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2020年3月15日日曜日

Broc cellars Trousseau 2018, Solano County, Green Valley, 12% abv

Appearance
Pale ruby with blueish tinge at the edge of the glass.

Nose
Perilla! This is, at first, seemingly modest in aromatic strength. It has aromas of fresh herb of delicate nature, shiso(a variety of Perilla), mitsuba(Japanese honewort), lemon balm which is beautifully integrated with later emerging fresh red fruits of reassuring balance of sweetness and gentle acidity such as brightly reddened cherry. It has rather modest aromatic intensity at the beginning of the blind tasting. Afterward it gradually became just a bit bolder with its fruitiness getting slightly more dominant. 

Palate
At first I felt striking similarity of the flavour with that of a homemade fresh juice prepared with shiso...
(Shiso is a variety of Perilla which is relatively common in Japan as a garnish of a traditional dish. If got interested, please try shiso maki(shiso roll) in a traditional sushi restaurant.)
For me, this is not a wine of clearly distinctive varietal characteristics. It might be felt vague as it has nothing like a punchy attack of Cabernet Sauvignon or a peppery hike in aftertaste of Syrah. However it has just a controlled level of herbaceousness which is later accompanied by also beautifully tamed fruitiness. Although it has a bit higher tannins than expected from its pale colour, the nature of tannin is also tamed downed into the extent that it just lifts the freshness of the wine. Alcohol is kept well in check with other components(freshness, flavour, acidity), to some extent, masks its presence. The nature of acidity is reassuringly gentle.

With my old memory of shiso juice reasonably set aside, I personally liked this wine. In the current environment producers around the world are striving for ideal balance of alcohol and flavour. The styles preferred in the market, I believe, is shifting from heavily-extracted reds universally reminiscent of Bordeaux Crus Classés toward slimmer reds from a variety of regions(especially cool) around the world all with striking balance between flavour, acidity and alcohol...etc. Even though, a wine with such a high sophistication is, for me, hard to find. 



2019年10月17日木曜日

WSET Level 4に必要な英語力について

かなり前にWSET Level 3の取得のために必要な英語力について書きましたが、今回は特に Level 4 Diploma in Wine and Spiritについて書いてみます。

英語力はDiplomaを目指す方の多くが気になる点だと思います。
あくまで私個人の主観ですが、以下の様な力が必要だと感じます。


【Diploma取得に必要な英語力】
1. 栽培 / 醸造 / 保存 / 流通などの内容を読み解けるだけの読解力。

2. (最初は特に)日々遭遇する未知の英単語を習得できるだけの柔軟性のある記憶力

3. 積極的に書籍やインターネットを駆使して情報を入手し取捨選択するための総合的な運用力

4. 読み解いた内容を自分なりの言葉で論述するための文章構成力


さらに以下が身につくと合格は近いと思います。


5. あらゆるワインに関する英文を早く理解する、また早く要点をおさえる力

6. 試験問題の裏を読む力
(これについてはもはや英語の問題ではない部分もあると思います。)

特に6については試験に出題された問題を深く理解し、そこからWSETがどんな議論を求めているのかを想像する力が必要になります。

1については、仮にDiplomaの内容を全て網羅する日本語の情報源があれば必ずしも必要ではないかもしれません。インプットを全て日本語で行えば良いので。
ただしそういうものが存在したとしても一般人が入手できるようなものではないでしょう。


当たり前のことですが、Diplomaは英語の運用力を試す試験ではありません。

いかにワインの製造 / 流通 / 販売等における要点を押さえられるかが問われる試験です。

最初は難しいかとは思いますが、なるだけ早く5と6を意識して学習できる様になると良いと思います。


以下は私個人の経験を振り返った感想です。


【Diplomaを修了した後の感想】
1. JSAワインエキスパートのレベルの知識だけでは全く太刀打ちできない。

2. わからない事をわからないなりに調べて考えて、知識や考え方を深めていく姿勢が不可欠。

3. 英語に自信が無くかつ栽培や醸造の知識もない場合、最初にそれらの分野について日本語で書かれた本を読んだ方が良いかもしれません。
 (文系で通してきた場合は特にこの点は抜かりなく!)

4. いかに吸収した知識に基づき議論を組み立てられるか、がキモです。

5. 難易度が高いこともあり、修了できた時の達成感は強い?

6. (念のために申し上げるのですが)どんなに英語が得意でも、ワインを愛していなければ合格は難しいと思います。

※注意点:2019年からは試験内容・方式に変更点があるため、回答の際に求められるものは多少変わるかもしれません。




2018年8月4日土曜日

テイスティングの表記に使える英語の表現について

テイスティングという行為はワインに慣れていない人から見れば至極分かりにくいものに違いないないでしょう。そもそもその行為自体が部外者にとってはとっつきにくいだけでなく、一般的な日本人にとってはピンときそうにもない単語が幅を聞かせていることも理解を妨げる一因かと思います。とは言っても、ワイン好きにとってはテイスティングの表現力と他の方が魂を込めて書いて頂いたテイスティングノートを正しく読解(あえてこの単語を使います)する能力は必須であります。そのでこの能力を磨く必要があるのですが、なかなか難しい課題ですよね。

解決法はと言いますと、もうこれは出来るだけ多くの用語・表現の意味を理解して覚えておくしかないです。できれば覚えた表現を吟味しながら能動的に使ってみると、さらに理解が深まり知識として覚えたものが身に付いて来ます。ということで、今回はワインの香りや味わいを表現する際に使われやすい用語について書いてみます。とは言っても役に立つリンクを紹介するにとどまっている節がありますが。

Decanterという英語のワイン雑誌がありますが、私は本誌が大好きです。ネットで検索出来る記事が豊富でどの記事も深いところまで考え抜かれて書かれているように感じます。その記事の中でワインのテイスティングの表現に頻繁に用いられる果物やハーブなどが指す意味が纏められたものがありましたので、以下に書き記しておきます。Decanterの回し者ではありませんが、非常に役に立つ情報だと思います。

ワインの香り・味わいの記述したものをテイスティング・ノートと呼ぶことがあります。個人的にこれを書く上で大事だと思うことは以下の二点です。まず、誰かが書いた記述を読む場合、書き手の記述した言葉の意味となぜその言葉を選んだのかを考えることが大切です。ワインの表現に使われる単語(descriptor)は様々のものがあり、その数は膨大です。テイスティングノートにはその中でも書き手が最も適しているとして厳選した単語が使われています。例えば、果皮の色が黒い果実を使ってワインの味わいを表現する場合には書き手は blueberry、cassis、bramble、black cherry、plum、raisin、pruneといった多数の単語から最も適切と思われるものを選んでいるはずです。これらの単語の使い分けについては参照1で詳細に述べられています。実際に2つの例を考えてみましょう。この中でblueberryが使われた場合、豊かな酸味とバランスがとれた甘やかな果実味があるワインであることが強調されます。これとは別にbrambleの場合を考えましょう。この単語はもともとは英国内の園芸シーン(!)で一般的なblackberryの茂みを指す単語です。そのためこの単語が使われた場合には単純にblackberryの味わいを意味するだけでなく少し植物っぽい、もしくはその葉っぱのようなニュアンスがあるという意味が込められることになります。この辺りの意味は能動的に勉強しなければわかりませんね。逆に一度覚えてしまえば表現の幅がグンと広がる武器にもなり得ます。これについて勉強されたいかたは是非以下のリンクを参考にしてみてください。2つ目に大事なことは、自分がテイスティングコメントを書く際にも出来るだけ最善の単語を使ってワインを表現しようと努力することです。ひいてはそれが出来るようになるために日頃から語彙を磨くなどの訓練を積んでおく必要が出てくるわけです。ワインは本当に難しい。。。


ワインを表現する際に使われる様々は果物、ハーブ、スパイス等について
参照1を読んでみてください。一見の価値ありです。


またこれらの果実やハーブの名前とは別に、その香りや味わいの性質を表現する際に使われる形容詞も重要です。私個人としてはこの形容詞は上の単語(英語ではdescriptorと呼ばれます)よりは重要度が下がるかもしれませんが、使い分けられると雰囲気が更に伝わりやすくなると思います。ワインで使われやすい形容詞のものは以下かなと思います。


Complex
ワインの世界では良い意味で複雑さに富むという意味。わかりにくくて難しいというような悪い文脈ではComplicatedの方が多い。
Concentrated
凝縮された、という意味。
Delicate
繊細である。良い意味で使われることが多い。
Distinct
意味が多い単語ですが、ワインの場合は明白に〇〇のような性質が感じられるという場合に使われる。The distinct note of ...といった使い回しになる。
Elegant
優雅さを携えた性質を指す。必然的に高級ワインの表現に登場しやすい。An elegant bouquet of ...といった使い方が多い。
Grassy
芝や下草のような性質を指す。ソーヴィニョン・ブランで特によく使われる。
Herbaceous
植物っぽいという意味の表現。場合にもよるが、この性質自体が悪いわけではない。他の要素とのバランスによってはマイナスにもプラスにも使われる。
Leafy
葉っぱのようなニュアンスを加える際に使用される。Herbaceousと同じく、必ずしも悪い文脈で使われるわけではない。
Lush
非常に濃厚。気分が高揚するほど良いと言った感情的なニュアンスが入る。
Peppry
特に胡椒のような特徴がある時に使われる。
Piquant
食欲をそそるような心地よさを伴う刺激的な様子を指す。悪い意味では使われない。
Rich
濃厚であったりボディが強いことを指す。
Savoury
ワイン分野の内にいるか外にいるかで若干意味合いが変わる!ワインの世界以外では塩っけを伴う味わいのことを指すことが多い。ワインの世界では塩みに限定されず食欲をそそる様を指す際に使われることが多い。
Simple
単純・単調である際に使われる。必ずしも悪い意味ではない。逆に早飲みされるワインでは好ましい性質とされる。
Spicy
スパイシー。良い意味で使われることが常で良い意味で刺激的。
Straightforward
率直でわかりやすい様を指す。
Strong
程度が強いことを意味する。Delicateと対照的。Pronouncedに近い。
Subdued
穏やか、もしくは抑制されたといった意味。落ち着いたとも訳される。
Subtle
わずかに〇〇のニュアンスがあると言った感じを出す表現です。
Tangy
香りや味わいが強く、かつ性質が適度に鋭い様を表す。特に若いピノ・ノワールに多様されるように思う。
Vibrant
ハツラツとした様を強調する際に使われる。特に酸味を性質を表現する際に多様される。名詞はVibrancy。
Voluptuous
感覚的に心地良い様を指す。ワインの分野以外で聞けば性的に魅力的という意味を連想しないわけではない。

また形容詞ではなく名詞ですが、「edge」という表現も役に立ちます。際立って何かの性質が認識出来る場合につかわれる単語です。The pepery edge ... といった形で使われます。上の「Distinct」に近しい使われ方をします。

【参照】
Seal, Laura.(2018). Tasting notes decoded: What is velvety wine?. Decanter. [online] Available at https://www.decanter.com/
Accessed on 4 August 2018.



2018年6月29日金曜日

オーストラリアワインに関するリンク

【この記事の目的】
オーストラリアのワインを知るにあたって外せないと思うリンクを以下にまとめます。
全て英語にはなりますが、勉強用にぜひご一読ください。

気候関連
1. 主要産地の概要と気候条件(降水量、気温、HDD)等について
Accesed on 29 June 2018.

2. Clare valleyとAdelaide hillsの違いについて
Easton. S MW. What separates the Adelaide Hills from Clare Valley?. Wine Wisdom. [online] Available at http://www.winewisdom.com/
Accessed on 29 June 2018.

3. 地域ごとの海水温について
Sea temperatures and Currents. Australian Government Bureau of Meteorology. [online] Available at http://www.bom.gov.au/oceanography
Accessed on 29 June 2018.

4. 2017年の時点での統計情報(栽培面積、品種別情報、生産量、輸出状況等)
Accessed on 29 June 2018.


品種関連
 1. ShirazとSyrahの違いについて
SHIRAZ V SYRAH. McWillian’s. [online] Availablea at https://mcwilliams.com.au/.
Accessed on 29 June 2018.

2018年6月24日日曜日

Australian wine industry

To grasp quick understanding of Australian wine industry(structure, scale, history, movement...) the must see document is offered online by Australian Vignerons. Refer “Rural and Regional Affairs and Transport References Committee” and check the chapter “Outline of the report”. This helps understand broad aspects of the industry briefly.


According to the report, 
  • There are 6,200 grape growers, and 7,500 jobs in grape growing in 2012.
  • South Australia, New South Wales and Victoria are the leading states accounting 46%, 31% and 20 % respectively.
  • There are large gaps in grape price between cool and warm regions. 
  • Warmer areas such as Riverland, Riverina and Murray valley account for 60% of the wine grape production. Mechanical harvesting is a key that allows the high production.
  • Four Largest wine producers are Accolade, Pernot Ricard Australia, Treasury Wine Estate and Casella Wines Pty Ltd. These four collectively account fot 39.3% of industry revenue in 2015-2016.
The document also mentions later about over supply and resulting downward trend of grape price. In 2015 the average grape price rised from that of previous year. In was at $AUD463 / tonne 

——————————————————————-
オーストラリアのワイン産業にあたり、是非とも目を通すべきと思われる資料を紹介いたします。
Reference欄に出所を示してあります。産業の構造や規模、変遷などについて端的に書かれていて、勉強には役立つと思います.

この報告書によれば、 
  • 2012年にはブドウ栽培農家が6,200軒あり7,500人の雇用があった。
  • 南オーストラリア、ニューサウスウェールズ、ヴィクトリアの3州はそれぞれ46%、31%、20%を占めていた。
  • 寒冷地域と温暖地域では生産されるブドウの価格に大きな隔たりがある
  • リバーランド、リヴェリーナやマレーといった温暖地域は生産量の 60%を占めていた。機械による収穫作業は高い生産量を支える要因である。
  • 最大のワイン製造業社はアコラード社、ペルノリカール オーストラリア社、トレージャリーワイン・エステイツ社、それにカセラ・ワインズ社である。2015-2016年の期間ではこれらの会社が業界の売り上げの39.3%を占めていた。


この報告書では2005-2006年以降に決定的となった供給過剰とそれに起因する価格の下落についても書かれています。最近では回復の兆しが見受けられるとのことです。

[Reference] 
Rural and Regional Affairs and Transport References Committee. Australian Vignerons [online] Available at http://www.australianvignerons.com.au/
Accessed on 24 June 2018.

2018年6月22日金曜日

Soave

[Location]
Located in northeast Italy in the region of Veneto. The town of Soave is at some 20 kilometers east of Verona. The vineyards spread around the villages of Soave and Monteforte d’Alpone. The planted areas are divided into three DOCs: Soave, Soave classico and Soave Scaligeri.

[Geography]
The zone for DOC Soave include vast land areas of the west, north and east of the village of Soave. While ordinary DOC Soave includes vineyards on flatlands, hilly outcrops are designated either to DOC Soave Classico or DOC Soave Scaligeri. Zone for DOC Soave lies on immediate north and east of the village of Soave. For the location of the hilly vineyards, please refer the map of ilsoave.com.

[Viticulture]
The vast majority of the vineyards are planted with Garganega variety. The other blending varieties include Trebbiano di Soave and Chardonnay. Some growers especially in Classico zones reduce yield to give high intensity of flavour. The soils found here is predominantly of volcanic origin. The dominant variety, Garganega seems show high suitability to the soils as well as to the climatic conditions.
The climate is relatively mild through a year with no extremity in both winters and summers.
Garganega is not a variety of very distinct character but when the yield is cut, denser and riper fruits are achieved.

[Vinification]
Simpler straightforward examples may be fermented and matured in inert vessel. Other richer and denser wine may be elevated by either or both of fermentation or/and maturation in oak barrels. Sur-lee maturation is another possible means used to improve complexity and textural quality.

[Commercial aspect]
According to Isacs(seee reference), Over 90 percent of Soave production is made by large cooperatives.


[Reference]
Profile: Soave. Italian Wine Central. [online] Available at https://italianwinecentral.com/
Accessed on 22 June 2018.

Isacs. J(2017). Floral Italian white Perfect for spring sipping. Cantina Castello. [online] Available at http://www.cantinacastello.it/
Accessed on 22 June 2018.

Asimov. E(2014). The Two Faces of Soave. The New York Times. [online] Available at https://www.nytimes.com/
Accessed on 22 June 2018.

2018年1月8日月曜日

Domaine De Villemajou Corbieres 2015

【外観】
色調は黄金色。色味の濃さはやや濃いめ。

【香り】
香りは強いと言って良いくらい強烈に香るスタイルだと思う。要素としては果実(花梨、アプリコット、りんごヨーグルト)が先行するが、ミネラル感(花崗岩、火打石)も負けじと強烈。スワリングした後は尚のことミネラルが一層存在感を増した感があり、夏の雨の降り始めの数滴がコンクリートの上で蒸発した時のような香りがする。他の要素としては蜜蝋、新鮮なアカシア蜂蜜などが取れる。

【味わい】
個人的には超辛口と呼びたいほど辛口。アルコール感が適度にあり、度数としてはやや高いかと思われる。度数が高く、熟れた果実も取れるため温暖気候で作られたワインかと思ったが、酸はやや高く全体としてバランスが取れている。後味には塩っけや苦味が感時られる。

[Appearance]
The wine is gold with medium+ color intensity.

[Aroma]
The wine boasts pronounced aromatic intensity. Various fruits of medium ripeness levels(quince, apricot, apple yogurt) is perceptible at the begining, to which soon after its equally high minerality(granite, flint) follows. After swirling the glass, the minerality become progressively noticeable or more or less dominant suggesting a smell reminiscent of a very few first raindrops that have fallen on heated concrete and just started to evaporate in a hot summer time. Other aromatic characters found include beeswax and freshly harvested acacia honey.

[Palate]
In my personal opinion, this wine is bone-dry. It seems to have higher than average abv. The high level of alcohol is counterbalanced by medium+ acidity which was unexpectedly higher than I had initially expected due to its abundant and relatively ripe fruit. After swallowing, hints of saltiness and bitterness linger.

2018年1月7日日曜日

Felline Primitivo di Manduria 2015

【外観】
色調はやや濃いルビー。全体的に微かに赤みがかっている。

【香り】
果実味豊かなスタイルのワイン。赤系果実(さくらんぼ、いちご、イチゴ味の飴)やダークチェリー、プルーンといった適度に熟した果実の要素がいくつもとれる。リコリスやヴァニラのような甘味と煎りたてのアーモンドのような香ばしさがあり、複雑さも兼ね備えている。ハーブや草っぽいニュアンスはほぼ無い。スワリングした後も明確な香りの変化は生じないように思える。

【味わい】
オフドライ、度数も高い。ところがこれらの要素と比較しても酸が足りない印象はなく、骨格はオフドライのワインにしては引き締まっている。タンニンは柔らかく量的には中程度。


[Appearance]
The wine is deep ruby. Whole the liquid in the glass is, regardless at the rim or the center of glass, slightly reddish.

[Aroma]
This is a wine of abandant rich fruit. The wine has fruity aromas of ripe red fruits(red cherry, strawberry, strawberry drop), black fruits(dark cherry, prune), sweet spice(liquorice, vanilla), to which a subtle hint of freshly baked almond adds enhancing its complexity as a whole. After swirling the glass, little changes in the nature of these aromatic characters are confirmed.

[Palate]
The wine is off-dry and has relatively high abv. However, unexpectedly it does have balancing acidity  making the wine well-balanced and structured for the sweetness level. There is, in terms of quantity, rich soft tannin.


2018年1月2日火曜日

発酵温度について

前回、TrimbachのGewurztraminerをテイスティングしました。
テイスティングコメントはこちらです。

発酵温度について考えるようになったきっかけは単純でした。

上記のテイスティングの際に、Gewuztraminerの品種の個性として頻繁に挙げられるライチ、バラ、ジンジャーといった要素を嗅ぎとることができなかったのです。

なぜ香りを取れなかったのか。。確証はありませんが風邪ではないことは確かな様でした。

早速本題に入ります。

発酵の際のマストの温度はワインの個性を決定づける重要な項目です。
出来上がるワインのスタイルは発酵の温度によって大きく影響を受けます。

発酵温度が与える影響として、個人的には以下がポイントだと思います。

【発酵温度が与える影響】
1. 酵母の発酵を促進・制限する。白ワインの場合は概ね10〜20℃程度が一般的。
 (高温・低温過ぎると酵母は働けない)
2. ワインに発現する第1アロマ、第2アロマの量が変わる
3. タンニンや色素等が果皮から抽出される量やスピードが変わる。


上記のポイントの中でも白ワインに関しては1と2が重要です。

そして今回のテイスティングでの経験を踏まえて特に考えるようになったのが2のポイントです。


まず、一般的な発酵温度の影響について考えてみましょう。
参照1はWine Follyの記事です。「3. Hot Fermentation vs. Cool Fermentation」の項は大変参考になります。発酵以外のワインを作る上での重要なポイントについても書かれています。一読の価値ありです。


【要点】
低温発酵は主に白ワインの製造過程で用いられる。
温度が6〜10℃である場合、白ワインの繊細な香りが残る可能性が高くなる。


香りの原因物質は分子量が小さく揮発しやすい物質です。これらは水と同じように高温ではさらに揮発しやすくなります。ちなみにこのぶどう由来の香りが第一アロマと呼ばれます。
また高温の場合、特定の化学的な反応が進み易くなるため、果実から抽出された香り以外の香り成分が生成されます。言い換えれば、これが第二のアロマの発生です。


では続いて、今回のテイスティングしたワインであるアルザス地方について考えてみましょう。

参照2はアルザスワイン一般についての情報です
「The secrets」の部分の要約ですが、
1. ニューワールドの低温発酵の時の温度は10-12℃が一般的だが、これはバナナのような香りに繋がる。
2. このような果実味は高品質のアルザスワインのものとは関連しない。

どうも発酵温度が高いことを匂わせる表現です。


参照3はTrimbachの旗艦ブランドであるClos Sainte Huneについての情報です。
このシリーズはリースリングしかないはずですが、発酵温度は20℃です。Gewurztraminerでも同様な可能性はあります。

実際に少なくともリースリングに用いられる発酵温度は少し高めであることがわかります。Trimbachはリースリングを得意とするメーカーです。Gewurztraminerでも同じ温度帯で発酵させている可能性はあるかと思います。


ここで私なりの考察をまとめます。

【考察】
1. おそらくアルザスの発酵温度は全体的に高iいのではないか。
2. 結果的にそのワインは第1アロマが抑えられ、ニューワールドのワインとは違いが生じるのではないか。


長々書きましたが、以上です。

[Reference]
1. 
Puckette, M.(2014). How Wine Making Processes Affect Wine. Wine Folly. [online] Available at http://winefolly.com/. Accessed 2 Jan 2018.
2.
Making Alsace white wine. Wolfberger. [online] Aailable at https://www.wolfberger.com. Accessed 2 Jan 2018.
3. 17 Juin All about Clos Sainte Hune. Trimbach. [online] Available at https://www.trimbach.fr/. Accessed 2 Jan 2018


2017年12月23日土曜日

ワインの表現に使われる花の香りについて


ワインの香りや味わいを表現するということは非常に難しいことだと思います。

どのような言い回しをすれば自然に伝わるのか?
どのような言葉(花、植物、果実、食べ物、発酵物、化学製品等)を使えば伝わりやすいか?

このあたりの悩みはワインを表現する方にとって、避けることができない悩みかと思います。

「これさえやればうまく表現できるようになる」と言える特効薬はないかと思いますが、さまざまな物の香りを知ることは香りの表現力を向上させるための助けになるかと思います。

今回はその中でも花について書いてみます。WSETでは加点対象にならない花もあるかもしれませんので、そのあたりはご自身でご検討をお願い致します。


【白い・黄色い花】
ユリ(lily)、スイカズラ(honeysuckle)、オレンジの花(orange blossom)、ジャスミン(jasmin)、アカシア(acasia)、カモミール(camomile)マリーゴールド(marigold)、キンモクセイ(osmanthus)、菊(crysanthemum)

【赤い花】
バラ(rose)、ゼラニウム(geranium)、カーネーション(carnation)、ハイビスカス(hybiscus)、コスモス(cosmos)

【青・紫の花】
スミレ(violet)、イリス(iris)、ラベンダー(lavender)、紫陽花(hydrangea)


数を比較してみると白・黄の花の数が圧倒的に多いことがわかりますね。

是非、お気に入りの伝わりやすい単語を見つけてみてください。

マスカット ベリーA樽熟成 2015年 熊本ワイン - Muscat Bailey A Barrel aged 2015, Kumamoto Wine

【外観】
やや淡いルビー色。

【香り】
香りの強弱について言えば大人しいように感じるが、芯が通っていて優雅。摘みたての赤い花(スミレ、バラ、イリス)、フレッシュハーブ(シソ)、同じくフレッシュな果実(サワーチェリー、ラズベリー)などの香りが取れる。非常にバランスが取れていて、オーク由来の要素は自然に全体の中で溶け込んでいる。たくさんのフレッシュな花・ハーブの要素があるがそれらが調和して融合しているのがすごい。

【味わい】
辛口。味わいもバランスが取れていて出すぎた要素がなく、全体としてまとまっている。酸はやや強い。タンニンはやや低いが、これもまた他の要素とバランスが取れている。お吸い物のような程よい旨味がある。

【感想】
飲んだ瞬間に今まで飲んだことがないスタイルのワインだと感じた。方向性としては冷涼地方のピノ・ノワールとJura地方のPoulsardの中間のようなスタイルかと感じた。驚いたのはマスカットベリーAの独特の甘やかな香りがあまり強くなく、かつ他の要素とバランスよく調和していることでした。
シャルドネから作られる菊鹿シリーズが有名かと思いますが、個人的にはこのシリーズにも期待しています。正直に言えば、日本のワインに対する価値観を変えさせられたワインになりました。フランスのワインのコピーでは全くなく、マスカットベリーAの個性を残しつつここまで完成度が高いワインができるということを思い知らされました。



[Appearance]
The wine is slightly pale garnet.

[Aroma]
If I say about the strength of the aromas found on this wine, it is not that much and is just modest. However the stylistic uniqueness of this wine inclined me to take it rather elegant.
Primary aromas found include freshly-picked red flowers(violet, iris), fresh herbs(perilla), fresh red fruits(sour cherry, raspberry). There are hints of rose and vanilla which both seemingly have derived from contact or aging with oak. Above said aroma characters are well-integrated giving the impression that the wine is very balanced. Again what I appreciate is that there are many aromatic components such as fresh flowers, herbs and other and at the same time these are well-integrated.

[General impression]
Soon after swallowing the very first sip of the wine, I realized that I was facing to a type of wine that I have not encountered many times before. I personaly found some similarities to Pinot Noir made in cold regions or Poulsard in Jura, or a style half way between them might be the best word of substitute to represent this wine. Once again, I was honestly surprised at both less noticeable scents that are usually linked to Muscat Bailey A and the integration between varietal aromas and other aromatic characters.
I think Kikuka series made from Chardonnay are more well-known however I expect a good success of this wine in future. To be really honest, this is the wine that changed my general perception about Japanese wine made from Muscat Bailey A. Apart from being a copy of French wine, this high quality of the wine indicated the possibility that with varietal uniqueness of Muscat Bailey A, great wine may be made in Japan too.

【参照】
1. 熊本ワイン ウェブサイト

2017年2月26日日曜日

ワインに関連する単位について

ワインの単位って非常にわかりにくいかと思います。
主要なものは以下の通りです。


【面積について】
1)平方キロメーター(km2
   日本の学校教育においては最も一般的な単位でしょうか。
   縦横1,000メートルの正方形の面積ですね。
2)ヘクタール(ha
   縦横100メートルの正方形の面積です。100ha1km2となります。
3)エーカー(ac, acre)日本人にはややマイナーかと思われます。
   4,047m2、もしくは0.4047haと等しい。
   私はこの単位が苦手なので、出会ってしまったらすぐに0.4を掛けて
   haに表記し直します。


【体積について】
ワインの場合、原油と違ってほぼ全てリットルが基本になります。
ただし、書き手によって若干の表し方が異なります。

日本語の場合、
1)ヘクトリットル(hl
   リットルを基本としてヘクト(102乗)にしたもの。
   100lに等しい。
2)キロリットル(kl
   リットルを基本ととして、キロ(103乗)にしたもの。
    1,000lに等しい。


【発展形】
ワインについての記事が全て上のようなわかり易い書き方で書かれていれば
困ることもないのですが、英語表記は少し厄介です。

英語の場合は、上述の規則と組み合わせて以下のような使われ方をすることが多い。
3259mhl (省略せずに書くと "259 million hectolitre
   "million" が日本語で言う百万であり、ゼロが6つある状態を示す。
   つまり259mhlは、
             259 ✖️1,000,000 ✖️100l なので 259 ✖️100,000,000l1l)と等しい。
425.9mkl"25.9 million kilolitre
   259mhlと同じです。billion litreと同じなのでわかり易いのですが、
   頻度はmhlより低いです。

またさらに英語がややこしいのは、数字が大きくなった時に以下のようにも
使われるからです。

52.59bhl"2,59 billion hectolitre"
  つまり 2.59 ✖️1,000,000,000✖️100l なので、他の言い方をすれば
  259bl(billion litre)であり、2,590mhl259mkl とも言える。
  日本語で言えば、2,590億リットルとも言えるし、協会の影響なのか
  そのままヘクトリットルとされるケースが多いかと思います・・・。
  
mhlmillion hectolitre)が苦手な方は、日本語では〇〇億リットルと
同じということを覚えておくとわかり易いかもしれません(?)。

”according to”の使い方について

今回は”according to という表現方法について書いてみます。

前回の”vary" の記事でも登場しましたが、実際一緒に使われる機会が多く、
変化を表す動詞とは相性が良い方です。



意味:~に応じて 、~に伴い 、~によると
 辞書で確認することをお勧めいたします。ワイン以外では最後の意味が多いように感じます。
ワイン関連の文章で使われる際の用例:
Types of yeast used for alcoholic fermentation vary according to required styles of wine.
(アルコール発酵に用いられる酵母の種類は求められるワインのスタイルによって変わる。)

In Germany, wines are classified according to the sugar contents of the harvested grapes used for the production.
(ドイツでは、ワインは製造の際に使用されるブドウの残糖量によって分類される。)

Accoring to the analysis of the newspaper, the effects of the monetary policy were very limited.
(その新聞の分析によれば、その経済政策の効果は非常に限られたものであった。)



余談ですが、もしある数字が~倍に増えた、もしくは~分の1に減ったという場合は、
"by a factor of" という表現を使うこともできます。

ご質問、ご指摘がありましたら、ご一報頂けると大変有り難いです。

以上

2016年12月19日月曜日

"Vary" の使い方

何か有益なことを呟こうと思うことは多々あるのですが、実際に
実行することは至極難しいことを痛感しております。

ブログなるものを書いていても、だれのためにもならないことを書いていても
あんまり意味ないかなぁと思い始めた昨今、閃きました。
WSETの論述問題の解答を書く際に必要になる(かもしれない)英語の
言い回し、使い方を呟くことにします。

ではでは早速、初回は相当ニッチに聞こえるかもしれないが
侮ることなかれ、重要単語なのに中等教育において扱われることが少ない
vary という単語について書きます。

コンクールに出たいソムリエの方、WSETに挑戦される方、そしてもちろん
通訳案内士試験合格を目指している方を陰ながら応援します。


vary
意味;辞書で調べてください。
発音;電子辞書で確認しましょう。ネット上にもあります。
ワイン関連の文章で使われる際の用例;ここ重要!
 1. The level of potential alcohol of wine varies with berry's sugar content and the extent of fermentation to dryness.
 (潜在アルコール度数はブドウの糖の含有量と醗酵の程度によって変化する)
 2. Olfactory effects of trichloroanisole vary depending on the level of concentration.
 TCAの嗅覚に対する影響はその濃度に応じて変化する)
 3. Crop quality also varies according to whether the vines are planted on a slope or a flat plain.
 (作物の品質はブドウの木が斜面に植えられているのか、もしくは平地に植えられているかによっても変わる)


一緒に使われる副詞としては、"greatly" "slightly" "gradually" "drastically" を覚えておけばかなり応用できる範囲が広がると思います。
 4. Concepts of good pairing of food and wine vary greatly from region to region and from restaurant to restaurant.
 (ワインと食事の食べ合わせの概念は地域によって、またレストランによって大きく異なる)
 これについては使い方の一例を示すための一文です。


果たして、これは有益なのだろうか。
人生とは悩むことなのであろう。