【外観】
中程度のレモン色。透明性が高い。
泡が顕著にある。
【香り】
やや強い芳香性がある。甘やかな要素としては青リンゴ、蜜蝋。ミネラル感のものとしては濡れたウール、ペトロ香が取れる。微かにスペアミントのような清涼感があるハーブのニュアンスもある。相対的に果実の香りは多くない。
【味わい】
ボーンドライ。度数が非常に高く、ドイツのリースリングにしては高すぎるように感じられる(なんと13.5%もあった!)。それでいて酸はしっかり残っており冷涼生産地を連想する。度数も酸も同程度に高いため、アンバランスな印象はない。後味は強い酸とグレープフルーツの皮を噛んだような苦味が微かに残る。
【感想】
南アのワインは比較的酸が弱くなる傾向がある印象だったので、リースリングとは言えどもこんなに酸が残っているとは思っていなかった。裏ラベルの情報によると生産された地域が南アの中でも冷涼なCape Peninsulaであるのと、2015年は特に冷涼なビンテージだったとのことです。
後味のグレープフルーツのような苦味は何から生じるのか?
発酵前浸漬の期間が長かったり、プレスの圧がきつかったり、発酵温度が高いと苦味の原因になる成分が多くに抽出されそうです。このワインの苦味が悪いという訳ではなく、それがこのリースリングの個性になっていると思います。石を舐めたようなミネラル感も感じられます。
0 件のコメント:
コメントを投稿