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2020年3月15日日曜日

Broc cellars Trousseau 2018, Solano County, Green Valley, 12% abv

Appearance
Pale ruby with blueish tinge at the edge of the glass.

Nose
Perilla! This is, at first, seemingly modest in aromatic strength. It has aromas of fresh herb of delicate nature, shiso(a variety of Perilla), mitsuba(Japanese honewort), lemon balm which is beautifully integrated with later emerging fresh red fruits of reassuring balance of sweetness and gentle acidity such as brightly reddened cherry. It has rather modest aromatic intensity at the beginning of the blind tasting. Afterward it gradually became just a bit bolder with its fruitiness getting slightly more dominant. 

Palate
At first I felt striking similarity of the flavour with that of a homemade fresh juice prepared with shiso...
(Shiso is a variety of Perilla which is relatively common in Japan as a garnish of a traditional dish. If got interested, please try shiso maki(shiso roll) in a traditional sushi restaurant.)
For me, this is not a wine of clearly distinctive varietal characteristics. It might be felt vague as it has nothing like a punchy attack of Cabernet Sauvignon or a peppery hike in aftertaste of Syrah. However it has just a controlled level of herbaceousness which is later accompanied by also beautifully tamed fruitiness. Although it has a bit higher tannins than expected from its pale colour, the nature of tannin is also tamed downed into the extent that it just lifts the freshness of the wine. Alcohol is kept well in check with other components(freshness, flavour, acidity), to some extent, masks its presence. The nature of acidity is reassuringly gentle.

With my old memory of shiso juice reasonably set aside, I personally liked this wine. In the current environment producers around the world are striving for ideal balance of alcohol and flavour. The styles preferred in the market, I believe, is shifting from heavily-extracted reds universally reminiscent of Bordeaux Crus Classés toward slimmer reds from a variety of regions(especially cool) around the world all with striking balance between flavour, acidity and alcohol...etc. Even though, a wine with such a high sophistication is, for me, hard to find. 



2020年2月25日火曜日

アルザス ワインの旅 1軒目 (Schoenheitz)

ディプロマを取得してから始めて訪れることとなった記念すべきワイナリーがSchoenheitzです。

このワイナリーはコルマールの中心地からタクシーで西南西に15分ほどの場所にあります。
(できればワイナリーへの移動はワイン専門のガイドにお願いする方が無難かと思います。)


なぜこのワイナリーに行ったのか?? 
どうやって予約するの??
このワイナリーに訪れようと思ったきっかけは、デキャンター誌(ネット版)でここのピノ・ノワールが高評価を受けていたことでした。そのとき紹介されていたのは村名クラスのワインでした。

現地に行けばそれ以上のキュベも試飲できるのではないかと考えて実際に行ってみました。

メールで連絡を取り合う段階から親切さが伝わってくる類い稀なワイナリーです。テイスティングの予約に関してはホームページから連絡することができます。

1月末ごろのアルザスとしてはそれほど寒くない日の夕方に訪問しました。


いよいよ訪問、1軒目。
出迎えてくれたのは Adrien Schoenheitz 氏です。よくネット上でお写真を拝見していた方です。すんごく紳士的な方です。何から何まで優しい。

こちらが(失礼ながらも)あまり時間がないことと特にピノ・ノワールに興味があると伝えると、すぐさま赤ワインを準備して頂けました。

最初にドメーヌの地下にあるワイナリーの醸造設備を見ながら醸造の要点を説明して頂く。次に赤ワインのテイスティングが始まる。


テイスティングに挑む前に復習すべき情報が…
味わいに話を進める前に少しだけアルザスのピノ・ノワールについて書きます。
ピノ・ノワールはアルザスのワインを語る上で重要な赤品種です。地味かもしれませんが…
2017年時点で栽培面積は1,667ha(全体の11%)(*1)、生産量は106,927hl12%)(*2)、1haあたりの生産量は約64hl/haです。
アルザスのピノ・ノワールと聞くと地味な印象ですが、栽培面積は高貴品種の一つであるGewurztraminerとほとんど同じです。
ピノ・ノワールで有名な生産者はこのグラン・クリュを名乗ることができない赤ぶどう品種にも惜しみなく南向き斜面を振り分けていることが多かったです。
私の感覚ではブルゴーニュの同クラスのものと比較するとやや果実の完熟度が高い味わいのワインが多く、それに従いタンニンの性質もまろやかなものが多いと思います。果実味との均衡を保てるだけの十分な酸味があるものの、酸味の性質は全体的に穏やかかと思います。


ワインを試飲させて頂く
最初はPinot Noir 2018 Alsace、次に村名クラスのSaint Grégoire 2017と進みます。どちらについても完熟した甘やかな赤果実の味わいが強く、タンニンは控えめで飲みやすいワインに仕上がっています。すぐに飲むのであればとくに前者のワインをお勧めします。豊満な熟れた果実味が満ちていてタンニンや苦味は非常に控えめです。それでいて適度な酸味があるため煮詰めたジャムのような完熟感は感じられません。Saint Gregoire 2017になると軽いアクセントとなるスパイスや浅煎りのモカコーヒーのような雰囲気が出てきます。これらのワインは比較的ドメーヌの中では求めやすい価格帯の部類になるのですが、味わいが洗礼されておりこの時点で既に好印象を抱きました。ここまではワインの色味はいわゆる一般的なピノ・ノワールのものであり浅い柘榴色です。
そしてとっておきの熟成の可能性を秘めているのがフラグシップである単一畑から収穫されたぶどうから作られるHerrenrebenLinsenbergです。個人的にはHerrenrebenに惚れ込んでしまいました。どちらの畑も標高が高くLinsenbergが350-450mでHerrenrebenは360-500mに位置しています。


テイスティング後の風景

畑の個性とそれに対応する栽培方針
Herrenrebenは基本的に花崗岩土壌の畑でありその土質は水分を保持する力も栄養分も少ないのだそうだ。Adrien氏によると基本的にこのような土壌からできるワインは野性味溢れる荒々しいスタイルになりがちだという。同時に刺激的なスパイス香と強いタンニンが現れる傾向があるとのこと。彼は水や養分等のぶどうが熟すために必要な成分が少ないのだから、その分収量を減らすことで収量とぶどうの完熟度のバランスを取ることが重要だと考えている。結果的にこの畑の収量は30hl/haに抑えられている。さらにこの畑には樹齢50年ほどの木が残っており、それらにはとりわけ小粒なぶどうがなり、これが出来上がったワインの凝縮感につながる。畑は南向き斜面の上にあるため果実が熟すために必要な熱量を確保できる。アルザスで最高クラスの標高とピノ品種の成熟に必要な熱量があるため、そこから出来上がるワインにはふくよかな果実味と全体の味わいを引き締めるような酸味がバランス良く存在することになる。


結局、そのワインはどういうものなのか?
筆者は定期的にワイン好きのためのとあるブラインドテイスティングの会に参加しております。通常は6種類程度が給されることになってているのですが、今回はそのうちの一つとしてHerrenreben 2017を出して頂いた。そのため筆者もブラインドの状態でテイスティングすることになりました。正直に言うと抜栓後すぐに飲むべきワインではありません。あまりにもワイナリーで飲んだ時の印象と違うためすぐにどれかわからないほど混乱しました。今の段階で飲むのであれば少なくともチューリップ型のグラスを使って2-3時間ほどかけてゆっくりと楽しむべきかと思います。お時間がある時や特別な機会の時に飲むことをお勧め致します。好みにもよりますが5年程度熟成しても全く問題ないと思います。


テイスティングコメント

【外観】
色味は明確に黒みをびたざくろ色(あくまで個人の見解です!試験の際に使用されても結果は保証しかねます)。
少しだけ透明性がある。個人的にはクリュ・ボジョレ(特にAC Morgon)のスタイルに近いような気がする。

【香り】
抜栓してから数分後、香りは非常に閉じている。特に最初にスワリングせずに嗅ぐと果実味よりも万年筆のインキや鉄を連想させる香りがとれる。少し遅れて果実味(ブルーベリー、桑の実)、中煎りのスペシャリティーコーヒーやルイボス茶、クローブのような香りが現れる。穏やかな性質の乾燥ハーブ(バーム、タイム)もある。時間が経つほどたくさんの要素が際立ってきて明らかに複雑性に富むワインだとわかる。さきほどのインクはアッサムティーに変化してルイボスの香りはドライポプリのように綺麗に生まれ変わる。抜栓後2時間後には非常に厚みがある芳香を放つ。2時間超の間、仲間とグラスの中で起こる変化を語ることができるという贅沢な経験をもたらしてくれた。大変な収穫があったと思う。

【味わい】
果実味の熟れ具合と酸味、タンニンの量と質のバランスが素晴らしい。これらのどの要素も行き過ぎた感じやぎこちなさがなく、綺麗にまとまっているのが芸術的ですらある。アルコールは低くないのであろうが、味わいの深さと複雑さのためか気にならない。それでもタンニンの量はピノ・ノワールと答えることに戸惑うくらいある。 その性質も熟れきっておらず多少のアクセントになるだけの硬さが感じられる。少なくとも個人的には悪印象ではない。間違いなく熟成させるべきワインである。
クリュ・ボジョレの名前を出し手前申し上げると、こちらの方がタンニンの質が穏やかで丸みがある。味わいもゴツゴツした強靭なタイプというよりは深みがありながらも柔らかいといった印象です

帰国後にHerrenreben 2017年を抜栓した際の様子


Adrien氏は彼が作るワインはどんなものであるべきか明確な理想像を持っています。私にはその理想がワインにしっかりと反映されているように思います。具体的に言えば果実味と新鮮さのバランスを保つこと、そして過度なタンニンと還元に由来する香りを生じさせないことが重要とのことです。そのために醸造する上でもっとも重要なことは過度に抽出しないこと。醸造方法について詳しくは触れませんが、ご興味ある方はぜひお立ち寄りください。Adrien氏は歴史にも詳しく、アルザスとフランスの歴史についても非常に興味を掻き立てられる知性溢れる話をしていただけました。アカシアと桑でできた樽を使って樽熟成させたリースリング(Audace)も興味を惹きます。きっと新たな発見があると思います。


リースリングの特別キュベ(Audace)用の木樽


【参照】
1. Typologie du vignoble alsacien. Conseil Interprofessionnel Des Vins d’Alsace.
Accessed on 23 Feb 2020.

2. Production 2017 du vignoble alsacien. Conseil Interprofessionnel Des Vins d’Alsace. 
Accessed on 23 Feb 2020.


2019年11月11日月曜日

[Eng] Transparenza 2018, Pinot Blanc, Punto Zero, Vicenza Veneto Italy

Appearance
It is pale yellow with a slightly greenish hue.  No signs of bubbles occuring on the surface of glass.

Aroma
It is modest in intensity evoking a rather gentle sensation.
Aromas firstly caught are oveall delicate in nature and include green apple, freshly cut herbs(especially those without assertiveness and pungency such as sweet balm and thyme). Seemingly made predominantly from a flavour-neutral variety. No signs suggest heavy use of either fermentation/maturation with oak or Malo-lactic conversion both of which complement the aromatic neutrality.

Flavour
It is a delicate wine. It has a a fair level of acidity which might be taken a bit stronger in relative to other structural components. The acid sensation enhances the freshness of the wine. It has a slightly low level of alcohol. Very dry suggesting a low amount of residual sugar. 
Low in body possibly due to the interplay of the delicate flavour, low alcohol and relatively higher acidity. Not a disadvantage of the wine.
Lean and slim with flavours of delicacy and elegance. A gentle sensation of green apple, muscat and fresh herbs appears first. Following is subtle savoryness and delicate salinity.

Recommendation
This might a good option for those who seek gentleness and delicate flavour. Especially good for those fed up with tiring wines with so-called fruit bomb or overt oakiness. No aroma/flavour components stand apart giving the impression that it is well-crafted with all under the producer’s control. The name “Transparenza” Italian for “transparency” alludes to his/her intention.
Not recommended for those looking for extravagant richness/weight of ripe fruit.

I think it pairs well with some kinds of sushi(especially those of white fleshed fish). Salt-grilled Ayu seasonsed with Sudachi lime is another possible partner for marriage. Pairing with heavily flavoured dishes most likely make it hard to appreciate the gentleness and delicacy of the wine..

Considering the gentle flavour, this wine might not be positively evaluated by especially those looking for distinctive characters of a variety used or a typicity unique to a production region. Seemingly good for occasions where solace is needed to help one come out of depression.


【Reference】
Trasparenza, Punto Zero [online] Available at https://www.puntozerowine.it/
(Accessed on 6/11/2019)

2019年11月6日水曜日

Transparenza 2018, Pinot Blanc, Punto Zero, Vicenza Veneto Italy

【外観】
淡い緑がかった黄色。透明に近い。グラスに泡がつく気配はない。

【香り】
強さとしては中程度。優しさが感じられる香り。
香りの要素はどれも繊細。青リンゴ、フレッシュハーブ(刺激性が少ないバームやタイム)。ニュートラルな品種であるように感じるが、そこに無理して樽やMLFでもって香りを補っている感じはしない。

【味わい】
繊細。酸は中程度もしくは少しだけ高く感じる。他の要素を比較すると相対的に強い。全体的にフレッシュな印象を強める。アルコール感はやや低い。残糖はほとんど感じられない。味わいの繊細さと低いアルコール感、相対的に高い酸が相まってボディ感は低く感じる(決して悪いわけではない)。
味わいの正確も繊細でまろやか。かつ余分なものがなく削ぎ落とされている。最初は丸みのある青リンゴ、マスカットやフレッシュハーブが前にでる。後になるとかすかに旨みや塩っけを感じられる。


【こういう人にお勧めです】
ワインを飲み尽くして少し優しさや繊細さを感じたい方にお勧めです。味わいも香りも行き過ぎた要素がなく、均衡がとれた綺麗な味わいです。
ワインにはやっぱり爆弾のような果実味を期待する、という方には是非試飲を見送って頂きたい。違う気分になった時にお願い致します。

個人的には寿司(特に白身魚)と一緒に頂いてみたい。合わせる料理の香りが強い場合だとこのワインの個性が感じ取れない可能性があると思います。

なかなか評価されにくいスタイルかもしれませんが、少し疲れた時や気分を落ち着かせたいタイミングには良いかと思います。
開けた後に時間が立つと様子が変わる可能性はあるかと思います。

【参考情報】
Trasparenza, Punto Zero [online] Available at https://www.puntozerowine.it/
(Accessed on 6/11/2019)


2019年7月24日水曜日

Clos des Fous Würm 2013

ごく個人的ではありますが、凄く良いワインを飲むことができたためそれについて書いてみます。

 チリで高品質ワインを生産している Clos de Fousという生産者がいます。

以前にもシャルドネとカベルネ・そーヴィニョンのワインを飲んだことがあり、レベルが高いメーカーだなと思っていました。

今回新たに飲んだワインはその生産者が手がけた Würm 2013 というものです。

美味しいか美味しくないかという次元を超えて、感覚に訴えるような優美さがあったようにすら感じました。

ごく私的ではありますが、忘備録も兼ねて書き記しておきます。

Würm というキュベに関する情報は少ないため、生産者情報についてが主となります。

【Clos des Fous】 
2008年に設立された新興のワイナリーです。

バランスと地域の個性を最大限に発揮するワインを製造することを重視しています。

チリの複数の地域にぶどうの木が育つのに限界とも言える場所を探し出し、そこで収穫されるぶどうから類い稀なワインを製造しています。

感慨も行わないことに重きを置いており、その点ではヨーロッパの銘醸地と同じです。

栽培地域は高度が1,000mを超える高地から海の冷涼な影響を受ける海岸地域まで非常に多彩です。

どの地域でも高品質なぶどうの栽培に最適と思われる場所を探し出し、最適な品種・クローンを植えることで明確な個性のあるワインを生み出しているようです。

シャルドネもこれがチリのワインかと思えるほど煌びやかですが、ピノ・ノワールやカベルネも誠に優秀です。

特に今回飲んだものは Würm 2013というキュベで、度肝を抜く品質のワインでした。

かつて新世界のワインに多かった行き過ぎたアルコール感や熟れきった果実味といった感は皆無で、酸味やタンニンののバランスが秀悦でした。

それだけでは単なる優秀なワインとなるかもしれませが、個人的にはそれ以上に魔法のような味わいの奥行きがあったようにさえ感じました。

飲んだ瞬間に香りが立ち、味わいも当然いいのですが、味覚どうこうではなく頭に直接訴えてくるような感覚を楽しめました。
(当然ですが、この部分はこれ以上ないくらい主観的です。)

【参考】
Clos des Fous. PEDROPARRACHILE. Available at https://pedroparrachile.wordpress.com/
Accessed on 24 July 2019.

Clos de Fous, The Wine Society. Available at https://www.thewinesociety.com/
Accessed on 24 July 2019.

Clos des Fous. Liberty wines. Available at https://www.libertywines.co.uk/
Accessed on 24 July 2019.


2018年8月4日土曜日

テイスティングの表記に使える英語の表現について

テイスティングという行為はワインに慣れていない人から見れば至極分かりにくいものに違いないないでしょう。そもそもその行為自体が部外者にとってはとっつきにくいだけでなく、一般的な日本人にとってはピンときそうにもない単語が幅を聞かせていることも理解を妨げる一因かと思います。とは言っても、ワイン好きにとってはテイスティングの表現力と他の方が魂を込めて書いて頂いたテイスティングノートを正しく読解(あえてこの単語を使います)する能力は必須であります。そのでこの能力を磨く必要があるのですが、なかなか難しい課題ですよね。

解決法はと言いますと、もうこれは出来るだけ多くの用語・表現の意味を理解して覚えておくしかないです。できれば覚えた表現を吟味しながら能動的に使ってみると、さらに理解が深まり知識として覚えたものが身に付いて来ます。ということで、今回はワインの香りや味わいを表現する際に使われやすい用語について書いてみます。とは言っても役に立つリンクを紹介するにとどまっている節がありますが。

Decanterという英語のワイン雑誌がありますが、私は本誌が大好きです。ネットで検索出来る記事が豊富でどの記事も深いところまで考え抜かれて書かれているように感じます。その記事の中でワインのテイスティングの表現に頻繁に用いられる果物やハーブなどが指す意味が纏められたものがありましたので、以下に書き記しておきます。Decanterの回し者ではありませんが、非常に役に立つ情報だと思います。

ワインの香り・味わいの記述したものをテイスティング・ノートと呼ぶことがあります。個人的にこれを書く上で大事だと思うことは以下の二点です。まず、誰かが書いた記述を読む場合、書き手の記述した言葉の意味となぜその言葉を選んだのかを考えることが大切です。ワインの表現に使われる単語(descriptor)は様々のものがあり、その数は膨大です。テイスティングノートにはその中でも書き手が最も適しているとして厳選した単語が使われています。例えば、果皮の色が黒い果実を使ってワインの味わいを表現する場合には書き手は blueberry、cassis、bramble、black cherry、plum、raisin、pruneといった多数の単語から最も適切と思われるものを選んでいるはずです。これらの単語の使い分けについては参照1で詳細に述べられています。実際に2つの例を考えてみましょう。この中でblueberryが使われた場合、豊かな酸味とバランスがとれた甘やかな果実味があるワインであることが強調されます。これとは別にbrambleの場合を考えましょう。この単語はもともとは英国内の園芸シーン(!)で一般的なblackberryの茂みを指す単語です。そのためこの単語が使われた場合には単純にblackberryの味わいを意味するだけでなく少し植物っぽい、もしくはその葉っぱのようなニュアンスがあるという意味が込められることになります。この辺りの意味は能動的に勉強しなければわかりませんね。逆に一度覚えてしまえば表現の幅がグンと広がる武器にもなり得ます。これについて勉強されたいかたは是非以下のリンクを参考にしてみてください。2つ目に大事なことは、自分がテイスティングコメントを書く際にも出来るだけ最善の単語を使ってワインを表現しようと努力することです。ひいてはそれが出来るようになるために日頃から語彙を磨くなどの訓練を積んでおく必要が出てくるわけです。ワインは本当に難しい。。。


ワインを表現する際に使われる様々は果物、ハーブ、スパイス等について
参照1を読んでみてください。一見の価値ありです。


またこれらの果実やハーブの名前とは別に、その香りや味わいの性質を表現する際に使われる形容詞も重要です。私個人としてはこの形容詞は上の単語(英語ではdescriptorと呼ばれます)よりは重要度が下がるかもしれませんが、使い分けられると雰囲気が更に伝わりやすくなると思います。ワインで使われやすい形容詞のものは以下かなと思います。


Complex
ワインの世界では良い意味で複雑さに富むという意味。わかりにくくて難しいというような悪い文脈ではComplicatedの方が多い。
Concentrated
凝縮された、という意味。
Delicate
繊細である。良い意味で使われることが多い。
Distinct
意味が多い単語ですが、ワインの場合は明白に〇〇のような性質が感じられるという場合に使われる。The distinct note of ...といった使い回しになる。
Elegant
優雅さを携えた性質を指す。必然的に高級ワインの表現に登場しやすい。An elegant bouquet of ...といった使い方が多い。
Grassy
芝や下草のような性質を指す。ソーヴィニョン・ブランで特によく使われる。
Herbaceous
植物っぽいという意味の表現。場合にもよるが、この性質自体が悪いわけではない。他の要素とのバランスによってはマイナスにもプラスにも使われる。
Leafy
葉っぱのようなニュアンスを加える際に使用される。Herbaceousと同じく、必ずしも悪い文脈で使われるわけではない。
Lush
非常に濃厚。気分が高揚するほど良いと言った感情的なニュアンスが入る。
Peppry
特に胡椒のような特徴がある時に使われる。
Piquant
食欲をそそるような心地よさを伴う刺激的な様子を指す。悪い意味では使われない。
Rich
濃厚であったりボディが強いことを指す。
Savoury
ワイン分野の内にいるか外にいるかで若干意味合いが変わる!ワインの世界以外では塩っけを伴う味わいのことを指すことが多い。ワインの世界では塩みに限定されず食欲をそそる様を指す際に使われることが多い。
Simple
単純・単調である際に使われる。必ずしも悪い意味ではない。逆に早飲みされるワインでは好ましい性質とされる。
Spicy
スパイシー。良い意味で使われることが常で良い意味で刺激的。
Straightforward
率直でわかりやすい様を指す。
Strong
程度が強いことを意味する。Delicateと対照的。Pronouncedに近い。
Subdued
穏やか、もしくは抑制されたといった意味。落ち着いたとも訳される。
Subtle
わずかに〇〇のニュアンスがあると言った感じを出す表現です。
Tangy
香りや味わいが強く、かつ性質が適度に鋭い様を表す。特に若いピノ・ノワールに多様されるように思う。
Vibrant
ハツラツとした様を強調する際に使われる。特に酸味を性質を表現する際に多様される。名詞はVibrancy。
Voluptuous
感覚的に心地良い様を指す。ワインの分野以外で聞けば性的に魅力的という意味を連想しないわけではない。

また形容詞ではなく名詞ですが、「edge」という表現も役に立ちます。際立って何かの性質が認識出来る場合につかわれる単語です。The pepery edge ... といった形で使われます。上の「Distinct」に近しい使われ方をします。

【参照】
Seal, Laura.(2018). Tasting notes decoded: What is velvety wine?. Decanter. [online] Available at https://www.decanter.com/
Accessed on 4 August 2018.



2018年1月27日土曜日

Roero Arneis Cascina Riveri 2015

【外観】
淡いレモン色。透明度が高く、酸の高さが高そうな印象。グラスに泡はついていない。粘度は外観の割に少し高い様に思える。

【香り】
香りの強さはさほど強くなく、むしろツンとしておらず落ち着いている。アロマティックな品種でできたワインではない様に感じる。主体になる香りは果実、ハーブでそこに少しミネラルの要素が兼ね備えられている。果実としてはすっきりとしたリンゴやグースベリー、ハーブとしてはミントやタイムのような要素があります。そこに若干のチョークの様なかおりが感じられる。
複雑性があるものの軽やかな印象で、飲み疲れしなさそう。

【味わい】
辛口。平均以上のややシャープな酸があって、他の要素と比較するとその存在感は強い。アルコールは少し低い様に感じる。香りを取った際よりもミネラルの要素が強く感じられて、グレープフルーツの皮の様な苦味を伴う。軽やかな味わいに仕上がっており若くして楽しめるスタイルかと思える。


【事後の感想】
Arneisという品種は本来酸が低いことが問題になりやすい品種です。私のテイスティングが問題なのか、これに反して酸が高いと判断してしまいました。おそらくこのワインが何かのブラインドで出たとしたら、おそらく酸は低いとした方が無難なのだと思います。そこまで分かることはないと思いますが。
体調の問題なのか、後日に再度飲んだ際にはシュールリーから生じる香り(ビスケット、吟醸香)が強烈に感じられる。また全体的な香りの性格も当初はトポピカルな要素があり、あとでは落ち着いた印象に変わっていた。この辺はまだよく理由がわからない。

[Appearance]
The wine is pale lemon with niticeable high clarity thus I assumed that this wine has a high level of acidity. No bubbles seen in the glass. To me its viscosity seems slightly higher than that of a wine of the same color intensity.

[Aroma]
The intensity of aromas found is not very pronouncedly high. It is rather smooth and moderate. This wine is appearantly not made of an aromatic variety. The principle aromatic characters are refreshing freen fruits(apple, gooseberry) and also fresh herbs such as mint and thyme. There is a bit of mineral hint of chalk.
Although there is a moderate level of complexity, the overall impression is light and smooth. This is not a wine that makes me tire even after having some glasses of it.

[Palate]
This is dry. It has quantitatively medium+ acidity whose nature is slightly sharp. The high acidity stands out if compared to strengths of other flavour components found in this wine. I assume this is bit low in alcoholic content. Mineral note of grapefruit peel is more clearly felt than when I checked the aromatic characteristic. This is smooth and friendly wine that can be enjoyed young without waiting for further aging.

[After blind tasting]
Roero Arneis is usually made as single varietal white. The variety is, in clear contrast to my tasting note, known to generally have only limited amounts of acid.

2018年1月19日金曜日

Lois Gruner Veltliner Niederosterreich 2016

【外観】
色味は緑がかったレモン色。色の濃さはやや薄い。
泡が顕著。粘度はよくわからない。低くない様に思える。

【香り】
香ばしくかつ溌剌としたやや刺激のあるハーブの香りが取れる。シュールリーによる香り(ビスケット、くるみパン)が強く感じられる一方で果実(オレンジ、マーマレード)やマロラクティック(バター、クリーム)のような香りも取れる。全体的に軽やかな香りではあるけど、色々な方向性の香りがありバランスが取れている。
グラスを回すと清涼感がある若干柔らかさがあるハーブの性格(スペアミント)が出てくる。同時にミネラル感も感じられる。

【味わい】
酸が高く、そのためかボディは弱めに感じられ味わい全体として軽やかな印象に仕上がっている。度数は高くない様に思われるし、高くなりやすいスタイルではないと予想できる。香りを取った際とは異なり、青リンゴ、グースベリーやライムといったやはり酸が高い要素が感じられる。

香りに上品なやや刺激的なハーブ香りがありニュートラルな品種では無いように思われたが、これが胡椒っぽさで有名なグリューナーだとは全く分からなかった。

【テクニカル】※メーカー情報はこちら
⚫度数:12%



Appearance
This wine has a pale greenish lemon hue.

Aromas
There are spicy notes of pungent herbs(ginger). While such aromas as biscuit and walnut bread seemingly deriving from maturation on lees are easily caught, there are also citrus fruits(orange, marmalade) and reminiscences of MLF(butter, cream) . An overall impression is light and well-balanced with a lot of aromatic components of various dimensions. 
After swiling, refreshing herbs such as spearmint appear. Minerality is high. 

Palate
With its high acidity the wine is light-bodied. The alcohol content seems low and theoretically it is unlikely that this style of wine has a high abv. On the palate, fresh fruits such as apple, gooseberry and lime get increasingly noticeable reaffirming the initial impression that the wine has a high and sharp acidity.

Delicate aromas of fresh herbs with subtle spiciness suggested that the wine was not made from neutral varieties. However, white pepper, a trademark varietal character of Gruner Veltliner, was bit far from what I found in the tasting leaving me little chance to collectly guess this is made from the variety. 

2018年1月8日月曜日

Berry Bros. & Rudd Meredith, 5-year-old, Full Rich Madeira

【外観】
色調は濃いマホガニー色。

【香り】
カラメルや加熱され焦げ目が付いた果実(焼きりんご、アップルパイ)など、少しだけ焦げ目がついたような香ばしさがある。果実だけでなく微かにレザーや燻された煤竹の様な香りもある。全体の印象としては落ち着いており、一定期間の間熟成されたワインの個性が出ているように感じられる。

【味わい】
あまりマデイラとしては感じたことが無いスタイルでした。果実味(ダークチェリー、さくらんぼ、ブルーベリー)が他のマデイラより明確に発現しており、酸と甘さだけでは測れない個性があると感じた。飲み口はそれらの果実が前面に感じられるものの、少し時間が経つとナッツ、カラメルなどの香ばしい特徴が顕著になる。最後はマデイラらしく高い酸味が長く続く。飲み始めから飲み終わりまで様々な要素が入れ替わりやって来ては他の要素に取って代わられるような面白いスタイルのマデイラだと思います(他がそうで無いという訳では決してありません)。

[Appearance]
The wine is deep mahogany.

[Aroma] 
This wine suggests pleasant scents of caramel and slightly baked fruits(baked apple, apple pie). Not only fruit there are hints of vegetable tanned leather and smoked bamboo. The wine provides rounded aromatic characters of a modest level of intensity, which might have derived from a certain period of oxidative aging in wood.

[Palate]
This is a bit different from styles of madeiras that I have usually tasted. There is noticeable presence of intense fruit (prune, dark cherry, red chery, blue berry) which is quite stronger than other madeiras, giving off an unique aspect apart from more commonly discussed levels of acidity and sweetness. The wine has intense attack of fruit which is followed by mid palate of roasted nuts and caramel. At the finish there is high amount of comfortable acidity. One flavour character shows up and stands out before being superseded by another and this successive sequence continues long. Personally this wine is interesting. 

Domaine De Villemajou Corbieres 2015

【外観】
色調は黄金色。色味の濃さはやや濃いめ。

【香り】
香りは強いと言って良いくらい強烈に香るスタイルだと思う。要素としては果実(花梨、アプリコット、りんごヨーグルト)が先行するが、ミネラル感(花崗岩、火打石)も負けじと強烈。スワリングした後は尚のことミネラルが一層存在感を増した感があり、夏の雨の降り始めの数滴がコンクリートの上で蒸発した時のような香りがする。他の要素としては蜜蝋、新鮮なアカシア蜂蜜などが取れる。

【味わい】
個人的には超辛口と呼びたいほど辛口。アルコール感が適度にあり、度数としてはやや高いかと思われる。度数が高く、熟れた果実も取れるため温暖気候で作られたワインかと思ったが、酸はやや高く全体としてバランスが取れている。後味には塩っけや苦味が感時られる。

[Appearance]
The wine is gold with medium+ color intensity.

[Aroma]
The wine boasts pronounced aromatic intensity. Various fruits of medium ripeness levels(quince, apricot, apple yogurt) is perceptible at the begining, to which soon after its equally high minerality(granite, flint) follows. After swirling the glass, the minerality become progressively noticeable or more or less dominant suggesting a smell reminiscent of a very few first raindrops that have fallen on heated concrete and just started to evaporate in a hot summer time. Other aromatic characters found include beeswax and freshly harvested acacia honey.

[Palate]
In my personal opinion, this wine is bone-dry. It seems to have higher than average abv. The high level of alcohol is counterbalanced by medium+ acidity which was unexpectedly higher than I had initially expected due to its abundant and relatively ripe fruit. After swallowing, hints of saltiness and bitterness linger.

2018年1月7日日曜日

Felline Primitivo di Manduria 2015

【外観】
色調はやや濃いルビー。全体的に微かに赤みがかっている。

【香り】
果実味豊かなスタイルのワイン。赤系果実(さくらんぼ、いちご、イチゴ味の飴)やダークチェリー、プルーンといった適度に熟した果実の要素がいくつもとれる。リコリスやヴァニラのような甘味と煎りたてのアーモンドのような香ばしさがあり、複雑さも兼ね備えている。ハーブや草っぽいニュアンスはほぼ無い。スワリングした後も明確な香りの変化は生じないように思える。

【味わい】
オフドライ、度数も高い。ところがこれらの要素と比較しても酸が足りない印象はなく、骨格はオフドライのワインにしては引き締まっている。タンニンは柔らかく量的には中程度。


[Appearance]
The wine is deep ruby. Whole the liquid in the glass is, regardless at the rim or the center of glass, slightly reddish.

[Aroma]
This is a wine of abandant rich fruit. The wine has fruity aromas of ripe red fruits(red cherry, strawberry, strawberry drop), black fruits(dark cherry, prune), sweet spice(liquorice, vanilla), to which a subtle hint of freshly baked almond adds enhancing its complexity as a whole. After swirling the glass, little changes in the nature of these aromatic characters are confirmed.

[Palate]
The wine is off-dry and has relatively high abv. However, unexpectedly it does have balancing acidity  making the wine well-balanced and structured for the sweetness level. There is, in terms of quantity, rich soft tannin.


2018年1月4日木曜日

テイスティングの英語表記について - Tasting notea written in English.

英語でのワインに関するアウトプットを増やす必要性を感じる昨今であります。

そのため今後投稿するテイスティング記事を中心に、出来るだけ英訳を付けたいと思います。

WSETの試験対策にもなるため、モチベーションを高く保ちつつ継続していきたいと考えております。

2018年もどうぞよろしくお願い致します。

皆さまにとって2018年が実り多い一年になりますことを願っております。


Aftet I recently had learned that I must increase the amount of writing about wine in English to make a successful result on WSET diploma course, I made a decision to make as many my tasting notes as possible written in English too in the future. 

I hope all readers of this contents have a successful year 2018.

2018年1月3日水曜日

Ca’marcanda Vistamare 2016 Gaja

【外観】
色調は中程度からやや薄いレモン色。粘度はやや高いように見受けられる。
透明性は高い。


【香り】
香りの強さとしては中程度。アロマティックな品種から作られたものの様に強烈にムンムンと香りが立つタイプのスタイルではないように思われる。
第一アロマの性格としては有核果実の要素が相対的に強く白桃、ネクタリン、アプリコットが感じ取れ、副次的には白い花の要素もいくつか感じられる。それ以外に菜種油やバターのような第二アロマと思われる香りも捉えられる。
グラスを回した後はミネラルの要素が強くなり、石英質の石を割った時のような香りが取れる。同時にフレッシュハーブ(メンソール、レモングラス、ローズ等)も感じられる。少し時間が経つとこれらに加えて若干のナッツの様な香ばしいニュアンスも現れる。


【味わい】
かなり辛口。酸の性質としては穏やかだが量は多い印象。果実味よりもミネラル感の存在感が強くニガリ、石、塩昆布といった要素が遺憾なく発揮されている。飲み終わりには適度な苦さが長く続く。度数は高い。


【テクニカル】
●品種:Vermentino 60%、Viognier 40%
●度数:14%
●ブドウのの生育環境:
 海に近い畑で育ったブドウから作られる様です。そのため穏やかな潮風に晒される場所でブドウは育つとのことです。


[Appearance]
The wine is lemon and exhibits high transparency. Its color intensity ranges between medium and slightly below medium. It apparently has a relatively high viscosity.

[Aromas]
The wine has a medium aroma intensity. The wine is moderately scented, leading it seems not a type of wine which boasts intense primary aromas that usually derive from aromatic varieties.
As for primary aromatic characters, stone fruits(peach, nectar, apricot) are relatively easily felt and these are supplemented by white flowers(honeysuckle). There are also subtle rapeseed oil and butter which seem to have risen from secondary aroma components made during fermentation.
After swirling the glass, scents that are usually linked to minerality such as stone, flint and a whiff of a freshly smashed granite become evident. A moderate presence of fresh herbs(menthol, lemon grass, rose) enhences freshness found on this wine. After further time has passed, a hint of nut appears.

[Palate]
This wine is dry, and furthermore, of a type which can be called bone dry. It has high acidity whose nature is mild rather than sharp. Pronounced minerality such as flint, bittern
and saltled dried kelp are evidently perceived to override to a certain extent its modest fruit. It leaves a long comfortable aftertaste of subtle bitterness. It seems to have high abv.

[Technical facts]
Varieties: 60 % Vermentino, Viognier 40%
Abv: 14%
Environment of viticulture:
Vineyards for this wine is probably located closed to the sea, leaving the berries used exposed to sea breeze.

2017年12月23日土曜日

マスカット ベリーA樽熟成 2015年 熊本ワイン - Muscat Bailey A Barrel aged 2015, Kumamoto Wine

【外観】
やや淡いルビー色。

【香り】
香りの強弱について言えば大人しいように感じるが、芯が通っていて優雅。摘みたての赤い花(スミレ、バラ、イリス)、フレッシュハーブ(シソ)、同じくフレッシュな果実(サワーチェリー、ラズベリー)などの香りが取れる。非常にバランスが取れていて、オーク由来の要素は自然に全体の中で溶け込んでいる。たくさんのフレッシュな花・ハーブの要素があるがそれらが調和して融合しているのがすごい。

【味わい】
辛口。味わいもバランスが取れていて出すぎた要素がなく、全体としてまとまっている。酸はやや強い。タンニンはやや低いが、これもまた他の要素とバランスが取れている。お吸い物のような程よい旨味がある。

【感想】
飲んだ瞬間に今まで飲んだことがないスタイルのワインだと感じた。方向性としては冷涼地方のピノ・ノワールとJura地方のPoulsardの中間のようなスタイルかと感じた。驚いたのはマスカットベリーAの独特の甘やかな香りがあまり強くなく、かつ他の要素とバランスよく調和していることでした。
シャルドネから作られる菊鹿シリーズが有名かと思いますが、個人的にはこのシリーズにも期待しています。正直に言えば、日本のワインに対する価値観を変えさせられたワインになりました。フランスのワインのコピーでは全くなく、マスカットベリーAの個性を残しつつここまで完成度が高いワインができるということを思い知らされました。



[Appearance]
The wine is slightly pale garnet.

[Aroma]
If I say about the strength of the aromas found on this wine, it is not that much and is just modest. However the stylistic uniqueness of this wine inclined me to take it rather elegant.
Primary aromas found include freshly-picked red flowers(violet, iris), fresh herbs(perilla), fresh red fruits(sour cherry, raspberry). There are hints of rose and vanilla which both seemingly have derived from contact or aging with oak. Above said aroma characters are well-integrated giving the impression that the wine is very balanced. Again what I appreciate is that there are many aromatic components such as fresh flowers, herbs and other and at the same time these are well-integrated.

[General impression]
Soon after swallowing the very first sip of the wine, I realized that I was facing to a type of wine that I have not encountered many times before. I personaly found some similarities to Pinot Noir made in cold regions or Poulsard in Jura, or a style half way between them might be the best word of substitute to represent this wine. Once again, I was honestly surprised at both less noticeable scents that are usually linked to Muscat Bailey A and the integration between varietal aromas and other aromatic characters.
I think Kikuka series made from Chardonnay are more well-known however I expect a good success of this wine in future. To be really honest, this is the wine that changed my general perception about Japanese wine made from Muscat Bailey A. Apart from being a copy of French wine, this high quality of the wine indicated the possibility that with varietal uniqueness of Muscat Bailey A, great wine may be made in Japan too.

【参照】
1. 熊本ワイン ウェブサイト