2017年12月13日水曜日

Borovitza Gamza 2013

【外観】
やや淡いルビー。粘度は中程度。

【香り】
赤系果実(レッドチェリー、カシス、ラズベリー、クランベリー)に心地よい花やハーブ香(スミレ、ゼラニウム、バラ)が混じっている。少しだけ熟成肉のような香りも取れる。ただし全体として熟成が長い印象はない。

【味覚】
すこしオフドライの領域に入りかけているけどドライとされることが多い程度か。アルコールは中程度。相対的に円やかではあるが酸がしっかりしている。タンニンはほとんど気にならないほど柔らかく、また量的にも多くない印象。果実は熟れすぎておらず清々しさが長く続く。行きすぎた草っぽさ、土っぽさ、森の土などのマイナス要素がなく、純粋な果実みを追求するスタイルかと思われる。

生産国はブルガリア。生産者は共産時代には微生物学者だったとのこと。ブルガリアは複雑な歴史背景を持つ国で、共産時代に小さい国土にもかかわらずワイン生産量が増えた時代もあればゴルバチョフの時代には政策的にぶどうの木が引き抜きされたこともあったそう。
いわゆるブティックワイナリーと呼ばれる小規模生産者です。出過ぎるところも違和感を感じる点もなく、洗礼されていて完成度が高いと感じました。

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