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2018年1月7日日曜日

Felline Primitivo di Manduria 2015

【外観】
色調はやや濃いルビー。全体的に微かに赤みがかっている。

【香り】
果実味豊かなスタイルのワイン。赤系果実(さくらんぼ、いちご、イチゴ味の飴)やダークチェリー、プルーンといった適度に熟した果実の要素がいくつもとれる。リコリスやヴァニラのような甘味と煎りたてのアーモンドのような香ばしさがあり、複雑さも兼ね備えている。ハーブや草っぽいニュアンスはほぼ無い。スワリングした後も明確な香りの変化は生じないように思える。

【味わい】
オフドライ、度数も高い。ところがこれらの要素と比較しても酸が足りない印象はなく、骨格はオフドライのワインにしては引き締まっている。タンニンは柔らかく量的には中程度。


[Appearance]
The wine is deep ruby. Whole the liquid in the glass is, regardless at the rim or the center of glass, slightly reddish.

[Aroma]
This is a wine of abandant rich fruit. The wine has fruity aromas of ripe red fruits(red cherry, strawberry, strawberry drop), black fruits(dark cherry, prune), sweet spice(liquorice, vanilla), to which a subtle hint of freshly baked almond adds enhancing its complexity as a whole. After swirling the glass, little changes in the nature of these aromatic characters are confirmed.

[Palate]
The wine is off-dry and has relatively high abv. However, unexpectedly it does have balancing acidity  making the wine well-balanced and structured for the sweetness level. There is, in terms of quantity, rich soft tannin.


2018年1月3日水曜日

Ca’marcanda Vistamare 2016 Gaja

【外観】
色調は中程度からやや薄いレモン色。粘度はやや高いように見受けられる。
透明性は高い。


【香り】
香りの強さとしては中程度。アロマティックな品種から作られたものの様に強烈にムンムンと香りが立つタイプのスタイルではないように思われる。
第一アロマの性格としては有核果実の要素が相対的に強く白桃、ネクタリン、アプリコットが感じ取れ、副次的には白い花の要素もいくつか感じられる。それ以外に菜種油やバターのような第二アロマと思われる香りも捉えられる。
グラスを回した後はミネラルの要素が強くなり、石英質の石を割った時のような香りが取れる。同時にフレッシュハーブ(メンソール、レモングラス、ローズ等)も感じられる。少し時間が経つとこれらに加えて若干のナッツの様な香ばしいニュアンスも現れる。


【味わい】
かなり辛口。酸の性質としては穏やかだが量は多い印象。果実味よりもミネラル感の存在感が強くニガリ、石、塩昆布といった要素が遺憾なく発揮されている。飲み終わりには適度な苦さが長く続く。度数は高い。


【テクニカル】
●品種:Vermentino 60%、Viognier 40%
●度数:14%
●ブドウのの生育環境:
 海に近い畑で育ったブドウから作られる様です。そのため穏やかな潮風に晒される場所でブドウは育つとのことです。


[Appearance]
The wine is lemon and exhibits high transparency. Its color intensity ranges between medium and slightly below medium. It apparently has a relatively high viscosity.

[Aromas]
The wine has a medium aroma intensity. The wine is moderately scented, leading it seems not a type of wine which boasts intense primary aromas that usually derive from aromatic varieties.
As for primary aromatic characters, stone fruits(peach, nectar, apricot) are relatively easily felt and these are supplemented by white flowers(honeysuckle). There are also subtle rapeseed oil and butter which seem to have risen from secondary aroma components made during fermentation.
After swirling the glass, scents that are usually linked to minerality such as stone, flint and a whiff of a freshly smashed granite become evident. A moderate presence of fresh herbs(menthol, lemon grass, rose) enhences freshness found on this wine. After further time has passed, a hint of nut appears.

[Palate]
This wine is dry, and furthermore, of a type which can be called bone dry. It has high acidity whose nature is mild rather than sharp. Pronounced minerality such as flint, bittern
and saltled dried kelp are evidently perceived to override to a certain extent its modest fruit. It leaves a long comfortable aftertaste of subtle bitterness. It seems to have high abv.

[Technical facts]
Varieties: 60 % Vermentino, Viognier 40%
Abv: 14%
Environment of viticulture:
Vineyards for this wine is probably located closed to the sea, leaving the berries used exposed to sea breeze.

2017年12月29日金曜日

Tra la Terra e il cielo Barbera d’Asti Superiore 2013

【外観】
深いガーネット。グラスの縁はレンガ色になっており、熟成されたワインである印象を受ける。

【香り】
エレガントで芳香性が強い。それでいて様々な香りの要素があり、全体として複雑性に富むワインになっている。やや第三アロマが先行しており、ジビエ、タバコ、肉、血、スパイス入りの燻製ハム。果実としてはダークチェリーやプルーン。その他に深入りのトラジャコーヒー、インク、ヴァニラそして微かな清涼感につながるメンソールのニュアンスもある。香りを構成している要素が多く、複雑である。
外観と同じく、酸素とある程度接触している状態での熟成が長いような印象を受ける。

【味わい】
オフドライ。なんだこのスタイルは!知らない!
度数も高い。温暖地域で栽培し、なおかつ収量制限を課したり選別を厳しくしているような印象を受ける。タンニンは量的には少ないが持続性があるがある。性質としては柔らかい。全体として複雑性に富む。酸はやや低い。
複雑性に富む。全体としてのまとまりがあり、バランスが取れている。酸は相対的に少ない様に感じるが(おそらく甘さと高い度数に起因する)、全体の印象は良い。

【テクニカル】
●度数:14.5%
●収穫:収量は5hl/ha。手摘みで行なう。
●発酵:28℃でステンレスタンク内で行なう。
●熟成:225lのバリックで15-20ヶ月間熟成する。瓶内熟成は6ヶ月。

【事後考察】
品種のバルベーラの個性ですが、酸が高く、タンニンは少なめになることが多いとされる品種です。かつてはネッビオーロの陰に隠れて目立たない存在でしたが、最近はフレンチオークを使用した長期熟成等により品質が向上していることで知られています。
まさに今回のワインはそういうスタイルのワインだったわけでした。

【参照】
1. メーカーサイト
http://www.tenutalameridiana.com/
2. Robinson, J. Barbera. Learn about wine. [online] Available at https://www.jancisrobinson.com/. Accessed 29 Dec 2017.
3.

2017年12月20日水曜日

Noto Rosso Marabina 2014

【外観】
やや淡いルビー色。透明性がある。


【香り】
ややアルコールっぽく感じる。赤ワインからは嗅いだことがない程シュールリーに要素がある(ビスケット、発酵前のパン)。摘みたてのハーブや赤い花(スミレ、ハイビスカス、ローズ)が最初に感じられて、そのあとに控えめながら赤系果実(さくらんぼ、熟しきってないイチゴ)が出てくる。冷涼な気候を連想する。樽からくる要素(バニラ)は強くない。


【味わい】
辛口。酸味はしっかりと感じられる。タンニンは中程度で、こちらも存在感があり硬さもまだ感じられる。一口めを飲むときに喉元が暑く感じられ、度数はやや高い。ただし酸がしっかりしているためボディーは中程度のように感じる。フレッシュな赤い花、赤系果実の要素が強い。微かな植物っぽさがあり、そのためむしろ新鮮さが強調される。若干のスパイス(ブラックペッパー、クローブ)もあるが相対的には存在感は強くない。


【テクニカル】
●度数:14.5%
●収穫年:2014年
●土壌:主に石灰質土壌。
●畑の向き:北東、西、北。
●標高:海抜44〜70m。
●熟成:フランス産の大樽(60hl)でヶ月間行う。


【参考情報】
●メーカーサイト:http://www.marabino.it
●DOC Notoについて:https://italianwinecentral.com/denomination/noto-doc/


【考察】
●外観について:
やや淡いルビー色。Nero d’Avolaは基本的には色が濃くなる傾向が強いと言われることが多いです。
●度数について:
14.5%という数字は飲んだ印象からすると高く感じた。おそらく類まれな高い酸味があったため、度数が正確に取れなかった。結果的にボディーも軽く感じた。
ただし、メーカーサイトによると夏はシチリア島の中でも最も気温が上がる場所の1つで作られているのとことで、度数が上がりやすい環境ではあるようです。
●酸味について:
Nero d’Avolaという品種は酸味よりは熟した甘味を伴う赤系果実の要素が出やすい品種かと思います。その割にはこのワインの酸味は高く、予想を裏切られる結果となりました。
●地理的条件について:
夏はあつい地方ですが海に近くまた畑の向きも関係し、そこからできるワインの印象を変えていると思われる。海に近い場合、海風にさらされる可能性が高く、気温は和らげられる傾向にあります。また畑の向きは北半球では北方面を向いている場合、果実の完熟度を抑える方向に働きます。この辺がこのワインの特徴を決定する要因としてあるのではないかと思います。
●製造全般について:
ビオロジックです。これについては難しい議題なので、また後ほど扱うことにします。

ブラインドテイスティングを終えてみて、面白いワインだと感じました。シチリアという印象はあまり強くないですが個性的であり、そもそもエレガントな印象が強いワインであるため好印象でした。

2017年12月2日土曜日

【テイスティング】Villa Vitas Traminer Aromatico 2015

【外観】
淡いグリーンがかったレモン。

【香り】
香りの要素としてはやや特徴のある花・ハーブ(ラベンダー、レモンバーム、ローズマリー、ゼラニウム)、新鮮なもぎたての果実(マスカット、花梨)が強く感じられる。いずれも摘み取られた直後のような新鮮さがあり、熟成のニュアンスはない。樽を使った様子はないが、若干の吟醸香の様な酵母の特徴はある。

【味わい】
度数、ボディは中程度からやや控えめ。それに対して果実味も出すぎておらず全体的にバランスが良い。香り同様にフレッシュであり、新鮮さや品種の個性を全面に出すスタイルのワインに仕上がっている。比較的シャープでしっかりした酸があり、これによってさらにもぎたて・摘みたての様なフレッシュ感が強調されている。

【テクニカル】
●生産地域:フリウリ・ベネチア・ジューリア
●度数:12.5%
●収穫:8月末から9月始めごろにかけて手摘みで収穫。アロマを最大限残すため気温が低い朝に行う。
●発酵温度:18℃で発酵

【メーカーサイト】

2017年11月21日火曜日

【テイスティング】Barbera d'Alba 2012 Giuseppe Cortese

【外観】
漆黒。粘性が高そう。

【香り】
フレッシュな果実。ブルーベリー、ブラックチェリー、プルーン、インク、除光液、バラ、スミレ。

【味わい】
果実が全面に出たスタイリッシュなワイン。酸味は非常にに強い。度数は高い印象を受けるが、いろいろな要素があって断定しにくい。ローズ、クローブ、のようなオーク由来の特徴あり。果物をかじった時の様な新鮮さを感じる。低音発酵、酸素との接触が少なそう。

【全体の印象】
フルーティでありながら要素が多く複雑性に富む。熟成からくる特徴は支配的ではなく、まだまだ楽しめる。タンニンは強すぎない。

2017年11月19日日曜日

【テイスティング】Ruche di Castagnole Monferrato DOCG 2012, Ferrarois Agricola

【外観】

中程度のルビー色。


【香り】

中程度であるが明確に胡椒の香りが際立っていて支配的。これは品種での特徴だと思われる。黒・白胡椒、シナモン、ユーカリ、セージ、ヴェルガモット。エスニックでスパイシーな印象。赤系果実があるけど、その印象はスパイシーさと比較すると強くない。


【味わい】

辛口。酸味は強くなく中程度。度数は中~やや高い。ボディー、味わいの強さは中程度。スパイスの要素が際立って高い。ただしこれが個性だと思われる。

合いそうな食べ物を探してみたい面白いワイン。


【テクニカル】

品種:Ruche 100

仕立:長いコルドン上で短梢剪定。

発酵:Rucheの個性を残すため、温度管理が可能なステンレスタンクで行う。

地域:Astiの北東部。海抜220250m

熟成:ステンレスタンクないで熟成

濾過:無濾過

ぶどう本来の個性をより引き出し、それ以外からくる要素を少なくしている感がある。


【メーカーwebサイト】

https://www.ferrarisagricola.com/en/home/

2017年11月16日木曜日

【テイスティング】Fattoria Monticino

【テイスティング】
外観:色調の濃さは中~若干淡い。色味はガーネット。縁がレンガ色になることはなく、長い熟成を経た印象はない。
香り:香り香りの強さはやや強い。さくらんぼ、レッドチェリー、バラの花、若干のバナナ。埃っぽく腐葉土の様な第3アロマもある。ビオか?
味わい:ドライ。酸は強い。タンニンは柔らかく中程度。アルコールは若干高い。果実味は熟れすぎた感じはなく、すっきりとした果実がある。ただし、誇り・土っぽさは香りを取った際より強く感じる。第3アロマが発達していてある程度の複雑さがあるためボディはやや強く感じられる。

【考察】
・色調が若干淡いのは品種の個性か?もしくは熟成によって色が落ちたのか?
多少の熟成感はあるが、どちらのためかわからない。
・スパイスの要素は少なめ。スパイス香が前面に出る品種ではなさそう。第3アロマの様な香り(土、誇り、腐葉土)を強く感じる。ややビオっぽい印象。洗礼さも追求スタイルではなさそう。
・果実味は熟れすぎることなく、味わいはドライ。また酸は強い。栽培地域はイタリア、ルーマニア、フランス、スペイン、ポルトガル等。

【ワイン】
Fattoria Monticino Sangiovese Superiore 2014, "Zero Salfiti Aggiunti"

【物理的要因】
生産地域:Emola(ボローニャ)
植え付け密度:5000/ha
樹齢:12
発酵:2025 ステンレスタンクで発酵。


振り返ると、誇りっぽさサンジョベーゼに現れることがある特徴だった。赤系果実もサンジョベーゼの品種の個性と合致している。SO2の含有量が少ないため、色々特殊なのだろう。SO2は色を安定化させる。それがこのワインには少ないことは間違いない。

2017年3月4日土曜日

プロセッコとスパークリングワインの市場規模について

【プロセッコの名称に関するヒエラルキーについて】
情報元:リンク①
こんなにあるのか、と言う感がありますよね。


【スパークリングワインの販売量について】
情報元:リンク②

スパークリングワイン全体の販売量
 12016年:221.3m 9l cases = 1,991.7 ml 
 22020年:240.4m 9l cases = 2,163.6 ml
※この期間の成長率は約8.6%

プロセッコの販売量
 12016年:25.2m 9l cases = 226.8 ml
 同年の全体量に対して11%
 22020年:34.4 m 9l cases = 309.6 ml
同年の全体量に対して14%

市場の大部分は欧州域内に限られる2016年時点では80%、
2020年でも76%は欧州内で消費される。


【プロセッコの主な市場について】
イタリアでの販売量
12016年:9.450 m 9l cases
 同年のプロセッコの市場全体に対して38
22020年:12.657 m 9l cases
 37

イギリスでの販売量:
12016年: 5.495 m 9l cases
 同年のプロセッコの市場全体に対して22
22020年:8.285 m 9l cases
24


【プロセッコのに関する一日本人として考察】
・国際市場での日本の存在感はほぼ皆無。
10位以下の国の市場シェアは2016年時点で約8.4%2020年においては約7.8
そもそもプロセッコの市場自体が欧州域内に偏っている。
・イタリアの輸出者から見れば、近場の欧州域内に巨大な市場シェアがあるなか、
遠方に運んで販売するとような魅力は乏しいか?
・国内への輸入量は少ないため、バルクでの輸入数量も少ないと思われる。
輸送コストが単価に占める割合は高くなると予想される。


【ワイン市場全体で考えた場合の分析】
●2016年時点での世界のワイン生産量:259mhl
同年のスパークリングワインの販売量:19.91mhl(含シャンパーニュ)
 →データの種類が異なるので単純に比較はできないがけど、
概ね1割弱かと思われる。

中国のスパークリングワインの市場規模
 12016年:1.53m cases
 世界のスパークリングワイン市場規模に対して0.6%
 22020年:2.2m cases
0.9%
中国も、今後の成長次第だけど、2020年になっても極端に魅力的な
市場にはならない。

分析少ない。。。


Reference
  1. "The world of Prosecco", Consorzio TUTELA DEL VINO CONEGLIANO VALDOBBIADENE PROSECCO, http://www.prosecco.it/en/prosecco-superiore-docg/# (201734日)
  2. Patrick. S, "Prosecco 'Takes over from discounted Champagne', 2017, "https://www.thedrinksbusiness.com/2017/03/prosecco-takes-over-from-discounted-champagne/201734日)