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2020年3月15日日曜日

Broc cellars Trousseau 2018, Solano County, Green Valley, 12% abv

Appearance
Pale ruby with blueish tinge at the edge of the glass.

Nose
Perilla! This is, at first, seemingly modest in aromatic strength. It has aromas of fresh herb of delicate nature, shiso(a variety of Perilla), mitsuba(Japanese honewort), lemon balm which is beautifully integrated with later emerging fresh red fruits of reassuring balance of sweetness and gentle acidity such as brightly reddened cherry. It has rather modest aromatic intensity at the beginning of the blind tasting. Afterward it gradually became just a bit bolder with its fruitiness getting slightly more dominant. 

Palate
At first I felt striking similarity of the flavour with that of a homemade fresh juice prepared with shiso...
(Shiso is a variety of Perilla which is relatively common in Japan as a garnish of a traditional dish. If got interested, please try shiso maki(shiso roll) in a traditional sushi restaurant.)
For me, this is not a wine of clearly distinctive varietal characteristics. It might be felt vague as it has nothing like a punchy attack of Cabernet Sauvignon or a peppery hike in aftertaste of Syrah. However it has just a controlled level of herbaceousness which is later accompanied by also beautifully tamed fruitiness. Although it has a bit higher tannins than expected from its pale colour, the nature of tannin is also tamed downed into the extent that it just lifts the freshness of the wine. Alcohol is kept well in check with other components(freshness, flavour, acidity), to some extent, masks its presence. The nature of acidity is reassuringly gentle.

With my old memory of shiso juice reasonably set aside, I personally liked this wine. In the current environment producers around the world are striving for ideal balance of alcohol and flavour. The styles preferred in the market, I believe, is shifting from heavily-extracted reds universally reminiscent of Bordeaux Crus Classés toward slimmer reds from a variety of regions(especially cool) around the world all with striking balance between flavour, acidity and alcohol...etc. Even though, a wine with such a high sophistication is, for me, hard to find. 



2019年7月24日水曜日

Clos des Fous Würm 2013

ごく個人的ではありますが、凄く良いワインを飲むことができたためそれについて書いてみます。

 チリで高品質ワインを生産している Clos de Fousという生産者がいます。

以前にもシャルドネとカベルネ・そーヴィニョンのワインを飲んだことがあり、レベルが高いメーカーだなと思っていました。

今回新たに飲んだワインはその生産者が手がけた Würm 2013 というものです。

美味しいか美味しくないかという次元を超えて、感覚に訴えるような優美さがあったようにすら感じました。

ごく私的ではありますが、忘備録も兼ねて書き記しておきます。

Würm というキュベに関する情報は少ないため、生産者情報についてが主となります。

【Clos des Fous】 
2008年に設立された新興のワイナリーです。

バランスと地域の個性を最大限に発揮するワインを製造することを重視しています。

チリの複数の地域にぶどうの木が育つのに限界とも言える場所を探し出し、そこで収穫されるぶどうから類い稀なワインを製造しています。

感慨も行わないことに重きを置いており、その点ではヨーロッパの銘醸地と同じです。

栽培地域は高度が1,000mを超える高地から海の冷涼な影響を受ける海岸地域まで非常に多彩です。

どの地域でも高品質なぶどうの栽培に最適と思われる場所を探し出し、最適な品種・クローンを植えることで明確な個性のあるワインを生み出しているようです。

シャルドネもこれがチリのワインかと思えるほど煌びやかですが、ピノ・ノワールやカベルネも誠に優秀です。

特に今回飲んだものは Würm 2013というキュベで、度肝を抜く品質のワインでした。

かつて新世界のワインに多かった行き過ぎたアルコール感や熟れきった果実味といった感は皆無で、酸味やタンニンののバランスが秀悦でした。

それだけでは単なる優秀なワインとなるかもしれませが、個人的にはそれ以上に魔法のような味わいの奥行きがあったようにさえ感じました。

飲んだ瞬間に香りが立ち、味わいも当然いいのですが、味覚どうこうではなく頭に直接訴えてくるような感覚を楽しめました。
(当然ですが、この部分はこれ以上ないくらい主観的です。)

【参考】
Clos des Fous. PEDROPARRACHILE. Available at https://pedroparrachile.wordpress.com/
Accessed on 24 July 2019.

Clos de Fous, The Wine Society. Available at https://www.thewinesociety.com/
Accessed on 24 July 2019.

Clos des Fous. Liberty wines. Available at https://www.libertywines.co.uk/
Accessed on 24 July 2019.


2018年8月4日土曜日

テイスティングの表記に使える英語の表現について

テイスティングという行為はワインに慣れていない人から見れば至極分かりにくいものに違いないないでしょう。そもそもその行為自体が部外者にとってはとっつきにくいだけでなく、一般的な日本人にとってはピンときそうにもない単語が幅を聞かせていることも理解を妨げる一因かと思います。とは言っても、ワイン好きにとってはテイスティングの表現力と他の方が魂を込めて書いて頂いたテイスティングノートを正しく読解(あえてこの単語を使います)する能力は必須であります。そのでこの能力を磨く必要があるのですが、なかなか難しい課題ですよね。

解決法はと言いますと、もうこれは出来るだけ多くの用語・表現の意味を理解して覚えておくしかないです。できれば覚えた表現を吟味しながら能動的に使ってみると、さらに理解が深まり知識として覚えたものが身に付いて来ます。ということで、今回はワインの香りや味わいを表現する際に使われやすい用語について書いてみます。とは言っても役に立つリンクを紹介するにとどまっている節がありますが。

Decanterという英語のワイン雑誌がありますが、私は本誌が大好きです。ネットで検索出来る記事が豊富でどの記事も深いところまで考え抜かれて書かれているように感じます。その記事の中でワインのテイスティングの表現に頻繁に用いられる果物やハーブなどが指す意味が纏められたものがありましたので、以下に書き記しておきます。Decanterの回し者ではありませんが、非常に役に立つ情報だと思います。

ワインの香り・味わいの記述したものをテイスティング・ノートと呼ぶことがあります。個人的にこれを書く上で大事だと思うことは以下の二点です。まず、誰かが書いた記述を読む場合、書き手の記述した言葉の意味となぜその言葉を選んだのかを考えることが大切です。ワインの表現に使われる単語(descriptor)は様々のものがあり、その数は膨大です。テイスティングノートにはその中でも書き手が最も適しているとして厳選した単語が使われています。例えば、果皮の色が黒い果実を使ってワインの味わいを表現する場合には書き手は blueberry、cassis、bramble、black cherry、plum、raisin、pruneといった多数の単語から最も適切と思われるものを選んでいるはずです。これらの単語の使い分けについては参照1で詳細に述べられています。実際に2つの例を考えてみましょう。この中でblueberryが使われた場合、豊かな酸味とバランスがとれた甘やかな果実味があるワインであることが強調されます。これとは別にbrambleの場合を考えましょう。この単語はもともとは英国内の園芸シーン(!)で一般的なblackberryの茂みを指す単語です。そのためこの単語が使われた場合には単純にblackberryの味わいを意味するだけでなく少し植物っぽい、もしくはその葉っぱのようなニュアンスがあるという意味が込められることになります。この辺りの意味は能動的に勉強しなければわかりませんね。逆に一度覚えてしまえば表現の幅がグンと広がる武器にもなり得ます。これについて勉強されたいかたは是非以下のリンクを参考にしてみてください。2つ目に大事なことは、自分がテイスティングコメントを書く際にも出来るだけ最善の単語を使ってワインを表現しようと努力することです。ひいてはそれが出来るようになるために日頃から語彙を磨くなどの訓練を積んでおく必要が出てくるわけです。ワインは本当に難しい。。。


ワインを表現する際に使われる様々は果物、ハーブ、スパイス等について
参照1を読んでみてください。一見の価値ありです。


またこれらの果実やハーブの名前とは別に、その香りや味わいの性質を表現する際に使われる形容詞も重要です。私個人としてはこの形容詞は上の単語(英語ではdescriptorと呼ばれます)よりは重要度が下がるかもしれませんが、使い分けられると雰囲気が更に伝わりやすくなると思います。ワインで使われやすい形容詞のものは以下かなと思います。


Complex
ワインの世界では良い意味で複雑さに富むという意味。わかりにくくて難しいというような悪い文脈ではComplicatedの方が多い。
Concentrated
凝縮された、という意味。
Delicate
繊細である。良い意味で使われることが多い。
Distinct
意味が多い単語ですが、ワインの場合は明白に〇〇のような性質が感じられるという場合に使われる。The distinct note of ...といった使い回しになる。
Elegant
優雅さを携えた性質を指す。必然的に高級ワインの表現に登場しやすい。An elegant bouquet of ...といった使い方が多い。
Grassy
芝や下草のような性質を指す。ソーヴィニョン・ブランで特によく使われる。
Herbaceous
植物っぽいという意味の表現。場合にもよるが、この性質自体が悪いわけではない。他の要素とのバランスによってはマイナスにもプラスにも使われる。
Leafy
葉っぱのようなニュアンスを加える際に使用される。Herbaceousと同じく、必ずしも悪い文脈で使われるわけではない。
Lush
非常に濃厚。気分が高揚するほど良いと言った感情的なニュアンスが入る。
Peppry
特に胡椒のような特徴がある時に使われる。
Piquant
食欲をそそるような心地よさを伴う刺激的な様子を指す。悪い意味では使われない。
Rich
濃厚であったりボディが強いことを指す。
Savoury
ワイン分野の内にいるか外にいるかで若干意味合いが変わる!ワインの世界以外では塩っけを伴う味わいのことを指すことが多い。ワインの世界では塩みに限定されず食欲をそそる様を指す際に使われることが多い。
Simple
単純・単調である際に使われる。必ずしも悪い意味ではない。逆に早飲みされるワインでは好ましい性質とされる。
Spicy
スパイシー。良い意味で使われることが常で良い意味で刺激的。
Straightforward
率直でわかりやすい様を指す。
Strong
程度が強いことを意味する。Delicateと対照的。Pronouncedに近い。
Subdued
穏やか、もしくは抑制されたといった意味。落ち着いたとも訳される。
Subtle
わずかに〇〇のニュアンスがあると言った感じを出す表現です。
Tangy
香りや味わいが強く、かつ性質が適度に鋭い様を表す。特に若いピノ・ノワールに多様されるように思う。
Vibrant
ハツラツとした様を強調する際に使われる。特に酸味を性質を表現する際に多様される。名詞はVibrancy。
Voluptuous
感覚的に心地良い様を指す。ワインの分野以外で聞けば性的に魅力的という意味を連想しないわけではない。

また形容詞ではなく名詞ですが、「edge」という表現も役に立ちます。際立って何かの性質が認識出来る場合につかわれる単語です。The pepery edge ... といった形で使われます。上の「Distinct」に近しい使われ方をします。

【参照】
Seal, Laura.(2018). Tasting notes decoded: What is velvety wine?. Decanter. [online] Available at https://www.decanter.com/
Accessed on 4 August 2018.



2018年8月3日金曜日

Domaine Thomas

WSETの勉強仲間からオススメされたニュージーランドのピノ・ノワールの生産者がDomaine Thomasだった。

生産者のWebサイト読みながら思ったことはを忘備録として書き残す。


Domaine Thomas
セントラルオタゴ(ニュージーランド)とジュブレシャンベルタン(フランス)の二箇所でワインを生産する家族所有のワイナリー。ぶどうの品種はピノ・ノワールのみ。


【セントラルオタゴ(Central Otago)】
位置情報
・緯度はおおよそ南緯45°
比較のために日本の地理について言えば、最北端の択捉島が北緯45°に位置する。
英語で緯度を表記するとき、例えば北緯45°に位置すると言う場合、"at a latitude 45° north"となる。" ° "の読み方はディグリー。ちなみに温度を言う場合は、厳密には℃(ディグリー セルシアス、もしくはディグリー センティグレード)や℉(ディグリー フェレンハイト)と言った方が誤解がない。
・冷涼な産地だが、ピノ・ノワールにはこの温度帯が適しているとされる。温暖な気候帯ではジャムの様な行きすぎた甘さが出るワインが出来てしまう可能性がある。

地形
・畑は周辺地域より高地に位置しており、その中でも別々の位置に4つの畑を所有している。全ての畑の個性は異なる。

栽培方法
・ピノ・ノワールの中でもクローンはPommardDijonを栽培している。
Pommardはワイン新興国でよく流通している。Dijonはブルゴーニュ由来で人気が高い。
対照的にPinot Droitと呼ばれるブドウの粒が大きく生産量が多いクローン群もあるおそらくサイトにPommardDijonのクローン名が明記されると言うことは、そう言ったクローンは使っていないということを強調したいと思われる。

製造工程
・製造上のコンセプトは出来る限りセントラル・オタゴの風景や気候を反映したワインを作ること。人の手による介在を出来る限り少なくする。
・果実味とバランスを出すためフランス産オーク樽を使用する。


【ジュヴレ・シャンベルタン(Gevrey Chambertin)】
位置情報:
・こちらも北緯は高く47°
セントラル・オタゴとは対照的に、こちらの生産地は何世紀にもわたってワインが生産され続けてきた伝統生産地域である。そのため過去に修道士たちによって蓄えられた細かい地域区分ごとのワインの個性についての膨大な情報がある。

地質:
・石灰石と粘土。岩と軟体生物の化石も多い。
水はけの良さと適度な保水効果があるとされる組み合わせ。
・長い年月の間に生じた土の侵食のため、畑の上部半分には他のAOC格付が与えられている畑から取得した土をくわえている。

栽培:
・樹齢は80100年のものが多い。一部には新しい木も植えている。

醸造:
100%除梗する。
・低音での浸漬を行う
・発酵後、18ヶ月間フランス産オーク樽で熟成する。新樽100%。
・フィルターによる濾過はしない。
コンセプトはセントラルオタゴとは同じで人による介在をできるだけ少なくすること。


【参照】
メーカーのWebサイト



2018年1月27日土曜日

Roero Arneis Cascina Riveri 2015

【外観】
淡いレモン色。透明度が高く、酸の高さが高そうな印象。グラスに泡はついていない。粘度は外観の割に少し高い様に思える。

【香り】
香りの強さはさほど強くなく、むしろツンとしておらず落ち着いている。アロマティックな品種でできたワインではない様に感じる。主体になる香りは果実、ハーブでそこに少しミネラルの要素が兼ね備えられている。果実としてはすっきりとしたリンゴやグースベリー、ハーブとしてはミントやタイムのような要素があります。そこに若干のチョークの様なかおりが感じられる。
複雑性があるものの軽やかな印象で、飲み疲れしなさそう。

【味わい】
辛口。平均以上のややシャープな酸があって、他の要素と比較するとその存在感は強い。アルコールは少し低い様に感じる。香りを取った際よりもミネラルの要素が強く感じられて、グレープフルーツの皮の様な苦味を伴う。軽やかな味わいに仕上がっており若くして楽しめるスタイルかと思える。


【事後の感想】
Arneisという品種は本来酸が低いことが問題になりやすい品種です。私のテイスティングが問題なのか、これに反して酸が高いと判断してしまいました。おそらくこのワインが何かのブラインドで出たとしたら、おそらく酸は低いとした方が無難なのだと思います。そこまで分かることはないと思いますが。
体調の問題なのか、後日に再度飲んだ際にはシュールリーから生じる香り(ビスケット、吟醸香)が強烈に感じられる。また全体的な香りの性格も当初はトポピカルな要素があり、あとでは落ち着いた印象に変わっていた。この辺はまだよく理由がわからない。

[Appearance]
The wine is pale lemon with niticeable high clarity thus I assumed that this wine has a high level of acidity. No bubbles seen in the glass. To me its viscosity seems slightly higher than that of a wine of the same color intensity.

[Aroma]
The intensity of aromas found is not very pronouncedly high. It is rather smooth and moderate. This wine is appearantly not made of an aromatic variety. The principle aromatic characters are refreshing freen fruits(apple, gooseberry) and also fresh herbs such as mint and thyme. There is a bit of mineral hint of chalk.
Although there is a moderate level of complexity, the overall impression is light and smooth. This is not a wine that makes me tire even after having some glasses of it.

[Palate]
This is dry. It has quantitatively medium+ acidity whose nature is slightly sharp. The high acidity stands out if compared to strengths of other flavour components found in this wine. I assume this is bit low in alcoholic content. Mineral note of grapefruit peel is more clearly felt than when I checked the aromatic characteristic. This is smooth and friendly wine that can be enjoyed young without waiting for further aging.

[After blind tasting]
Roero Arneis is usually made as single varietal white. The variety is, in clear contrast to my tasting note, known to generally have only limited amounts of acid.

2018年1月19日金曜日

Lois Gruner Veltliner Niederosterreich 2016

【外観】
色味は緑がかったレモン色。色の濃さはやや薄い。
泡が顕著。粘度はよくわからない。低くない様に思える。

【香り】
香ばしくかつ溌剌としたやや刺激のあるハーブの香りが取れる。シュールリーによる香り(ビスケット、くるみパン)が強く感じられる一方で果実(オレンジ、マーマレード)やマロラクティック(バター、クリーム)のような香りも取れる。全体的に軽やかな香りではあるけど、色々な方向性の香りがありバランスが取れている。
グラスを回すと清涼感がある若干柔らかさがあるハーブの性格(スペアミント)が出てくる。同時にミネラル感も感じられる。

【味わい】
酸が高く、そのためかボディは弱めに感じられ味わい全体として軽やかな印象に仕上がっている。度数は高くない様に思われるし、高くなりやすいスタイルではないと予想できる。香りを取った際とは異なり、青リンゴ、グースベリーやライムといったやはり酸が高い要素が感じられる。

香りに上品なやや刺激的なハーブ香りがありニュートラルな品種では無いように思われたが、これが胡椒っぽさで有名なグリューナーだとは全く分からなかった。

【テクニカル】※メーカー情報はこちら
⚫度数:12%



Appearance
This wine has a pale greenish lemon hue.

Aromas
There are spicy notes of pungent herbs(ginger). While such aromas as biscuit and walnut bread seemingly deriving from maturation on lees are easily caught, there are also citrus fruits(orange, marmalade) and reminiscences of MLF(butter, cream) . An overall impression is light and well-balanced with a lot of aromatic components of various dimensions. 
After swiling, refreshing herbs such as spearmint appear. Minerality is high. 

Palate
With its high acidity the wine is light-bodied. The alcohol content seems low and theoretically it is unlikely that this style of wine has a high abv. On the palate, fresh fruits such as apple, gooseberry and lime get increasingly noticeable reaffirming the initial impression that the wine has a high and sharp acidity.

Delicate aromas of fresh herbs with subtle spiciness suggested that the wine was not made from neutral varieties. However, white pepper, a trademark varietal character of Gruner Veltliner, was bit far from what I found in the tasting leaving me little chance to collectly guess this is made from the variety. 

2018年1月8日月曜日

Berry Bros. & Rudd Meredith, 5-year-old, Full Rich Madeira

【外観】
色調は濃いマホガニー色。

【香り】
カラメルや加熱され焦げ目が付いた果実(焼きりんご、アップルパイ)など、少しだけ焦げ目がついたような香ばしさがある。果実だけでなく微かにレザーや燻された煤竹の様な香りもある。全体の印象としては落ち着いており、一定期間の間熟成されたワインの個性が出ているように感じられる。

【味わい】
あまりマデイラとしては感じたことが無いスタイルでした。果実味(ダークチェリー、さくらんぼ、ブルーベリー)が他のマデイラより明確に発現しており、酸と甘さだけでは測れない個性があると感じた。飲み口はそれらの果実が前面に感じられるものの、少し時間が経つとナッツ、カラメルなどの香ばしい特徴が顕著になる。最後はマデイラらしく高い酸味が長く続く。飲み始めから飲み終わりまで様々な要素が入れ替わりやって来ては他の要素に取って代わられるような面白いスタイルのマデイラだと思います(他がそうで無いという訳では決してありません)。

[Appearance]
The wine is deep mahogany.

[Aroma] 
This wine suggests pleasant scents of caramel and slightly baked fruits(baked apple, apple pie). Not only fruit there are hints of vegetable tanned leather and smoked bamboo. The wine provides rounded aromatic characters of a modest level of intensity, which might have derived from a certain period of oxidative aging in wood.

[Palate]
This is a bit different from styles of madeiras that I have usually tasted. There is noticeable presence of intense fruit (prune, dark cherry, red chery, blue berry) which is quite stronger than other madeiras, giving off an unique aspect apart from more commonly discussed levels of acidity and sweetness. The wine has intense attack of fruit which is followed by mid palate of roasted nuts and caramel. At the finish there is high amount of comfortable acidity. One flavour character shows up and stands out before being superseded by another and this successive sequence continues long. Personally this wine is interesting. 

Domaine De Villemajou Corbieres 2015

【外観】
色調は黄金色。色味の濃さはやや濃いめ。

【香り】
香りは強いと言って良いくらい強烈に香るスタイルだと思う。要素としては果実(花梨、アプリコット、りんごヨーグルト)が先行するが、ミネラル感(花崗岩、火打石)も負けじと強烈。スワリングした後は尚のことミネラルが一層存在感を増した感があり、夏の雨の降り始めの数滴がコンクリートの上で蒸発した時のような香りがする。他の要素としては蜜蝋、新鮮なアカシア蜂蜜などが取れる。

【味わい】
個人的には超辛口と呼びたいほど辛口。アルコール感が適度にあり、度数としてはやや高いかと思われる。度数が高く、熟れた果実も取れるため温暖気候で作られたワインかと思ったが、酸はやや高く全体としてバランスが取れている。後味には塩っけや苦味が感時られる。

[Appearance]
The wine is gold with medium+ color intensity.

[Aroma]
The wine boasts pronounced aromatic intensity. Various fruits of medium ripeness levels(quince, apricot, apple yogurt) is perceptible at the begining, to which soon after its equally high minerality(granite, flint) follows. After swirling the glass, the minerality become progressively noticeable or more or less dominant suggesting a smell reminiscent of a very few first raindrops that have fallen on heated concrete and just started to evaporate in a hot summer time. Other aromatic characters found include beeswax and freshly harvested acacia honey.

[Palate]
In my personal opinion, this wine is bone-dry. It seems to have higher than average abv. The high level of alcohol is counterbalanced by medium+ acidity which was unexpectedly higher than I had initially expected due to its abundant and relatively ripe fruit. After swallowing, hints of saltiness and bitterness linger.

2018年1月7日日曜日

Felline Primitivo di Manduria 2015

【外観】
色調はやや濃いルビー。全体的に微かに赤みがかっている。

【香り】
果実味豊かなスタイルのワイン。赤系果実(さくらんぼ、いちご、イチゴ味の飴)やダークチェリー、プルーンといった適度に熟した果実の要素がいくつもとれる。リコリスやヴァニラのような甘味と煎りたてのアーモンドのような香ばしさがあり、複雑さも兼ね備えている。ハーブや草っぽいニュアンスはほぼ無い。スワリングした後も明確な香りの変化は生じないように思える。

【味わい】
オフドライ、度数も高い。ところがこれらの要素と比較しても酸が足りない印象はなく、骨格はオフドライのワインにしては引き締まっている。タンニンは柔らかく量的には中程度。


[Appearance]
The wine is deep ruby. Whole the liquid in the glass is, regardless at the rim or the center of glass, slightly reddish.

[Aroma]
This is a wine of abandant rich fruit. The wine has fruity aromas of ripe red fruits(red cherry, strawberry, strawberry drop), black fruits(dark cherry, prune), sweet spice(liquorice, vanilla), to which a subtle hint of freshly baked almond adds enhancing its complexity as a whole. After swirling the glass, little changes in the nature of these aromatic characters are confirmed.

[Palate]
The wine is off-dry and has relatively high abv. However, unexpectedly it does have balancing acidity  making the wine well-balanced and structured for the sweetness level. There is, in terms of quantity, rich soft tannin.


2018年1月4日木曜日

テイスティングの英語表記について - Tasting notea written in English.

英語でのワインに関するアウトプットを増やす必要性を感じる昨今であります。

そのため今後投稿するテイスティング記事を中心に、出来るだけ英訳を付けたいと思います。

WSETの試験対策にもなるため、モチベーションを高く保ちつつ継続していきたいと考えております。

2018年もどうぞよろしくお願い致します。

皆さまにとって2018年が実り多い一年になりますことを願っております。


Aftet I recently had learned that I must increase the amount of writing about wine in English to make a successful result on WSET diploma course, I made a decision to make as many my tasting notes as possible written in English too in the future. 

I hope all readers of this contents have a successful year 2018.

2018年1月3日水曜日

Ca’marcanda Vistamare 2016 Gaja

【外観】
色調は中程度からやや薄いレモン色。粘度はやや高いように見受けられる。
透明性は高い。


【香り】
香りの強さとしては中程度。アロマティックな品種から作られたものの様に強烈にムンムンと香りが立つタイプのスタイルではないように思われる。
第一アロマの性格としては有核果実の要素が相対的に強く白桃、ネクタリン、アプリコットが感じ取れ、副次的には白い花の要素もいくつか感じられる。それ以外に菜種油やバターのような第二アロマと思われる香りも捉えられる。
グラスを回した後はミネラルの要素が強くなり、石英質の石を割った時のような香りが取れる。同時にフレッシュハーブ(メンソール、レモングラス、ローズ等)も感じられる。少し時間が経つとこれらに加えて若干のナッツの様な香ばしいニュアンスも現れる。


【味わい】
かなり辛口。酸の性質としては穏やかだが量は多い印象。果実味よりもミネラル感の存在感が強くニガリ、石、塩昆布といった要素が遺憾なく発揮されている。飲み終わりには適度な苦さが長く続く。度数は高い。


【テクニカル】
●品種:Vermentino 60%、Viognier 40%
●度数:14%
●ブドウのの生育環境:
 海に近い畑で育ったブドウから作られる様です。そのため穏やかな潮風に晒される場所でブドウは育つとのことです。


[Appearance]
The wine is lemon and exhibits high transparency. Its color intensity ranges between medium and slightly below medium. It apparently has a relatively high viscosity.

[Aromas]
The wine has a medium aroma intensity. The wine is moderately scented, leading it seems not a type of wine which boasts intense primary aromas that usually derive from aromatic varieties.
As for primary aromatic characters, stone fruits(peach, nectar, apricot) are relatively easily felt and these are supplemented by white flowers(honeysuckle). There are also subtle rapeseed oil and butter which seem to have risen from secondary aroma components made during fermentation.
After swirling the glass, scents that are usually linked to minerality such as stone, flint and a whiff of a freshly smashed granite become evident. A moderate presence of fresh herbs(menthol, lemon grass, rose) enhences freshness found on this wine. After further time has passed, a hint of nut appears.

[Palate]
This wine is dry, and furthermore, of a type which can be called bone dry. It has high acidity whose nature is mild rather than sharp. Pronounced minerality such as flint, bittern
and saltled dried kelp are evidently perceived to override to a certain extent its modest fruit. It leaves a long comfortable aftertaste of subtle bitterness. It seems to have high abv.

[Technical facts]
Varieties: 60 % Vermentino, Viognier 40%
Abv: 14%
Environment of viticulture:
Vineyards for this wine is probably located closed to the sea, leaving the berries used exposed to sea breeze.

2017年12月29日金曜日

Tra la Terra e il cielo Barbera d’Asti Superiore 2013

【外観】
深いガーネット。グラスの縁はレンガ色になっており、熟成されたワインである印象を受ける。

【香り】
エレガントで芳香性が強い。それでいて様々な香りの要素があり、全体として複雑性に富むワインになっている。やや第三アロマが先行しており、ジビエ、タバコ、肉、血、スパイス入りの燻製ハム。果実としてはダークチェリーやプルーン。その他に深入りのトラジャコーヒー、インク、ヴァニラそして微かな清涼感につながるメンソールのニュアンスもある。香りを構成している要素が多く、複雑である。
外観と同じく、酸素とある程度接触している状態での熟成が長いような印象を受ける。

【味わい】
オフドライ。なんだこのスタイルは!知らない!
度数も高い。温暖地域で栽培し、なおかつ収量制限を課したり選別を厳しくしているような印象を受ける。タンニンは量的には少ないが持続性があるがある。性質としては柔らかい。全体として複雑性に富む。酸はやや低い。
複雑性に富む。全体としてのまとまりがあり、バランスが取れている。酸は相対的に少ない様に感じるが(おそらく甘さと高い度数に起因する)、全体の印象は良い。

【テクニカル】
●度数:14.5%
●収穫:収量は5hl/ha。手摘みで行なう。
●発酵:28℃でステンレスタンク内で行なう。
●熟成:225lのバリックで15-20ヶ月間熟成する。瓶内熟成は6ヶ月。

【事後考察】
品種のバルベーラの個性ですが、酸が高く、タンニンは少なめになることが多いとされる品種です。かつてはネッビオーロの陰に隠れて目立たない存在でしたが、最近はフレンチオークを使用した長期熟成等により品質が向上していることで知られています。
まさに今回のワインはそういうスタイルのワインだったわけでした。

【参照】
1. メーカーサイト
http://www.tenutalameridiana.com/
2. Robinson, J. Barbera. Learn about wine. [online] Available at https://www.jancisrobinson.com/. Accessed 29 Dec 2017.
3.

2017年12月25日月曜日

Klein Constantia Riesling 2015

【外観】
中程度のレモン色。透明性が高い。
泡が顕著にある。

【香り】
やや強い芳香性がある。甘やかな要素としては青リンゴ、蜜蝋。ミネラル感のものとしては濡れたウール、ペトロ香が取れる。微かにスペアミントのような清涼感があるハーブのニュアンスもある。相対的に果実の香りは多くない。

【味わい】
ボーンドライ。度数が非常に高く、ドイツのリースリングにしては高すぎるように感じられる(なんと13.5%もあった!)。それでいて酸はしっかり残っており冷涼生産地を連想する。度数も酸も同程度に高いため、アンバランスな印象はない。後味は強い酸とグレープフルーツの皮を噛んだような苦味が微かに残る。

【感想】
南アのワインは比較的酸が弱くなる傾向がある印象だったので、リースリングとは言えどもこんなに酸が残っているとは思っていなかった。裏ラベルの情報によると生産された地域が南アの中でも冷涼なCape Peninsulaであるのと、2015年は特に冷涼なビンテージだったとのことです。
後味のグレープフルーツのような苦味は何から生じるのか?
発酵前浸漬の期間が長かったり、プレスの圧がきつかったり、発酵温度が高いと苦味の原因になる成分が多くに抽出されそうです。このワインの苦味が悪いという訳ではなく、それがこのリースリングの個性になっていると思います。石を舐めたようなミネラル感も感じられます。

2017年12月24日日曜日

Trimbach Gewurztraminer Selection de Grains Nobles 2001

【外観】
透明な淡い琥珀色。
粘性は高い。

【香り】
香りは非常に強い。蜂蜜、蜜蝋、マーマレードジャムといった貴腐菌由来の要素が明確に表れている。果実の要素としては熟れた花梨やパイナップル。そのあとに微かに爽やかなオレンジピールのような苦味も感じられる。清涼感があり微かにラベンダーのようなハーブのニュアンスもある。

【味わい】
甘口であるが酸とのバランスが取れており、甘ったるくない。アルコールも同様にやや高いが、他の要素との調和が取れており目立っては感じられなかった。フルボディーでパンチがある果実味が支配的ですが、複雑性もあります。

【考察】
ゲベルツトラミネールは糖度が上がりやすく酸が低くなりやすい品種と言われることが多いのです。それでもアルザスの気候ではそういったスタイルに仕上がらないことも多々あります。また醸造過程での発酵温度がもたらす影響も少なからずあり、それが他の地域のゲベルツトラミネールとの違いの原因になっていると指摘されることもあります。

ゲベルツトラミネールの特徴的な香りの要素としてライチやジンジャーといったものが挙げられます。これらはトロピカルフルーツやスパイシーさを意味する言葉だと思います。今回のワインについてはそこまでの要素は感じられなかったかなと思うのですが、これについては今後別の機会に書いてみます。



2017年12月23日土曜日

マスカット ベリーA樽熟成 2015年 熊本ワイン - Muscat Bailey A Barrel aged 2015, Kumamoto Wine

【外観】
やや淡いルビー色。

【香り】
香りの強弱について言えば大人しいように感じるが、芯が通っていて優雅。摘みたての赤い花(スミレ、バラ、イリス)、フレッシュハーブ(シソ)、同じくフレッシュな果実(サワーチェリー、ラズベリー)などの香りが取れる。非常にバランスが取れていて、オーク由来の要素は自然に全体の中で溶け込んでいる。たくさんのフレッシュな花・ハーブの要素があるがそれらが調和して融合しているのがすごい。

【味わい】
辛口。味わいもバランスが取れていて出すぎた要素がなく、全体としてまとまっている。酸はやや強い。タンニンはやや低いが、これもまた他の要素とバランスが取れている。お吸い物のような程よい旨味がある。

【感想】
飲んだ瞬間に今まで飲んだことがないスタイルのワインだと感じた。方向性としては冷涼地方のピノ・ノワールとJura地方のPoulsardの中間のようなスタイルかと感じた。驚いたのはマスカットベリーAの独特の甘やかな香りがあまり強くなく、かつ他の要素とバランスよく調和していることでした。
シャルドネから作られる菊鹿シリーズが有名かと思いますが、個人的にはこのシリーズにも期待しています。正直に言えば、日本のワインに対する価値観を変えさせられたワインになりました。フランスのワインのコピーでは全くなく、マスカットベリーAの個性を残しつつここまで完成度が高いワインができるということを思い知らされました。



[Appearance]
The wine is slightly pale garnet.

[Aroma]
If I say about the strength of the aromas found on this wine, it is not that much and is just modest. However the stylistic uniqueness of this wine inclined me to take it rather elegant.
Primary aromas found include freshly-picked red flowers(violet, iris), fresh herbs(perilla), fresh red fruits(sour cherry, raspberry). There are hints of rose and vanilla which both seemingly have derived from contact or aging with oak. Above said aroma characters are well-integrated giving the impression that the wine is very balanced. Again what I appreciate is that there are many aromatic components such as fresh flowers, herbs and other and at the same time these are well-integrated.

[General impression]
Soon after swallowing the very first sip of the wine, I realized that I was facing to a type of wine that I have not encountered many times before. I personaly found some similarities to Pinot Noir made in cold regions or Poulsard in Jura, or a style half way between them might be the best word of substitute to represent this wine. Once again, I was honestly surprised at both less noticeable scents that are usually linked to Muscat Bailey A and the integration between varietal aromas and other aromatic characters.
I think Kikuka series made from Chardonnay are more well-known however I expect a good success of this wine in future. To be really honest, this is the wine that changed my general perception about Japanese wine made from Muscat Bailey A. Apart from being a copy of French wine, this high quality of the wine indicated the possibility that with varietal uniqueness of Muscat Bailey A, great wine may be made in Japan too.

【参照】
1. 熊本ワイン ウェブサイト

2017年12月21日木曜日

Mercurey Blanc Les Obus 2014 Domaine de la Monette

【外観】
やや濃ゆいレモン色。粘土は中程度。
色の濃さはぶどうの完熟度が高いか、もしくは樽での発酵・熟成が影響した可能性がある。
照明で照らすと液中に細かい結晶があるように見える。

【香り】
香りが強い。熟したマンダリン・オレンジのような純粋な果実の中に少しマーマレードのような複雑みも感じられる。ハーブや花としてはジャーマン・カモマイル、マリーゴールドとこちらもシャープというよりは丸みが有りつつも芳香性が強い花が連想される。ビスケットを焼いたような香ばしさやバニラのニュアンスもあり、いろいろな方向性の要素がある。熟成のニュアンスはまだ顕著ではない。やや度数があるように感じる。

【味わい】
辛口。度数はやや高いか中程度。酸味はまろやかだが量的には中程度からやや強い。酸味がありつつ、度数も低くない。ぶどうが栽培された環境としては日中は日当たりがよく気温が上がるものの、夜にはしっかり気温が下がるような気候かと思われる。

【テクニカル】
●品種:シャルドネ
●度数:13%
●熟成:500lの木樽で行う。

MercureyはCote d’Or南方にあるCote Chalonnaise地区に属しますが、赤ワインの方が有名かと思います。やや土地が隆起しているため、より北にあるとCote d’Orよりは温暖であるにしてもCote Chalonnaiseの中では気温が上がらない場所です。結果的にワインにはフレッシュさが残りやすくなります。夏が暑く秋に乾燥しているため、収穫まで の期間が長くなります。このため甘味、もしくは度数が高くなりやすい可能性はあるかと思います。
またこのワインの場はLieux-diesと呼ばれる優良地域で栽培されたぶどうから作られています。

2017年12月20日水曜日

AOC Cote de Jura Poulsard Domaine Baud 2012

【外観】
明らかに淡いガーネット。色素が明らかに少ない様子。

【香り】
最初はやや不思議な酢酸のような香りが先だったものの、時間が経つと落ち着いて来て性格が変わった。サンジョベーゼのような微かな埃っぽさ。摘んだ直後のシソの葉やハイビスカスのようなやや植物っぽいハーブ香。白胡椒とやや若干の甘みを伴ったスパイスのニュアンス(生姜、シナモン)。度数が高いワインが入ったグラスに鼻を近づけた際のようなアルコール感を感じる。

【味わい】
アルコールはやや強い(後から確認した結果、大きく間違っておりました)。
酸は中程度。タンニンは少ないが、時間が経つにつれて少しだけ存在感が出てくる。かつ熟した丸みがあるタンニンではない。味わい派手すぎず、微かなエレガントさを追求するスタイルかと思われる。果物で言えば、甘過ぎないさくらんぼが近いが、そもそも果実味自体は強くない。逆に和食で言えば出汁のような旨味がすごく強い。

【テクニカル】
品種:Paulsard
収穫年:2012年
度数:`12.5%

【考察】
品種:Poulsardtという品種はJuraの典型的な赤ワインの品種ですが、皮が薄い。概してワインの色は淡くなる。また、果皮とワインの接触期間が短ければ白ワインの原料としても使われる。色が薄い赤ワインになるわけですよね。
なお香りは概ね微かなものになる傾向がある。
Terra Vitis;約900の生産者が加盟する団体で、その目的は有機栽培と伝統的な栽培の中間に位置するような包括的なワイン製造を促進することとのことです。おそらく栽培にも製造にも細心の注意を払っている生産者であるということでしょう。

2011年のものも飲んだことがあるのですが、その時と同じく出汁のようなワインには感じられることが少ない要素を感じました。これがどういう背景から生じるのか?また香りを取った時点でアルコールが高く感じたのはどうしてだったのか?この辺りの解明は今後の課題です。

Noto Rosso Marabina 2014

【外観】
やや淡いルビー色。透明性がある。


【香り】
ややアルコールっぽく感じる。赤ワインからは嗅いだことがない程シュールリーに要素がある(ビスケット、発酵前のパン)。摘みたてのハーブや赤い花(スミレ、ハイビスカス、ローズ)が最初に感じられて、そのあとに控えめながら赤系果実(さくらんぼ、熟しきってないイチゴ)が出てくる。冷涼な気候を連想する。樽からくる要素(バニラ)は強くない。


【味わい】
辛口。酸味はしっかりと感じられる。タンニンは中程度で、こちらも存在感があり硬さもまだ感じられる。一口めを飲むときに喉元が暑く感じられ、度数はやや高い。ただし酸がしっかりしているためボディーは中程度のように感じる。フレッシュな赤い花、赤系果実の要素が強い。微かな植物っぽさがあり、そのためむしろ新鮮さが強調される。若干のスパイス(ブラックペッパー、クローブ)もあるが相対的には存在感は強くない。


【テクニカル】
●度数:14.5%
●収穫年:2014年
●土壌:主に石灰質土壌。
●畑の向き:北東、西、北。
●標高:海抜44〜70m。
●熟成:フランス産の大樽(60hl)でヶ月間行う。


【参考情報】
●メーカーサイト:http://www.marabino.it
●DOC Notoについて:https://italianwinecentral.com/denomination/noto-doc/


【考察】
●外観について:
やや淡いルビー色。Nero d’Avolaは基本的には色が濃くなる傾向が強いと言われることが多いです。
●度数について:
14.5%という数字は飲んだ印象からすると高く感じた。おそらく類まれな高い酸味があったため、度数が正確に取れなかった。結果的にボディーも軽く感じた。
ただし、メーカーサイトによると夏はシチリア島の中でも最も気温が上がる場所の1つで作られているのとことで、度数が上がりやすい環境ではあるようです。
●酸味について:
Nero d’Avolaという品種は酸味よりは熟した甘味を伴う赤系果実の要素が出やすい品種かと思います。その割にはこのワインの酸味は高く、予想を裏切られる結果となりました。
●地理的条件について:
夏はあつい地方ですが海に近くまた畑の向きも関係し、そこからできるワインの印象を変えていると思われる。海に近い場合、海風にさらされる可能性が高く、気温は和らげられる傾向にあります。また畑の向きは北半球では北方面を向いている場合、果実の完熟度を抑える方向に働きます。この辺がこのワインの特徴を決定する要因としてあるのではないかと思います。
●製造全般について:
ビオロジックです。これについては難しい議題なので、また後ほど扱うことにします。

ブラインドテイスティングを終えてみて、面白いワインだと感じました。シチリアという印象はあまり強くないですが個性的であり、そもそもエレガントな印象が強いワインであるため好印象でした。

2017年12月16日土曜日

2015年のPouilly-Fumeについて

先日のブラインド・テイスティングの際にPouilly-Fumeのソーヴィニョン・ブランをニュージーランドと間違えてしまいました。敗因として全般的な知識不足があることは明白ですが、特に2015年のヴィンテージへの知識の無さもあったのではないか、と思うに至り今回2015年のPouilly-Fumeについて書いてみることにしました。

Loire地方は全般的に生育期間中に暖かく乾燥した期間が長く続いたため、良好なヴィンテージとされることが多い様です。

まず参照1のWine Spectatornの記事の要点ですが、


【要点】
1. Loire地域全体において夏に暑く乾燥した気候が続いたため、域内の多くの場所で完熟度が高い健全なぶどうが生産された。
2. Chinonのカベルネ・フランやVouvrayのChenin Blancは好調。
3. 域内全体で暖かかったため、生産者の中には例年より早く収穫する必要がある場合もあった。

Pouilly-FumeyやSancerreに関して言えば、
3. 水不足や開花が上手く行かなかった影響から収量が減った。


要するに、やはり暖かかった様ですね。


ついでに、地理的にはPouilly-Fumeに近いCote d’Orはどうだったのかというと、参照2の通りとなります。

【要点】
1. 冬という冬の時期がなかった。
2. 全体的に夏は暑く6月には気温が40℃を超える日も何日かあった。
3. 春もぶどうの木にとってストレスが少ないまま終わり、年間を通して直近過去ではあまり例がない年になった。
4. MaconnaisやBeaujolaisでは収穫後も雨が少なく、ぶどうの木にとっては厳しいヴィンテージとなった。


ここまでの情報から2015年はPouilly-Fumeでも暑かった可能性があることは良いとして、これがテイスティングした際の印象にどんな影響を与えるのか?という点についてはまた別途考えてみる必要があると思います。


[Reference]
1. 
Sciaretta, G.(2015). Wine Harvest 2015: Loire Valley Reports a Warm Summer and Promising Wines, Wine Spectator. [online] Available at http://www.winespectator.com/. Accessed 16 Dec 2017.
2.
Jefford, A.(2015). Jefford on Monday: Burgundy wine harvest - is 2015 a great year. [online] Available at http://www.decanter.com/. Accessed 16 Dec 2017.

Pouilly Fume Regis Minet Sauvignon Blanc Vieilles Vignes 2015

【外観】
透明度が高く、色調は淡いレモン色。
特別多いわけではないが、グラスの内側に泡が確認できる。

【香り】
香りの強さは中程度。柑橘類の皮のような苦味を伴いつつも全体的にはフルーティーで新鮮な香りが支配的。もぎたての柑橘系果実(グレープフルーツ、ライム)、ハーブ(タイム、ローズマリー、ミント)などの新鮮さが際立ったスタイルだが、トーストや煎りたてのアーモンドのような香ばしさも後から顕著に感じられる。

【味わい】
予想に反してオフドライと言って良いくらいの甘さがある。香りでとったよりも青系果実(青リンゴ、グースベリー)の要素が強く感じられる。酸は量が多くないが、質としてはシャープに感じる。度数は高くない。甘味があるものの果実の熟れ方は行き過ぎておらず、砂糖菓子やドライフルーツの様な要素はない。ミネラル感はさほど存在感がない。本来は冷涼な気候のはずがたまたま暖かい年にできたような印象を受ける。
個人的にはニュージーランドのスタイルかと思っていた。全体のバランスは良し。


【テクニカル】
●発酵:酵母の添加はしない。温度管理されたステンレス容器の中で発酵させる。
●熟成:6ヶ月間澱の上で熟成させる。ソーヴィニョン・ブランの新鮮さを保つことに繋がるとされる。

【考察】
Pouilly FumeというDOCの個性として良く言われるのが、活き活きとした果実香とシャブリ地区と同様のキンメリジャン地質に由来するとされる強いミネラル感です。Fumeという単語はこの地方のソーヴィニョン・ブランから作られたワインは昔のライフル銃の撃鉄に使われた火打ち石の様な匂いがすることから付けられた様です。それでも、今回のテイスティングではあまりそれを取ることができませんでした。ヴィンテージの影響もあるかと?と思います。

Hospices de Beauneの際に触れましたが、2015年はブルゴーニュにとっては健全な果実が多く収穫できたビッグヴィンテージとされる年です(Pouilly Fumeはロワール地方の一部ですが、地理的にはいわゆるブルゴーニュ地方に近い)。2015年のヴィンテージについては後ほど書いてみたいと思います。

【参照】
1. 
Domaine Regis Minet. Available at http://en.regisminet.com/