2021年4月3日土曜日

非公開資料(許可制)

以下の資料は個人の範囲内でご使用いただき、他人との共有はお控えください。

このページは、お会いさせていただいた上で「えぇ人やな。信用できるなぁ」と思った方のみに公開いたします。(偉そうで申し訳ないです!)

万が一、流出が判明した場合は特定の方への公開の停止、もしくはこのブログ上での全ての方への公開を停止します。

論文などへ使用される場合は事前にご相談ください。


【国内に関する統計データ】
ワインの輸入量の推移(1988〜2020年、2L以下容器)
時系列に輸入量と金額を年別・産地別に纏めたデータです。


今後もワインラバーの興味を掻き立てるような資料を準備してまいります。

「こんなデータないですか?」や「こんなことわかると楽しいんだけど…」といった要望があればご意見ください。

調査・検討した後に実現できそうであれば、こちらに追加していきます。

2020年3月15日日曜日

Broc cellars Trousseau 2018, Solano County, Green Valley, 12% abv

Appearance
Pale ruby with blueish tinge at the edge of the glass.

Nose
Perilla! This is, at first, seemingly modest in aromatic strength. It has aromas of fresh herb of delicate nature, shiso(a variety of Perilla), mitsuba(Japanese honewort), lemon balm which is beautifully integrated with later emerging fresh red fruits of reassuring balance of sweetness and gentle acidity such as brightly reddened cherry. It has rather modest aromatic intensity at the beginning of the blind tasting. Afterward it gradually became just a bit bolder with its fruitiness getting slightly more dominant. 

Palate
At first I felt striking similarity of the flavour with that of a homemade fresh juice prepared with shiso...
(Shiso is a variety of Perilla which is relatively common in Japan as a garnish of a traditional dish. If got interested, please try shiso maki(shiso roll) in a traditional sushi restaurant.)
For me, this is not a wine of clearly distinctive varietal characteristics. It might be felt vague as it has nothing like a punchy attack of Cabernet Sauvignon or a peppery hike in aftertaste of Syrah. However it has just a controlled level of herbaceousness which is later accompanied by also beautifully tamed fruitiness. Although it has a bit higher tannins than expected from its pale colour, the nature of tannin is also tamed downed into the extent that it just lifts the freshness of the wine. Alcohol is kept well in check with other components(freshness, flavour, acidity), to some extent, masks its presence. The nature of acidity is reassuringly gentle.

With my old memory of shiso juice reasonably set aside, I personally liked this wine. In the current environment producers around the world are striving for ideal balance of alcohol and flavour. The styles preferred in the market, I believe, is shifting from heavily-extracted reds universally reminiscent of Bordeaux Crus Classés toward slimmer reds from a variety of regions(especially cool) around the world all with striking balance between flavour, acidity and alcohol...etc. Even though, a wine with such a high sophistication is, for me, hard to find. 



2020年3月11日水曜日

アルザス ワインの旅 二軒目 (Domaine Muré) について語るその前に

 Schoenheitzにに続き2件目に訪問したワイナリーが Domaine Muréです。

日本ではまだ知名度はさほど高くないのかもしれませんが、個人的に注目していた生産者です。


なぜこのワイナリーに行ったのか?? 
こちらもSchoenheitzと同じくピノ・ノワールのワインが高く評価されています。個人的にはアルザスのピノ・ノワールについても見識を深めたかったため、評価の高い生産者を訪問したいと思いました。


なぜそんなにピノ・ノワールに煩いのか?
数あるワイナリーの中からこのワイナリーを選んだ理由を説明する前に少しアルザスワインの全体の傾向について説明します。
生産者の数や栽培面積などのデータをおさらいします。

直近10年間でアルザスのワイン産業はどのように変化したのでしょう?
その変化からどんなことが言えそうか?
旅に出る前にはこのような点にについてある程度明確な問題意識を持っていた方が良いと思います。

まずは生産者数栽培面積を見てみましょう。


【生産者数と合計栽培面積の変動】


面積はあまり変化していませんが、生産者数は激減ですね。結構な変化だと言えるでしょう。

続いては栽培面積についてもうすこし突っ込んだ数値を見てみましょう。


【呼称別栽培面積】

【品種別栽培面積】

呼称別ではグラン・クリュ(GC)とクレマンが増加しています
品種別ではシルヴァーナーが激減ピノ・ノワールが増加しました。

では続いてワインの生産量です。


【品種別ワインの生産量】

軒並み減少しましたが、ピノ・グリとピノ・ノワールはほぼ増減なしです。
(2017年は諸々の事情のため特に生産量が少なかったビンテージであることにご留意ください!
そしてそのような年には特にゲヴェルツトラミネールがひときわ極端に減りがちです。)

つまり、生産量を基準に考えるとピノ。グリとピノ・ノワールははアルザスワイン全体が縮小する中で重要性が高まっていると言えそうです

その中でもピノ・ノワールは栽培面積が比較的大きく伸びているのに、生産量は微増にとどまっている。
つまり低収量化していることがわかります。栽培面積が増えているので、生産者が力を注いでいる品種だとも言えそうです。
(この辺りの解釈は読んでくれる方にお任せいたします。)


【参照】
1. Typologie du vignoble alsacien. Conseil Interprofessionnel Des Vins d’Alsace.
Accessed on 8 Mar 2020.

2. Production 2017 du vignoble alsacien. Conseil Interprofessionnel Des Vins d’Alsace. 
Accessed on 8 Mar 2020.

2020年2月25日火曜日

アルザス ワインの旅 1軒目 (Schoenheitz)

ディプロマを取得してから始めて訪れることとなった記念すべきワイナリーがSchoenheitzです。

このワイナリーはコルマールの中心地からタクシーで西南西に15分ほどの場所にあります。
(できればワイナリーへの移動はワイン専門のガイドにお願いする方が無難かと思います。)


なぜこのワイナリーに行ったのか?? 
どうやって予約するの??
このワイナリーに訪れようと思ったきっかけは、デキャンター誌(ネット版)でここのピノ・ノワールが高評価を受けていたことでした。そのとき紹介されていたのは村名クラスのワインでした。

現地に行けばそれ以上のキュベも試飲できるのではないかと考えて実際に行ってみました。

メールで連絡を取り合う段階から親切さが伝わってくる類い稀なワイナリーです。テイスティングの予約に関してはホームページから連絡することができます。

1月末ごろのアルザスとしてはそれほど寒くない日の夕方に訪問しました。


いよいよ訪問、1軒目。
出迎えてくれたのは Adrien Schoenheitz 氏です。よくネット上でお写真を拝見していた方です。すんごく紳士的な方です。何から何まで優しい。

こちらが(失礼ながらも)あまり時間がないことと特にピノ・ノワールに興味があると伝えると、すぐさま赤ワインを準備して頂けました。

最初にドメーヌの地下にあるワイナリーの醸造設備を見ながら醸造の要点を説明して頂く。次に赤ワインのテイスティングが始まる。


テイスティングに挑む前に復習すべき情報が…
味わいに話を進める前に少しだけアルザスのピノ・ノワールについて書きます。
ピノ・ノワールはアルザスのワインを語る上で重要な赤品種です。地味かもしれませんが…
2017年時点で栽培面積は1,667ha(全体の11%)(*1)、生産量は106,927hl12%)(*2)、1haあたりの生産量は約64hl/haです。
アルザスのピノ・ノワールと聞くと地味な印象ですが、栽培面積は高貴品種の一つであるGewurztraminerとほとんど同じです。
ピノ・ノワールで有名な生産者はこのグラン・クリュを名乗ることができない赤ぶどう品種にも惜しみなく南向き斜面を振り分けていることが多かったです。
私の感覚ではブルゴーニュの同クラスのものと比較するとやや果実の完熟度が高い味わいのワインが多く、それに従いタンニンの性質もまろやかなものが多いと思います。果実味との均衡を保てるだけの十分な酸味があるものの、酸味の性質は全体的に穏やかかと思います。


ワインを試飲させて頂く
最初はPinot Noir 2018 Alsace、次に村名クラスのSaint Grégoire 2017と進みます。どちらについても完熟した甘やかな赤果実の味わいが強く、タンニンは控えめで飲みやすいワインに仕上がっています。すぐに飲むのであればとくに前者のワインをお勧めします。豊満な熟れた果実味が満ちていてタンニンや苦味は非常に控えめです。それでいて適度な酸味があるため煮詰めたジャムのような完熟感は感じられません。Saint Gregoire 2017になると軽いアクセントとなるスパイスや浅煎りのモカコーヒーのような雰囲気が出てきます。これらのワインは比較的ドメーヌの中では求めやすい価格帯の部類になるのですが、味わいが洗礼されておりこの時点で既に好印象を抱きました。ここまではワインの色味はいわゆる一般的なピノ・ノワールのものであり浅い柘榴色です。
そしてとっておきの熟成の可能性を秘めているのがフラグシップである単一畑から収穫されたぶどうから作られるHerrenrebenLinsenbergです。個人的にはHerrenrebenに惚れ込んでしまいました。どちらの畑も標高が高くLinsenbergが350-450mでHerrenrebenは360-500mに位置しています。


テイスティング後の風景

畑の個性とそれに対応する栽培方針
Herrenrebenは基本的に花崗岩土壌の畑でありその土質は水分を保持する力も栄養分も少ないのだそうだ。Adrien氏によると基本的にこのような土壌からできるワインは野性味溢れる荒々しいスタイルになりがちだという。同時に刺激的なスパイス香と強いタンニンが現れる傾向があるとのこと。彼は水や養分等のぶどうが熟すために必要な成分が少ないのだから、その分収量を減らすことで収量とぶどうの完熟度のバランスを取ることが重要だと考えている。結果的にこの畑の収量は30hl/haに抑えられている。さらにこの畑には樹齢50年ほどの木が残っており、それらにはとりわけ小粒なぶどうがなり、これが出来上がったワインの凝縮感につながる。畑は南向き斜面の上にあるため果実が熟すために必要な熱量を確保できる。アルザスで最高クラスの標高とピノ品種の成熟に必要な熱量があるため、そこから出来上がるワインにはふくよかな果実味と全体の味わいを引き締めるような酸味がバランス良く存在することになる。


結局、そのワインはどういうものなのか?
筆者は定期的にワイン好きのためのとあるブラインドテイスティングの会に参加しております。通常は6種類程度が給されることになってているのですが、今回はそのうちの一つとしてHerrenreben 2017を出して頂いた。そのため筆者もブラインドの状態でテイスティングすることになりました。正直に言うと抜栓後すぐに飲むべきワインではありません。あまりにもワイナリーで飲んだ時の印象と違うためすぐにどれかわからないほど混乱しました。今の段階で飲むのであれば少なくともチューリップ型のグラスを使って2-3時間ほどかけてゆっくりと楽しむべきかと思います。お時間がある時や特別な機会の時に飲むことをお勧め致します。好みにもよりますが5年程度熟成しても全く問題ないと思います。


テイスティングコメント

【外観】
色味は明確に黒みをびたざくろ色(あくまで個人の見解です!試験の際に使用されても結果は保証しかねます)。
少しだけ透明性がある。個人的にはクリュ・ボジョレ(特にAC Morgon)のスタイルに近いような気がする。

【香り】
抜栓してから数分後、香りは非常に閉じている。特に最初にスワリングせずに嗅ぐと果実味よりも万年筆のインキや鉄を連想させる香りがとれる。少し遅れて果実味(ブルーベリー、桑の実)、中煎りのスペシャリティーコーヒーやルイボス茶、クローブのような香りが現れる。穏やかな性質の乾燥ハーブ(バーム、タイム)もある。時間が経つほどたくさんの要素が際立ってきて明らかに複雑性に富むワインだとわかる。さきほどのインクはアッサムティーに変化してルイボスの香りはドライポプリのように綺麗に生まれ変わる。抜栓後2時間後には非常に厚みがある芳香を放つ。2時間超の間、仲間とグラスの中で起こる変化を語ることができるという贅沢な経験をもたらしてくれた。大変な収穫があったと思う。

【味わい】
果実味の熟れ具合と酸味、タンニンの量と質のバランスが素晴らしい。これらのどの要素も行き過ぎた感じやぎこちなさがなく、綺麗にまとまっているのが芸術的ですらある。アルコールは低くないのであろうが、味わいの深さと複雑さのためか気にならない。それでもタンニンの量はピノ・ノワールと答えることに戸惑うくらいある。 その性質も熟れきっておらず多少のアクセントになるだけの硬さが感じられる。少なくとも個人的には悪印象ではない。間違いなく熟成させるべきワインである。
クリュ・ボジョレの名前を出し手前申し上げると、こちらの方がタンニンの質が穏やかで丸みがある。味わいもゴツゴツした強靭なタイプというよりは深みがありながらも柔らかいといった印象です

帰国後にHerrenreben 2017年を抜栓した際の様子


Adrien氏は彼が作るワインはどんなものであるべきか明確な理想像を持っています。私にはその理想がワインにしっかりと反映されているように思います。具体的に言えば果実味と新鮮さのバランスを保つこと、そして過度なタンニンと還元に由来する香りを生じさせないことが重要とのことです。そのために醸造する上でもっとも重要なことは過度に抽出しないこと。醸造方法について詳しくは触れませんが、ご興味ある方はぜひお立ち寄りください。Adrien氏は歴史にも詳しく、アルザスとフランスの歴史についても非常に興味を掻き立てられる知性溢れる話をしていただけました。アカシアと桑でできた樽を使って樽熟成させたリースリング(Audace)も興味を惹きます。きっと新たな発見があると思います。


リースリングの特別キュベ(Audace)用の木樽


【参照】
1. Typologie du vignoble alsacien. Conseil Interprofessionnel Des Vins d’Alsace.
Accessed on 23 Feb 2020.

2. Production 2017 du vignoble alsacien. Conseil Interprofessionnel Des Vins d’Alsace. 
Accessed on 23 Feb 2020.


2020年2月5日水曜日

【2020年1月】アルザスとバーデン滞在記ーその1(旅程について)

DipWSETになった暁にはワイン産地を旅する。これはDiplomaを受験開始した時からの悲願でした。

ついに達成することができたわけですが、「やっぱり頑張って良かったな」とか「今ほんとうに幸せだな」とか感じてしまう私は多少変わっているタイプの人間と自覚しております。
今でも思い返すと心の中に青春のごとくその時の夢見心地が戻ってきます。

夢見るようにワインが造られる産地を巡る。ワイン好きの本懐でしょう。


今回は以下のワイナリーを巡ってきました。

アルザスで4軒とバーデンで7軒のワイナリーにお邪魔し、合計で11軒を訪問しました。

【アルザス】
2. Muré
(4軒目だけはこちらの問題のためテイスティングは無し)

【バーデン】


初日は朝にロンドンを出発し空路でミュンヘンを経由して昼ごろにストラスブールにに到着。
そのあと電車で14時ごろにコルマール駅に到着。

1軒目のSchoenheitzへはタクシーで移動。アルザスにおいては全てタクシーで移動しました。
(基本的にタクシーでの移動はおススメしません。今回はやむをえない事情からタクシーでの移動となりました。)

バーデンにおいては最初のZiereisenまで電車で移動しただけで、あとは全て通訳ガイドに車を出してもらいました。
(ワイナリー巡りの旅に関して言えばワイン専門のガイドは非常にお勧めです。過去にタウラージを回った時もそうでした。)

どうしてこれらのワイナリーを訪問するに至ったのか、実際行ってみてどうだったかなどについて、一軒ずつ書いていきたいと思います。

全て書き切るまでに時間がかかってしまうかと思うのですが、ご覧頂く生産者の方等がいらっしゃれば少しだけ気長にお待ちいただければ幸甚です。

全ての生産者方にこの場をかりてお礼申し上げます。
そしてまた何かの機会でお会いできることがあれば、当方はきっとまた超絶ベリーショートのヘアスタイルでお邪魔させて頂くことでしょう。

2020年2月3日月曜日

The Graduation Ceremony of WSET Diploma in Wines and Spirits.

I attended to the graduation ceremony of WSET Diploma in Wines and Spirits, which was much awaited after I had got the final result of Unit 1 case study in last August. I finally decided to attend to it after thinking over matters of my peers in Osaka whose passions and supports are indispensable for my achievement. Even though I felt a bit of vacuum in my heart with them all absent, it was a tremendously big moment in my wine experience to join the graduation ceremony. The following is about the information that I got there and what I felt through the experience there.

Before mentioning my personal idea about things such as whether it is worth for some thousands of dollars which may be spent to go there from Japan,  the following is a quick overview of the alumni of WSET Diploma who are spread around the world. 

【Overview of Diploma holders】
According to the data provided,
 ● More than 14,000 people now hold the qualification of WSET Diploma in Wines and Spirits.
 ● The total number of graduates who passed the exams in fiscal 2018/2019 is 667 including ten from a Japanese approved programme provider(APP).
(Personally I was in seventh heaven when I heard some people from Osaka have got the green light for the certification this year!)
 ●Personal comments
The great advantage of achieving Diploma is that it gives access to the reputable circle of DipWSETs who are covering ever-expanding parts in the world. A bit of how&when the advantage works is explained later. In the academic year of 2018-2019, no fewer than 17 countries and regions produced holders of the qualification, revealing the scale of impact the graduates hold in the worldwide markets.

Hereafter let me mention some personal reviews about attending to the graduation ceremony. Although it takes some time before my mind is made, joining the graduation was definitely an amazing experience. Just being permitted as a gurest to such a place of historical importance was a precious thing that I dreamed about. Exchanging views on the wine industry is another precious thing concerning the competence of the attendees. It is also the best opportunity to not only communicate but also to build a network with people with deep insights and talents. Apparently giving graduates a chance to interact with each other was something that was put an significant importance by the host. 

After spending one of the most intellectual dinners with some graduates at the night, I visited wineries in Alsace and Baden regions. A guide who helped me with great skills of organization, time management, intimate connection with local producers was also qualified as DipWSET. I was surprised as I noticed how the network of the alumni may work for the benefit of each one in the circle immediately after the graduation ceremony.. 

With sincere appreciation toward all the supports and kindness that I have received (from the producers, guide and even taxi-driver, hotel manager...etc), I will write some articles about them later on. Anyway, I believe achieving the qualification and traveling with the understanding of wines that one would acquire through the process are truly unforgettable and remarkable.


2020年1月28日火曜日

WSET Diploma in Wines and Spirits の卒業式について

先日、ロンドンにて行われたWSET Diploma in Wines and Spirits の卒業式に出席しました。

当初は勉強仲間の都合との兼ね合いのため出席しないつもりでしたが、いろいろ考えて出席することにしました。

結果的に言えばその判断は正しかったと思います。

今回はWSET Diploma in Wines and Spirits の卒業式に参加した際の感想について書きます。

その前に少しだけWSET Diplomaについても書いておきます。

【Diploma保有者(DipWSET)について】
卒業式で配られた資料によると、
 ● WSET Diploma in Wines and Spirits の資格保有者は現在10,400人以上
 ● 2018-2019年の合格者は世界全体で665人。そのうち日本からは10人
 今年はさらに一緒に勉強してきた大阪の仲間も加わる事が確実になっています。
(何故かむしろこの事の方が嬉しい)
●備考
 DipWSETの教育方針が優れている事もさる事ながら、巨大な卒業生同士のネットワークがあることもこの資格の大きな魅力です。
2018-2019年には17の国と地域から卒業生が誕生しており、この資格の世界全体への影響力がうかがえます。


感想ですが、やはり卒業式は素晴らしいものです。
伝統ある式典会場の雰囲気や世界中の同期から得られる刺激を感じたり、ワイン業界を取り巻くダイナミズムに触れるなど様々な得難い体験が待っています。

さらに卒業生同士のネットワーキングのためには絶好の機会です。
卒業式ではことさらこのネットワークについて言及されます。たとえば「卒業=Diploma保有者の大きな家族の一員になることだ」といった文句が頻繁に語られました。WSETは卒業生通しの相互協力に重きを置いているように感じます。

ちなみに私はロンドンで卒業式に参加した後にアルザスとバーデンの生産者を巡りました。
そのときバーデンで活躍してくれた通訳兼ガイドもDipWSET保有者でした。
これ以上なくらい充実した旅になっただけでなく、この資格のメリットを感じることができました。

個別の生産者は道中で思ったことについては別途個別に書きます。

もしWSET Diplomaを目指している方がいらっしゃれば、是非目標を達成して旅してみて頂きたいです。素晴らしいことだと思います。





2019年11月14日木曜日

[Eng] Alamos Torrontés 2018, 13.5%, Salta

[Appearance]
Nearly limpid with a slight lemony and greenish hue. Bright.

[Aroma]
Highly aromatic with many scents that are seemingly derived from a grape variety used. Suggesting use of a aromatic variety. 
Richness of ripe apple and pear well-counterbalanced by fresh muscat of vibrant acidity. When served in a cool temperature, fresh herbs(lemongrass, apple mint, rosemary) can also be felt. Faint scents of tropical fruit(pineapple mint, rlychee) appear as the liquid warms up. Seemingly no oakiness. 
Primary aromas predominate while secondary/tertiary character is very limited. Although it might be a simple wine, it has a number of enjoyable varietal expressions derived from the grape used.

[Palate]
Impressive attack with vibrant acidity. It keeps fairly high acidity. Dry. The alcoholic sensation becomes noticeable as the liquid temperature rises. Slightly high in alcohol for a white wine. Light in bodyness. 
Compared to when aromas were observed, citrus fruits(lemon, lime) and once-faint tropical fruits get clearly detected. Subtle aftertaste of bitterness reminiscent of brine.

[Afterthought]
Pronounced intensity of varietal expressions, possibly enhanced by some production methods that amplify those such characteristics.
Rise of the temperature greatly change the impression the wine gives. Warming temperatures progressively reveal more fresh herbs. The nature of the herbs is relatively vivid akin to those of rosemary and lemongrass.

I would like to pair it with simple dishes such as carpaccio or a green salad. 


[Reference]
Torrontés, Alamos Wine [online] Available at http://www.alamoswinesus.com/
Accessed on 14/11/2019.


Alamos Torrontés 2018, 13.5%

【外観】
無色透明に近い。わずかに緑みがあるレモン色。
透明性があり輝きがある。

【香り】
品種由来かと思われる香りがすぐに感じられ、香りの強さは強い。アロマティック品種の使用を連想させる。
熟したリンゴ、花梨に加え完熟前の白ぶどうのような溌剌さもある。温度が低いうちは特にフレッシュハーブの要素(レモングラス、アップルミント、ローズマリー)が感じられる。温度が上がってくると少しだけ南国風の要素(パイナップルミント、ライチ)もあるかと思う。
オークのニュアンスは感じ取れない。全体的に品種由来と思われる香りが支配的で醸造・熟成による香りは控えめ。その点でシンプルである一方で品種の個性を楽しむことができる。

【味わい】
最初は溌剌とした酸味が印象的。酸味はやや強い。辛口。アルコールは温度が上がるにつれて存在感を増す。白ワインにしては少し度数が高い。舌の上ではサラサラと流れて口あたりは軽やか。
味わいの要素としては酸の強い柑橘類(レモン、ライム)のほか、香りの時点では限定的だったライチがより明確に現れる。非常にわずかだがにがりのようなニュアンスもある。

【事後の考察】
ぶどう由来の特徴が強い。このようになるための製造方法を取っているように思われる。
温度が上がるにつれて印象は大きく異なる。フレッシュハーブの印象も強くなる。割と刺激性のあるローズマリーやレモングラス。

カルパッチョやフレッシュサラダなどの軽やかでシンプルな料理と一緒に頂きたい。

【参照】
Torrontés, Alamos Wine [online] Available at http://www.alamoswinesus.com/
Accessed on 14/11/2019.



2019年11月11日月曜日

[Eng] Transparenza 2018, Pinot Blanc, Punto Zero, Vicenza Veneto Italy

Appearance
It is pale yellow with a slightly greenish hue.  No signs of bubbles occuring on the surface of glass.

Aroma
It is modest in intensity evoking a rather gentle sensation.
Aromas firstly caught are oveall delicate in nature and include green apple, freshly cut herbs(especially those without assertiveness and pungency such as sweet balm and thyme). Seemingly made predominantly from a flavour-neutral variety. No signs suggest heavy use of either fermentation/maturation with oak or Malo-lactic conversion both of which complement the aromatic neutrality.

Flavour
It is a delicate wine. It has a a fair level of acidity which might be taken a bit stronger in relative to other structural components. The acid sensation enhances the freshness of the wine. It has a slightly low level of alcohol. Very dry suggesting a low amount of residual sugar. 
Low in body possibly due to the interplay of the delicate flavour, low alcohol and relatively higher acidity. Not a disadvantage of the wine.
Lean and slim with flavours of delicacy and elegance. A gentle sensation of green apple, muscat and fresh herbs appears first. Following is subtle savoryness and delicate salinity.

Recommendation
This might a good option for those who seek gentleness and delicate flavour. Especially good for those fed up with tiring wines with so-called fruit bomb or overt oakiness. No aroma/flavour components stand apart giving the impression that it is well-crafted with all under the producer’s control. The name “Transparenza” Italian for “transparency” alludes to his/her intention.
Not recommended for those looking for extravagant richness/weight of ripe fruit.

I think it pairs well with some kinds of sushi(especially those of white fleshed fish). Salt-grilled Ayu seasonsed with Sudachi lime is another possible partner for marriage. Pairing with heavily flavoured dishes most likely make it hard to appreciate the gentleness and delicacy of the wine..

Considering the gentle flavour, this wine might not be positively evaluated by especially those looking for distinctive characters of a variety used or a typicity unique to a production region. Seemingly good for occasions where solace is needed to help one come out of depression.


【Reference】
Trasparenza, Punto Zero [online] Available at https://www.puntozerowine.it/
(Accessed on 6/11/2019)

2019年11月6日水曜日

Transparenza 2018, Pinot Blanc, Punto Zero, Vicenza Veneto Italy

【外観】
淡い緑がかった黄色。透明に近い。グラスに泡がつく気配はない。

【香り】
強さとしては中程度。優しさが感じられる香り。
香りの要素はどれも繊細。青リンゴ、フレッシュハーブ(刺激性が少ないバームやタイム)。ニュートラルな品種であるように感じるが、そこに無理して樽やMLFでもって香りを補っている感じはしない。

【味わい】
繊細。酸は中程度もしくは少しだけ高く感じる。他の要素を比較すると相対的に強い。全体的にフレッシュな印象を強める。アルコール感はやや低い。残糖はほとんど感じられない。味わいの繊細さと低いアルコール感、相対的に高い酸が相まってボディ感は低く感じる(決して悪いわけではない)。
味わいの正確も繊細でまろやか。かつ余分なものがなく削ぎ落とされている。最初は丸みのある青リンゴ、マスカットやフレッシュハーブが前にでる。後になるとかすかに旨みや塩っけを感じられる。


【こういう人にお勧めです】
ワインを飲み尽くして少し優しさや繊細さを感じたい方にお勧めです。味わいも香りも行き過ぎた要素がなく、均衡がとれた綺麗な味わいです。
ワインにはやっぱり爆弾のような果実味を期待する、という方には是非試飲を見送って頂きたい。違う気分になった時にお願い致します。

個人的には寿司(特に白身魚)と一緒に頂いてみたい。合わせる料理の香りが強い場合だとこのワインの個性が感じ取れない可能性があると思います。

なかなか評価されにくいスタイルかもしれませんが、少し疲れた時や気分を落ち着かせたいタイミングには良いかと思います。
開けた後に時間が立つと様子が変わる可能性はあるかと思います。

【参考情報】
Trasparenza, Punto Zero [online] Available at https://www.puntozerowine.it/
(Accessed on 6/11/2019)


2019年10月17日木曜日

WSET Level 4に必要な英語力について

かなり前にWSET Level 3の取得のために必要な英語力について書きましたが、今回は特に Level 4 Diploma in Wine and Spiritについて書いてみます。

英語力はDiplomaを目指す方の多くが気になる点だと思います。
あくまで私個人の主観ですが、以下の様な力が必要だと感じます。


【Diploma取得に必要な英語力】
1. 栽培 / 醸造 / 保存 / 流通などの内容を読み解けるだけの読解力。

2. (最初は特に)日々遭遇する未知の英単語を習得できるだけの柔軟性のある記憶力

3. 積極的に書籍やインターネットを駆使して情報を入手し取捨選択するための総合的な運用力

4. 読み解いた内容を自分なりの言葉で論述するための文章構成力


さらに以下が身につくと合格は近いと思います。


5. あらゆるワインに関する英文を早く理解する、また早く要点をおさえる力

6. 試験問題の裏を読む力
(これについてはもはや英語の問題ではない部分もあると思います。)

特に6については試験に出題された問題を深く理解し、そこからWSETがどんな議論を求めているのかを想像する力が必要になります。

1については、仮にDiplomaの内容を全て網羅する日本語の情報源があれば必ずしも必要ではないかもしれません。インプットを全て日本語で行えば良いので。
ただしそういうものが存在したとしても一般人が入手できるようなものではないでしょう。


当たり前のことですが、Diplomaは英語の運用力を試す試験ではありません。

いかにワインの製造 / 流通 / 販売等における要点を押さえられるかが問われる試験です。

最初は難しいかとは思いますが、なるだけ早く5と6を意識して学習できる様になると良いと思います。


以下は私個人の経験を振り返った感想です。


【Diplomaを修了した後の感想】
1. JSAワインエキスパートのレベルの知識だけでは全く太刀打ちできない。

2. わからない事をわからないなりに調べて考えて、知識や考え方を深めていく姿勢が不可欠。

3. 英語に自信が無くかつ栽培や醸造の知識もない場合、最初にそれらの分野について日本語で書かれた本を読んだ方が良いかもしれません。
 (文系で通してきた場合は特にこの点は抜かりなく!)

4. いかに吸収した知識に基づき議論を組み立てられるか、がキモです。

5. 難易度が高いこともあり、修了できた時の達成感は強い?

6. (念のために申し上げるのですが)どんなに英語が得意でも、ワインを愛していなければ合格は難しいと思います。

※注意点:2019年からは試験内容・方式に変更点があるため、回答の際に求められるものは多少変わるかもしれません。




2019年9月18日水曜日

ワインに関する情報源についてー雑誌編ー

WSET Diplomaを修了できる見込みとなりました。

これまでの勉強法のまとめも兼ねて勉強してきた中で「使えるな」と思った情報源をいくつか挙げてみます。

今回はいわゆるワイン情報誌と呼ばれるものに絞ってご紹介します。

どの情報源が合うかは読み手によって異なると思います。

理解しやすく、かつ信頼性がある情報源を見つけて頂く一助になれば良いのですが…

今回はWSET Diplomaの対策用ですので、言語は全て英語となります。



【おすすめのワイン情報誌】
① Decanter
取り上げられる話題の幅が広く、かつどの記事もワインを熟知している人間によって書かれている気がします。
記事の特徴について言えば分析力と洞察力を感じられるものが多いです。
とくにJefford on MondayAnson on Thursdayのシリーズは非常に質が高いと思います。

② The Buyer
個人的には非常におすすめです。ただ私以外の人が勧められるのを聞いたことがない(汗
Decanterよりもトレード内部の人の意見に迫ることができる情報源です。
少し欧米の産地や市場に関する情報に集中している気がします。
MWの記事は特に貴重な情報源です。

北米系の産地に明るい情報誌です。もちろんそれ以外の産地についても詳しい記事はあります。
世界のレストランのランキングを発表しているので、世界規模でカッコいい粋な店を回りたい人には良いでしょう。

名前の通りワイン以外の記事も充実しています。
ワイン以外の飲み物全般を対象にリサーチする際には特におススメです。
業界のニュースをいち早く知れせてくれます。分析を交えて批評するというよりはスピード重視を重視したニュース記事に近いものが多いと思います。
もし蒸留酒を専門に勉強するのであれば The Spirits Businessも良いと思います。

蒸留酒(ラム、ジン、ウィスキー等)に非常に強い情報源です。
WSET Diploma in Wineから受験される方はひょっとすると使う必要はないかも知れません。
The Millionaires’s ClubWorld WhiskiesRum SupplementAnnual Brands Report等は無料で入手可能な唯一無二の情報源です。


ここまでが私が頻繁に参照した情報源です。
以下はこれからは特に重要になる可能性があるものです。


Decanterと同系列のようです。中国全土のワインの説明があることが強みです。
中国の生産地が与える影響力が大きくなるとより重要な情報源になると思います。


これらの他にも Jancis Robinson.comHarper は割と受験生から人気が高いのではないかと思います。
私はなぜかほとんど読みませんでした。
Jancis Robinson.com は登録すると Oxford Companion to Wine の電子版にアクセスできます。ウェブの記事も詳しいのでしょうが、これこそ雰囲気が合わなかったしか思えません。

逆に私が有料登録したのはDecanter Premiumです。世界のどの地域についてもバランス良く網羅されている気がしたためです。

The New York TimesThe Guardian などの新聞を基軸とした情報源はやはり記事が追加される頻度と情報の蓄積量で劣ります。
たまに「良いな」と思える記事はありますが、有料登録をするには(ワインに関しては)得られるものが少ないかもしれません。
ワインだけでなく英語の書き方も勉強したいという場合は、個人的には NYTをお勧めします。

ワイン情報誌以外にも有益な情報源はたくさんあります。
生産者協会のサイトや機関(OIV、INAO)…etc です。時間がない人には移動中にも聴けるポッドキャストも役にたつと思います。
それらについてはまた別の機会に書いてみます。

2019年7月24日水曜日

Clos des Fous Würm 2013

ごく個人的ではありますが、凄く良いワインを飲むことができたためそれについて書いてみます。

 チリで高品質ワインを生産している Clos de Fousという生産者がいます。

以前にもシャルドネとカベルネ・そーヴィニョンのワインを飲んだことがあり、レベルが高いメーカーだなと思っていました。

今回新たに飲んだワインはその生産者が手がけた Würm 2013 というものです。

美味しいか美味しくないかという次元を超えて、感覚に訴えるような優美さがあったようにすら感じました。

ごく私的ではありますが、忘備録も兼ねて書き記しておきます。

Würm というキュベに関する情報は少ないため、生産者情報についてが主となります。

【Clos des Fous】 
2008年に設立された新興のワイナリーです。

バランスと地域の個性を最大限に発揮するワインを製造することを重視しています。

チリの複数の地域にぶどうの木が育つのに限界とも言える場所を探し出し、そこで収穫されるぶどうから類い稀なワインを製造しています。

感慨も行わないことに重きを置いており、その点ではヨーロッパの銘醸地と同じです。

栽培地域は高度が1,000mを超える高地から海の冷涼な影響を受ける海岸地域まで非常に多彩です。

どの地域でも高品質なぶどうの栽培に最適と思われる場所を探し出し、最適な品種・クローンを植えることで明確な個性のあるワインを生み出しているようです。

シャルドネもこれがチリのワインかと思えるほど煌びやかですが、ピノ・ノワールやカベルネも誠に優秀です。

特に今回飲んだものは Würm 2013というキュベで、度肝を抜く品質のワインでした。

かつて新世界のワインに多かった行き過ぎたアルコール感や熟れきった果実味といった感は皆無で、酸味やタンニンののバランスが秀悦でした。

それだけでは単なる優秀なワインとなるかもしれませが、個人的にはそれ以上に魔法のような味わいの奥行きがあったようにさえ感じました。

飲んだ瞬間に香りが立ち、味わいも当然いいのですが、味覚どうこうではなく頭に直接訴えてくるような感覚を楽しめました。
(当然ですが、この部分はこれ以上ないくらい主観的です。)

【参考】
Clos des Fous. PEDROPARRACHILE. Available at https://pedroparrachile.wordpress.com/
Accessed on 24 July 2019.

Clos de Fous, The Wine Society. Available at https://www.thewinesociety.com/
Accessed on 24 July 2019.

Clos des Fous. Liberty wines. Available at https://www.libertywines.co.uk/
Accessed on 24 July 2019.


2019年7月23日火曜日

ワインの輸入状況について②

前回は日本のワインの輸入数量・金額の推移を調べました。

今回はどの国からどのくらいの数量・金額を輸入しているのか調べてみます。
(今回も前回と同じく、調べる対象は2L以下の容器に入った状態で輸入されたワインです。)


2018
数量 (L)
比率
金額 (千円)
比率
平均単価 (/L)
チリ
51,415,532
30.9%
16,262,848
15.1%
316.3
フランス
42,203,013
25.4%
45,453,313
42.3%
1,077.0
イタリア
30,237,350
18.2%
16,869,758
15.7%
557.9
スペイン
17,521,383
10.5%
5,797,438
5.4%
330.9
アメリカ合衆国
7,174,766
4.3%
12,793,243
11.9%
1,783.1
オーストラリア
6,856,308
4.1%
3,157,321
2.9%
460.5
ドイツ
2,402,210
1.4%
1,592,010
1.5%
662.7
南アフリカ共和国
2,076,301
1.2%
1,107,372
1.0%
533.3
アルゼンチン
2,002,571
1.2%
1,095,037
1.0%
546.8
ポルトガル
1,286,895
0.8%
522,788
0.5%
406.2
合計
166,380,690

107,461,500

645.9
(貿易統計 国別品別表のデータを基に作成)


この表の上位にランクインしている国のワインは日本人から指示されていると言えそうです。

これを中国の状況と比較してみます。



2018
数量 (million litres)
比率
金額 (million USD)
比率
平均単価 (USD/L)
フランス
173.83
25.3%
1,058
37.1%
6.1
オーストラリア
119.3
17.4%
723.25
25.4%
6.1
チリ
74.67
10.9%
269.7
9.5%
3.6
イタリア
36.03
5.2%
168.4
5.9%
4.7
スペイン
61.2
8.9%
162.1
5.7%
2.6
アメリカ
12.8
1.9%
75.5
2.6%
5.9
南アフリカ
9.8
1.4%
32.9
1.2%
3.4
ニュージーランド
2.52
0.4%
28.77
1.0%
11.4
アルゼンチン
5.23
0.8%
26.18
0.9%
5.0
ドイツ
5.17
0.8%
25.8
0.9%
5.0
合計
687.5

2,850

4.1
The Drink Business のデータを基に作成)



中国の市場規模が大きい事に驚かされます。
輸入量は日本の約4倍。すでに数量よりも金額の伸びが大きいという量よりも品質を重視した動きが進んでいます。

フランスは日本・中国のどちらでもシェアが高いのですが、オーストラリアのシェアでは明確な格差があります。
日本の豪州ワインの輸入数量が 6.9 million Lであるのに対して、中国では 119.3 million Lです。
また中国での同国のシェアは 17.4%です。

国が違えばワインを取り巻く環境が変わり、流行るワインもそれに応じて変化するということがわかります。

市場が成熟する過程で消費者の嗜好が変われば求められるワインの価格帯も変わっていきます。

高品質のワインがもてはやされる中、廉価であまり個性がないワインは劣勢に立たされているのでしょうか?

仮にそうであれば製造者・栽培農家にどんな影響が生じて、どういう変化が予想されるのか?

次回はそのあたりについて調べれればと思います。

【出典】
貿易統計, http://www.customs.go.jp/toukei/search/futsu1.htm (2019年7月22日 取 得)

Accessed on 23 July 2019.

Accessed on 23 July 2019.

Accessed on 23 July 2019.