明らかに淡いガーネット。色素が明らかに少ない様子。
【香り】
最初はやや不思議な酢酸のような香りが先だったものの、時間が経つと落ち着いて来て性格が変わった。サンジョベーゼのような微かな埃っぽさ。摘んだ直後のシソの葉やハイビスカスのようなやや植物っぽいハーブ香。白胡椒とやや若干の甘みを伴ったスパイスのニュアンス(生姜、シナモン)。度数が高いワインが入ったグラスに鼻を近づけた際のようなアルコール感を感じる。
【味わい】
アルコールはやや強い(後から確認した結果、大きく間違っておりました)。
酸は中程度。タンニンは少ないが、時間が経つにつれて少しだけ存在感が出てくる。かつ熟した丸みがあるタンニンではない。味わい派手すぎず、微かなエレガントさを追求するスタイルかと思われる。果物で言えば、甘過ぎないさくらんぼが近いが、そもそも果実味自体は強くない。逆に和食で言えば出汁のような旨味がすごく強い。
【テクニカル】
品種:Paulsard
収穫年:2012年
度数:`12.5%
【考察】
品種:Poulsardtという品種はJuraの典型的な赤ワインの品種ですが、皮が薄い。概してワインの色は淡くなる。また、果皮とワインの接触期間が短ければ白ワインの原料としても使われる。色が薄い赤ワインになるわけですよね。
なお香りは概ね微かなものになる傾向がある。
Terra Vitis;約900の生産者が加盟する団体で、その目的は有機栽培と伝統的な栽培の中間に位置するような包括的なワイン製造を促進することとのことです。おそらく栽培にも製造にも細心の注意を払っている生産者であるということでしょう。
2011年のものも飲んだことがあるのですが、その時と同じく出汁のようなワインには感じられることが少ない要素を感じました。これがどういう背景から生じるのか?また香りを取った時点でアルコールが高く感じたのはどうしてだったのか?この辺りの解明は今後の課題です。
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