【外観】
透明な淡い琥珀色。
粘性は高い。
【香り】
香りは非常に強い。蜂蜜、蜜蝋、マーマレードジャムといった貴腐菌由来の要素が明確に表れている。果実の要素としては熟れた花梨やパイナップル。そのあとに微かに爽やかなオレンジピールのような苦味も感じられる。清涼感があり微かにラベンダーのようなハーブのニュアンスもある。
【味わい】
甘口であるが酸とのバランスが取れており、甘ったるくない。アルコールも同様にやや高いが、他の要素との調和が取れており目立っては感じられなかった。フルボディーでパンチがある果実味が支配的ですが、複雑性もあります。
【考察】
ゲベルツトラミネールは糖度が上がりやすく酸が低くなりやすい品種と言われることが多いのです。それでもアルザスの気候ではそういったスタイルに仕上がらないことも多々あります。また醸造過程での発酵温度がもたらす影響も少なからずあり、それが他の地域のゲベルツトラミネールとの違いの原因になっていると指摘されることもあります。
ゲベルツトラミネールの特徴的な香りの要素としてライチやジンジャーといったものが挙げられます。これらはトロピカルフルーツやスパイシーさを意味する言葉だと思います。今回のワインについてはそこまでの要素は感じられなかったかなと思うのですが、これについては今後別の機会に書いてみます。
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