み合わせ。
・長い年月の間に生じた土の侵食のため、畑の上部半分には他のAOC格付が与えられている畑から取得した土をくわえている。
●栽培:
・樹齢は80~100年のものが多い。一部には新しい木も植えている。
●醸造:
・100%除梗する。
・低音での浸漬を行う
・発酵後、18ヶ月間フランス産オーク樽で熟成する。新樽100%。
・フィルターによる濾過はしない。
コンセプトはセントラルオタゴとは同じで人による介在をできるだけ少なくすること。
【参照】
メーカーのWebサイト
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