透明度が高く、色調は淡いレモン色。
特別多いわけではないが、グラスの内側に泡が確認できる。
【香り】
香りの強さは中程度。柑橘類の皮のような苦味を伴いつつも全体的にはフルーティーで新鮮な香りが支配的。もぎたての柑橘系果実(グレープフルーツ、ライム)、ハーブ(タイム、ローズマリー、ミント)などの新鮮さが際立ったスタイルだが、トーストや煎りたてのアーモンドのような香ばしさも後から顕著に感じられる。
【味わい】
予想に反してオフドライと言って良いくらいの甘さがある。香りでとったよりも青系果実(青リンゴ、グースベリー)の要素が強く感じられる。酸は量が多くないが、質としてはシャープに感じる。度数は高くない。甘味があるものの果実の熟れ方は行き過ぎておらず、砂糖菓子やドライフルーツの様な要素はない。ミネラル感はさほど存在感がない。本来は冷涼な気候のはずがたまたま暖かい年にできたような印象を受ける。
個人的にはニュージーランドのスタイルかと思っていた。全体のバランスは良し。
【テクニカル】
●発酵:酵母の添加はしない。温度管理されたステンレス容器の中で発酵させる。
●熟成:6ヶ月間澱の上で熟成させる。ソーヴィニョン・ブランの新鮮さを保つことに繋がるとされる。
【考察】
Pouilly FumeというDOCの個性として良く言われるのが、活き活きとした果実香とシャブリ地区と同様のキンメリジャン地質に由来するとされる強いミネラル感です。Fumeという単語はこの地方のソーヴィニョン・ブランから作られたワインは昔のライフル銃の撃鉄に使われた火打ち石の様な匂いがすることから付けられた様です。それでも、今回のテイスティングではあまりそれを取ることができませんでした。ヴィンテージの影響もあるかと?と思います。
Hospices de Beauneの際に触れましたが、2015年はブルゴーニュにとっては健全な果実が多く収穫できたビッグヴィンテージとされる年です(Pouilly Fumeはロワール地方の一部ですが、地理的にはいわゆるブルゴーニュ地方に近い)。2015年のヴィンテージについては後ほど書いてみたいと思います。
【参照】
1.
Domaine Regis Minet. Available at http://en.regisminet.com/
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